表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
華のお江戸の振袖小町  作者: 水虎
第肆幕「個性」
PR
55/371

第肆幕の壱

第肆幕、始まり始まりー!

 さくらとあおいに続き、アイリスが振袖小町となった。それだけでなく、さくらが今創設しようとしている部活である「小町部」の部員に、そしてさくらたちの友達となった。

 その翌日。そんなアイリスが、かんなとともに昼休みに弁当を食べているさくらたちがいるB組の教室へとやってきたところから今回の話は始まる。

「悪いんだけど、さくらちゃんたちを呼んでもらってもいい?」

 アイリスは通路側の席で弁当を食べ終わり、友人同士で会話をしていた女子生徒に声をかけ、彼女はさくらにその旨を伝える。だが、彼女たちはまだ食事中のため教室に来てもらい、食べながら用件を聞くことにした。アイリスがB組に入るや否や、教室にいた男子の視線は一斉に彼女に向かう。

「あれ、隣のクラスの土屋さんだよな……」

「美人だよなぁ。俺、あんな子を彼女にしたいぜ」

 高校生という異性に飢えた年代である男たちから視線が向けられていることに当の本人は全く気付かず、さくらたちの近くの空いた席を借りて、そこに着席してから話を始める。男子たちは、さくらがアイリスと友人になっていたことに驚きと喜びを抱いていた。

「もぐもぐ……アイリスちゃん、どうしたの?」

「小町部のことだけど、部員や活動内容、顧問は問題ないけど部室が見つからないの」

 部活創設への新たな障壁が現れたことにさくらは呆然、箸でつかんでいた一口かじった卵焼きは弁当箱に逆戻りする。

「一難去ってまた一難だね……」

「ぶっちゃけありえない……」

「確か今は運動部と音楽系の部活が部室棟の大半を使ってるからな……」

 あおいは生徒手帳を開き、クラスが使う教室は生徒会と顧問の許可がない限り部室に使うことができないと書かれてあることを確認する。そのことをアイリスに質問すると、自分の一任で許可はできないため話をつけてくると返答された。

「でも、部としての存続が危うい部活が一つだけあるの。そこと交渉して、間借りするという手もできなくはないけど……」

「それって何部?」

 かんなの質問に、アイリスは家庭科室を部室として使っている家庭科部がそうだと答える。なんでも、家庭科部は去年までのここ2年間で部員が1人しか入らず、昨年末にほかの部員が全員卒業したため現在はその一人しか部員がいないとのことである。

「じゃあ、交渉に行こうよ! アイリスちゃん、家庭科部の次の活動日っていつかわかる?」

「えーと、確か明日だったはず。じゃあ明日交渉に行こっか」

 方針が決まったところで、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。アイリスとかんなは急いでそれぞれの教室へと帰っていった。5時間目の授業が終わった直後の休み時間、さくらとあおいはアイリスを紹介してくれという男子からの依頼の対応に追われてんてこ舞いだった。

「顧問を確保できて部員が揃ったはいいけど部室どうすんの?」って思った方、こういう時にご都合主義が発動します。主人公ですから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ