表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世と現世  作者: 神子
13/13

手合わせを!!

今日は朝かは訪問者が

大勢謁見の間に集まっていた。

何故か

「お世継ぎは未だか」「我が息子と褥を!!」

「誰が一人でも良いから…」

的なことを大臣達にずっと言われ続けた

春日様に視線で助けを求めたけど

試しているような意地の悪い目線で

『自分ので乗りきれ』

みたいな眼差しを返された。


困っているから助けを求めたのに!!

確かに春日様に頼ってばっかりだと

春日様に弱味を持たれている…とか

操り人形とか噂されそうなので…

うん、頑張って乗り越えなきゃね。


「私は未だ若輩者言え

民の事を最優先に考えることしか

今はできない。

いつか、両立出来るようになったときに

世継ぎの事は考える。」


ざわつきのなかで一人の大臣が

「それまでお待ちいたしましょう。

しかし、誰かと褥ぐらいはやって貰わなければ

我々もこの先が心配ですので。」


やっぱりそう簡単には

話を終わらせられないよね。

そうだ!!この大臣が仕切っているところが

この前洪水になり橋が壊れたらしい…

うん、それを使って黙らそう。


「話が変わるが…

この前の洪水で破損した橋の修復や被害情報が

まだ上がってきていないが、そちらの処理は

どうなった?」


反論していた大臣の顔が青ざめ

あたふたしだした。

「…そ その今修復の見積もりをしている

最中です。」


よし、あと一歩押せば終わるかな?


「私の事よりそちらの方が最優先ではないのか?

民の生活が成り立っているから

我々の存在価値があるのではないか?」


手を震わせながら

「…誠に その 通りです。

今日中に上げさせて頂きます。」


そう言って下がった。

その人古株だったらしく

始めに賛成していた人達が大人しくなった。


春日様が

「これにてお開きです」

と言うと大臣達がぞろぞろと外に出ていったのを確認し

珍しく称賛してくれた

見とれるような優しげな表情を浮かべながら

「一回目しか乗りきれないと踏んでいたが

まさかあの頑固の大臣を黙らすとはな。

よくやった。この調子で頼むぞ。」

「はい。春日様!!」

いつもの何を考えているか分からない表情に直ぐ様戻っていた。

「午前中は、さっきのが最後だ。

鷹司殿と遠乗りに出掛けるのもよし

夏津殿の稽古を見に行くのも良い

部屋で休憩するでも良い。

昼間で好きに過ごせ。

午後からは確りと公務をしてもらうからな。」


と不適な笑みを浮かべながら

春日様は多分自室を戻られた。

残された私は、久しぶりに夏津の稽古を見に行くことにした。


道場には、夏津以外にも珍しい鷹司もいた。


いつもならどっかに出掛けているか

自室にこもっているかなのに珍しい~

仲の余り良くない二人が手合わせをしているなんてね!!


私は邪魔にならないように木刀の置いてある

スペースの下辺りに腰を下ろし見届けた。

他の人たちも続々入ってきては、私の方を向き

驚きの表情をを見せながら挨拶をしに来て

木刀を持って外で素振りの練習をしている人や

別のスペースに座り二人の試合を見届けている人その2方のどちらかの行動をとる人が殆どだった


結局勝負はつかずおあいこで終った。

二人は木刀を返しにこちらを向くと

一瞬嬉しそうな顔をしたが回りに他の人が居ることに気づきムスッとした表情を作った。

私も上様としての話し方・態度にして

「珍しいな、お前がここに来るのは。」

「てめぇこそ何でここに来た?」

鷹司の問いに答えず

「夏津、私と手合わせをしないか?」

夏津もいつもの優しく優秀な言葉使いに戻し

「上様からのお申し出なので慎んでお受けいたします。」

と言いながら優しげな笑みを浮かべた

「今日は疲れていると思うから

明日の朝はどうだ?」

「分かりました。お迎えに参りましょうか?」

「別にいい。一人で行く。」

「さようでございますか。

明日を楽しみにしております。

では、失礼いたします。」

そう言って夏津は道場を退室した。

鷹司の方を向き

「未だいたのか?」

不機嫌な顔で

「居たら悪いかよ。」

私は意地悪な笑みを浮かべ

「今から私と手合わせをしないか?」

鷹司は、馬鹿にしたように

「…はっ。誰がてめぇ見たいな弱いやつとやるかよ!!」

私は挑発することにした

「負けるを見られたく無いだけだろう!!」

「誰がてめぇ何かに負けるかよ」

「じゃあやるな?」

「あぁ、やってやろうじゃねぇか!!」


私は木刀を持ち袖を軽く紐で括り上げ

道場の中央に向かった。

「家光、お前から来いよ。」

「じゃあ遠所なく行かせて貰う」

ゆっくり間を積め

相手の隙を探した


剣道部の人よりも隙が見つかりづらい…

手元を狙ってみるか…

「っく」

やっぱり反撃を食らうよね…

慎重に対処しなくちゃ!!

暫く攻防が続き太陽が真上に来た辺り

扉が開き冷ややかな声で

「上様、いつまでお遊びしているのですか?」

と春日様の声が道場に響いた。

その声に気づきお互いに木刀を下げた。


「上様、公務の時間を疾うに過ぎております。」

うそ!!もうそんな時間!!

夢中になりすぎて気づかなかった!!

私は素直に謝った

「悪い。気づかなかった。」

「その様ですね。倍の公務をしていただこう」

青ざめながら

「わかった…。鷹司!!この決着はまた今度だ!!」

そう言って道場を退室して

葵の間に戻り食事をとり

春日様に説教をされながら必死になって

倍に増えたら公務を遅くまでやって終わらせた

湯浴びに行く気力がなく

横の襖を開け布団の中に転がり込んだ

梟の鳴き声を聞きながら

眠りについた。






短くなってしまいました…

羽織はいつ完成するのでしょうか…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ