↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嘘告白された後、学校で指折りの美少女である女友達と幼馴染から猛烈なアタックが始まった  作者: 白金豪


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
33/103

33話 変化


 航平のクソな性格が露わになって1週間が経過した。


 航平は多くの生徒から冷ややかな視線を受けながらも、毎日休まず学校に登校していた。


 航平は不登校を希望したそうだが、両親が断固として許してくれなかったそうだ。


 そのため、航平は親しい男子生徒達と常に行動しながらも、非常に居心地の悪い学校生活を送っていた。


 今では誰も航平に羨望の眼差しを向けない。女子達がかっこいいとか口にしたり、声を掛けてくることも皆無だ。


 航平が以前に比べて学校生活を謳歌できていないのは明白だった。


「俺ってどこで失敗したんだろうな・・・」


 航平は廊下を歩きながら、誰にも聞こえない声でボソッとつぶやいた。


 一方、白雪はショックから立ち直れていないのか。ここ1週間、学校に姿を見せていない。


 航平も連絡を取ることすらもしていない。そのため、白雪が学校に来ず、何をしているかどうかを知る者はいない。



 時は過ぎ、放課後。


 一輝は莉菜の教室に姿を見せた。ここ1週間、一輝は放課後に莉菜の教室に足を運んでいた。


 一輝は航平から莉菜を守るために一時期頭を悩ませていた。どうすれば、航平を莉菜から遠ざけられるかを必死に考えていた。だが、最終的に答えは出ないままだった。


 しかし、事態は予想外な出来事を引き起こした。


 何者かが航平と白雪との会話を録音し、その内容をSNSを用いて拡散したのだ。


 その効果は非常に大きく、西城高校のほとんどの生徒達に航平のクソな性格が認知された。航平が学校内でもかなり知名度のある生徒だったため、拡散される範囲もスピードも異常だった。


 だが、一輝は可能性が低いと見積りつつも、未だに航平が莉菜に対して執拗なアピールを行うのではないかと、心配になる。そのため、放課後に教室に出向き、莉菜の置かれた状況を確認する。


「莉菜、今日も大丈夫だった?」


「うん!大丈夫だよ!」


 莉菜は笑顔で答える。


 その笑顔を見て、一輝はホッとする。


「最近よく放課後に来てくれる。どうして来てくれるの?」


 莉菜は帰りの支度をする手を止める。座っているため、自然と上目遣いになる。


 一輝と莉菜が数秒間ほど見つめ合う形になる。


「それは・・・」


 一輝は動揺を隠せない。まさか理由を話すわけにはいかないからだ。『幼馴染だし、心配だから』という理由はあまりにも口に出すのには恥ずかしい。


「あ、ごめんね。困らせちゃったよね」


 莉菜は一輝の困ったような表情を察し、申し訳なさそうに苦笑いを浮かべる。


「う、ううん。全然大丈夫だよ」


一輝は焦りながらも首を横に振る。


「な、なら、よかった」


 莉菜がぎこちなく再び帰りの支度を始める。


 そんな莉菜の様子を見た一輝はあることを思いつく。一輝はそんな莉菜の様子に少なからず罪悪感を覚える。


「ねぇ、莉菜」


「な、何?」


 莉菜がぴくっと驚いた素振りを見せる。


「さっきの問いに対する答えなんだけど。しょうもないかもしれないし、余計なお世話かもしれないけど。俺は莉菜が心配なんだ。だから、ここ1週間、放課後に足を運んでいるんだよ」


 一輝はあからさまに目を逸らしながらも、勇気を振り絞って言葉を紡ぐ。同時に恥ずかしさが盛大に押し寄せる。


「・・・」


 莉菜から反応はない。莉菜はしばらく沈黙する。そして、時間が経つごとにどんどん顔が赤く染まっていく。


「えっ。あっ。そうなんだ・・・」


 ようやく口を開いた莉菜は俯いた状態であり、声も震えている。まるで壊れた機械みたいだった。


「どうしたの?大丈夫!莉菜!!」


 一輝は心配そうに莉菜の肩を揺すった。


 その直後、莉菜の顔はより一層赤くなってしまう。


「だ、大丈夫だよ!!ありがとうね。かず君!」


 莉菜は勢いよく立ち上がり、スクールバッグを手に取ると教室から逃げるように出て行った。


 教室に取り残された一輝はその状況を理解できないまま、呆然と立ち尽くすしかなかった。



⭐️⭐️⭐️

読んでくださった方、ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。