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華のお江戸の振袖小町  作者: 水虎
第弐拾壱幕「太陽」
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321/326

第弐拾壱幕の壱

あらゆる意味で仕切り直しです。

 金の力を持つ振袖小町に選ばれたのは、オリエント・ゾディアックでプチッツァの名前で活動していた少女、鳥羽ひかりであった。

 彼女が新たに仲間に加わるかと思いきや、振袖小町側は賛否両論、さくらとかんなは歓迎の意思を示したが他の4人は彼女を仲間に迎え入れることに躊躇していた。

 再び生きることとなったひかりには、まだ衣食住の保証がなされていない。ひとまずは相談し、かんなが住むアパートにしばらくは泊まることとなった。しかし、彼女はここでひかりの知られざる一面を目にすることとなった。

 それから数日後、カルネロが根城にしている廃墟に招集がかかり、悪しき心を持つ少年たちは集まっていた。

「あの生意気な女がいないぞ」

 北沢がかぐやの不在を指摘する。もっとも、こんな胡散臭い相手のいるところに律儀に出席する彼らも彼らであるのだが。

「ちゃんと連絡はしたのかい?」

 そう言って石神に目をやるが、彼は気まずそうに蚊の鳴くような声で彼女にだけ話していないと白状した。

「まあいい。今の段階ではこの人数で事足りる。しかし今後はこういう事態はないように頼むよ」

 釘を刺してから本題に入る。軽く耳にしていたとはいえ大きな話になってきたことに京田は胸を弾ませ、小菅は怒りを募らせた。

 同じ頃、ハンジールの衝撃的な最期を知ってお通夜ムードのオリエント・ゾディアックはラパンの案内でとある雑居ビルに足を運んでいた。決戦の前にプチッツァに吹き飛ばされたスキロスもボロボロになりながらも合流し、その事実を知り愕然としていた。

「ここ使って」

 案内された場所はビル全体が長らく使われておらず、埃が積もっているうえにところどころに蜘蛛の巣が張っているなど、全体的に大至急掃除する必要があった。今日も仕事があるというラパンはそのまま出発し、他の面々は拠点がないのでは動けないので掃除を開始する。

「なんで俺がこんなことを……」

「ほらあんたたち! ぼさっとしない! ゴーダ! サボったらお酒抜きよ!」

 キマの檄が飛び、乗り気でないセルペンテはしぶしぶ雑巾を絞って雑巾がけを始め、ゴーダは天井近くに張られている蜘蛛の巣を取り除き始めた。

 では、カルネロの招集に欠席、というよりも呼ばれていたことすら知らないかぐやは一体どこで何をしているのか。彼女は今、とある場所に建つビルの1フロアにいた。エレベーターの扉が開いて彼女が向かった先の入り口には、「Paeonia & Lily」と書かれた看板が掲示されていた。

これだけじゃまだ何が起こるかはわからないですね。

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