第弐拾肆幕の壱
またまたP&Lは動き出す。
P&Lが送り出した第二の刺客、ナフ・ヴァルキリーの一人である綾瀬沙羅が血液輸送車を暴走させた一件は、一歩間違えればたくさんの人命が失われる大惨事につながるところであった。これの主犯と目され警察に逮捕された姫の信奉者の一人である弁護士の保谷夕佳は、自分の犯行ではないと事実を述べてはいるが状況証拠からして一切信用性のある言葉として受け入れられなかった。しかし、否定していく中で彼女が姫の指示でナフ・ヴァルキリーが輸送車を操っていたと口を滑らせてしまい、事件の裏にある組織が絡んでいることを知った。警察からしてみれば、以前発生した少女たちの大量失踪にも関与していたとみられている「姫」という人物の正体を突き止め、マークし始める方針を固める転機となった。
終業式が終わり、2学期には文化祭が待っている。出し物を何にするか各クラスで話し合ってから、小町部は集まった。こちらでも文化祭で何をやるかを話し合い、その後は先日フリージアで開催予定だったがオリエント・ゾディアックからの襲撃とその他諸々によって中止になってしまった劇や一日家庭教師、サッカー教室などを改めて開催してほしいという依頼が来たためその話し合いとなった。
さくらが帰宅後にひかりにこのことを話すと、自分も行きたいと言ってきた。もともと改めて高校に通いたいという彼女の希望はかんなが手をまわして2学期から編入という形で叶ったが、これまでの間どうしていたのかを聞かれた時どうすればいいか悩んでいた。
全員がひかりと打ち解けていただけに、すぐみんなとグループトークで相談。本人の意見はまだ手にする機種が決まっていないためさくらが代筆、本人も納得の理由を蓮が提案し、もし聞かれたらそう答えることを決めることができた。
「皆さん、よくやってくれました」
姫がP&L本部の自室から各地にいるナフ・ヴァルキリーにリモートで連絡を取る。沙羅が血液輸送車を暴走させていた隙にある行動を取り、先ほど全員がそれを果たしてきたというのだ。
「ですが、今は夏休み。ここからはその概念のない場所にも私たちの理想郷の担い手と人柱を増やしましょう」
「「私が向かいます」」
ナフ・ヴァルキリーが二人名乗り出る。どちらか片方に任せるか両者協力のもと行うか議論の末、両者の共同で行うこととなった。
「それから、今回は先日いらした社会活動家の馬込さんにもご協力いただき、大掛かりな形で行う予定です。大規模ということは……わかりますね?」
名乗り出た二人はもとより、他の5人も言葉に気を引き締め、リモートでの会議は終了となった
協力関係にある社会的地位のある人がいる、これは異変は何でもかんでもこいつらがやったことにされる組織をイメージしてます。そっちではフェードアウトしてたけど……?




