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華のお江戸の振袖小町  作者: 水虎
第肆幕「個性」
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第肆幕の捌

お待ちかねの悪役会議。しかしいつもと雰囲気が違う?

 その日の夜、水崎家ではあおいもライブには参加することを決め、蓮にチケットの代金を渡すが、かりんが泣き叫んだ話にショックを受ける。一方の火宮家では……。

「木谷さん、大丈夫かな……」

「さくら、その紙は何だい?」

 かりんの心配をするさくらに、イナリが後ろから声をかける。突然声をかけられさくらは驚くが、声の主が気心の知れた相手だったため安堵する。

「これ? 明日アイドルのライブがあって、あおいやアイリスちゃんたちと行くんだ」

 アイドルのライブ、という言葉を聞いてイナリは目の色を変える。

「それ、ボクも行きたい! ボクは人間じゃないからチケットいらないよね!」

 下心があるとしか思えず同行を断るさくらだが、イナリは「人間の社会を勉強するため」というもっともらしい理由を盾に頑なに行くと言って聞かない。どうしても行くと譲らない姿勢にさくらが折れ、「あってほしくはないが敵襲があったとき以外は絶対にカバンから出ない、喋らない」という条件で連れていくこととなった。

 その後アイリスからライブに参加するという連絡を受けるが、かりんとの出来事の話を聞き、罪悪感を覚えていた。さくら、蓮、かんなはそれ以降、謝罪しようと思うも勇気が出ず悶々と過ごした。特にかんなはいつもの明るさを失うほどの思いつめ方であった。一方のかりんも、小町部のことが頭から離れず、憂鬱に過ごしていた。 

 廃研究所では、カルネロがある人物と連絡を取っていた。その人物によれば、振袖のカケラがいくつか手に入ったため受け渡しをしたいのだという。カルネロは通信が終わった直後、仲間たちを大部屋に招集した。

「諸君、明日なんだが、秋葉原にあるココナッツAKIBAというライブ会場で振袖のカケラが手に入る。そこに行って振袖のカケラを受け取ってきてほしい」

「ちょっと待ってください、本当に手に入るんですか?」

「受け取る? どういうこと?」

 スキロスやチュイは今までとは違った作戦を疑問に感じ、カルネロに質問する。

「おっと、説明が不足していたな。当日にラパンが独自に集めた振袖のカケラを持ってそこに来るから、受け取ったカケラのうちの一つからネガボットを作り、会場に大量にいる観客から、多くの不幸の蜜を集めるという寸法さ」

「なるほど。でも、誰が行くのよ?」

「また揉めるのは勘弁だぜ?」

 前回のような事態になることを懸念するキマやゴーダ。だが、カルネロも無策ではなかった。

「今回はあらかじめ準備をしてある。ひとまずみんな、横一列に並んでくれないか」

 カルネロに言われるがまま、メンバーたちは横一列に並ぶ。

「今から君たちに一枚ずつカードを配る。準備はいいか?」

「おい待て、配るったって手渡しじゃ時間かかるだろ……!?」

 セルペンテの顔にトランプが飛んでくる。カルネロは乗った機械からカードを発射したのだ。他は全員飛んできたカードを手で受け取ることに成功する。

「さて、その中でエースとキングを引いたのは誰だ? 名乗り出なさい」

「エースは僕」

「キングは俺だ!」

 ハンジールとプチッツァがそれぞれカードを表にして全員に見せる。外れてしまったメンバーたちはその時点で解散となり大部屋を後にする。当たりを引いた二人は、カルネロに作戦の一部始終を聞き、当日の打ち合わせを行った。

今回はもう手に入っているものを受け取るというワンステップが追加されてます。つまりここにいないメンバーがいる……?

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