↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嘘告白された後、学校で指折りの美少女である女友達と幼馴染から猛烈なアタックが始まった  作者: 白金豪


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
61/103

61話 始まり


 休み時間。


 学級委員の山田は教室内をあちこちと移動していた。


 彼女はつい先ほどトイレから戻って来たばかりだった。


「私の筆箱知らない?」


 山田は常に休み時間の中で話す親しい友人に声を掛ける。


「えっ、知らないよ。どうしたの?もしかしてなくしちゃったの?」


「うん。しっかり机の上に置いておいたんだけど」


 山田はちらっと自席を一瞥する。


 しかし、机の上には何も存在しない。


 3分ほど前には確かにあったプラッチック製の筆箱は見られない。


「後少しで授業が始まるから。この辺で一旦、探すのはやめた方がいいと思うよ。次の時間、私も探すの協力するから」


 山田の友人はそのようにアドバイスした後、自身の筆箱からシャーペンと消しゴムを取り出す。


「はい!次の時間はこれ使って」


 友人は山田にシャーペンと消しゴムを差し出す。


「あ、ありがとう。助かる・・・」


 山田は若干、申し訳なさそうにそれらを受け取り、自席に座る。


 それから何事も無かったかのように、いつも通り授業が開始される。


 山田は授業を集中して聞きながらも、机やカバンの中を探索する。


 だが、お目当ての筆箱には辿り着けない。


 そうこうしている内にあっさりと授業は終了する。


 山田は教員が教室から退出すると、早速筆箱を探しに取り掛かる。


 友人の協力もあり、筆箱は3分ほどで見つかった。


 なぜかは知らないが、山田の筆箱は彼女のロッカーの奥にあった。


 山田はロッカーに仕舞った覚えなどなかったが、友人に勧められて探した結果、筆箱が発見された。


 山田は筆箱を発見した直後、安堵した表情を浮かべたが、すぐに不思議な出来事に首を傾げた。


 なぜなら、自身がロッカーに筆箱を仕舞うなど絶対にありえないためだ。


 その後、山田は警戒した面持ちで学校生活を過ごす。


 しかし、筆箱と同様に他の私物が消えるような出来事は生まれなかった。


 放課後に突入し、前日と同様に文化祭の準備が教室内で実施された。


 一輝や松本は昨日と同じで、カフェのアイデア出しに参加している。


 山田は様々なグループに顔を出しながら、文化祭の準備が円滑に進むように努めた。


 彼女の努力もあり、文化祭の準備の進捗は順調であった。


 18時が近づくと、山田は教室の戸締りを女子生徒3人に任せ、友人と一緒に昇降口に向かった。


 山田は普段通り靴箱から学校規定のローファーを取り出そうとする。


 だが、不幸にもそれは叶わなかった。


 山田のローファーが靴箱内に存在していないのだ。


「あれ?私のローファーがない。どうしよう……」


 山田は衝撃の現実に思わず呟く。


 目の前に起こる現実が信じられなかった。


「え!?本当に!?」


 嫌な予感がしたのだろうか。友人は慌てた様子で山田の靴箱を覗く。


「・・・。ねぇ、午前中の筆箱の件もそうだけど。普通じゃないよ。もしかして聡美ちゃん嫌がらせを受けてるんじゃない?」


 友人は意味深な面持ちで山田をじっと見つめる。


「そんなことって・・あるわけ・・・」


 山田の言葉が途中で区切れた。はっきりと友人の推測を否定できない。


 流石におかしいと思ったのだろう。


 自身が仕舞うはずのない場所に筆箱があり、現時点ではローファーも消えた。


 これを他者からの嫌がらせでなければ、どう説明すればよいのだろうか。


 山田の額に嫌な汗が浮かび、左頬に1滴の冷や汗が垂れる。顔は引きつって固まっている。


 そのため、山田らしくないぎこちない表情である。


 友人は心配そうに山田に視線を向けていた。



⭐️⭐️⭐️

読んでくださった方、ありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。