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こうして友人に電話した

あの後、編集者が作った本だけじゃ心許無いと

狩りに連れて行こうとしたドクターと破壊僧を

バイトだからと断り、狩りを1日伸ばしてもらった俺は修に電話した。

幸いにも、修はすぐに電話に出た。


『よぉ、どうした?』


「どうした?じゃねぇ。

とんでもねぇことになった。

ギルドに入っちまった。」


『ギルドに?そりゃ良いことだ。

で、どこに入ったんだ?

ゴート山賊団とか言うなよ。』


「・・・ピンクボム。」


『聞いたことないギルドだな。

つか、その名前はふざけてるのか?』


「OK、聞いてビビれ。

オンリージョブだけのギルド。

名付け親はドクターすら頭が上がらんプレイヤーだ。」


『は?

聞き間違えたようだ。

もう一回言ってくれ。』


「オンリージョブの専用ギルドに加入しちまったんだよ。

名付け親はドクターすら頭が上がらんプレイヤー。」


『ワンスモア。』


「ドクターすら頭が上がらんプレイヤー様が名づけ親の、

お前の言う、ふざけた名前の、

オンリージョブ専用ギルドに入ったっつってんだよ、コンチキショー!!

テメェの頭の中身はぬか味噌か!!」


『うるさいなぁ、叫ばなくても聞こえてる。

大事なことだから確認したんだよ。

それにしても、そんなギルドがあったのか。』


「あぁ。

ドクターが言うには、オンリージョブは今まで転職条件が不明だったらしい。」


あの一軒家に連れて行かれてから聞いた話をかいつまんで話す。


「というわけだ。

今のところ把握できてるオンリージョブは俺を含めて8人。

さっきも言ったが、全員種族はバラバラ。

俺がヒューマンで、

スカイヤーのドクターに、ヘリアーズの仕立屋、インセクターの破壊僧、

アイアナーの調律師、バードマンの編集者、フォレスターの大親方

ドラグノイドの予言者。

となると、残ってるのはビースターだな。」


『大体わかった。

残りはビースターか。

知ってりゃビースターにしたのに。』


「馬鹿言え。

成れるかどうか分かんねぇのに

成りたい者に成らなくてどうすんだよ。

おまけに現状転職不可能だぜ?」


昼に話した3人がチート過ぎて気づいてないようだが

転職できないのはデメリットだ。


『って・・・?ビースター?

それ、目撃されてるぞ。』


「なに?」


『帰りがけに話した新しい2人。

片方がビースターだわ。

うん、待ってろ。

今、丁度ネットやってたから検索したが間違いない。

狐の男。』


「どんな奴だ?」


『目撃者の書き込みによると、

狐の男がカギを使って、何もない空間に消えた。

何もない所に消えるようなアイテムは存在しないし、

ログアウトは街中でしかできないことから

オンリージョブの可能性が高いって騒がれてる。

これに関しては、ドクター同様パーティ単位での目撃だから

個人の見間違いじゃないらしい。

この紋章だと、目撃者の1人は中嶋のギルメンっぽいな。

ラ・フランスってヤツ。』


また中嶋か。

中嶋じゃないけど、中嶋絡みだ。


「そんだけ分かれば十分だ。

あとはこっちのギルドで見つけてみる。」


『そか、頑張れよ。』


「あぁ、それと3つ言い忘れてた。

1つめ。今日知ったことは忘れとけ。

特にうちのギルドのこと。

ドクターに知られでもしたら、たぶんマズい。」


口外無用とは言われなかったが

話していいとも言われなかった。


「2つめ。調律師は男。

どっかで情報が間違ってるから、

そこは訂正しといたほうがいい。」


昼に聞いた話では、調律師は女だったが

実際に見た感じでは、調律師はどう見ても男だ。

なんせ、髭面だからな。


「3つめ。ピンクボムはトレッカースの北がホームだ。

明日、運が良ければビースター以外の

オンリージョブが勢揃いしたところが見られるかもな。」


『ふむ。怖いもの見たさはあるな。

というか、忘れろって言うくらいなら最初から言うなよ。』


「うっせぇ。

お前も俺と同じ目にあってみろ。

多分おんなじことするだろうが。

まぁ、あれだ。他言無用ってことだ。」


『分かってるって。

誰にも言いやしねぇよ。

言ったところで信じちゃもらねぇだろうさ。

北の方で討伐か採取クエストがあったら

それを受けたフリしてコッソり覗くよ。』


「まぁ、無難だな。」


その後しばらく、たわいもない話をして

翌日に備えた。

明日はギルドハンティング(?)だ。

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