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幼女エルフと始める異世界生活  作者: 朝倉翔
第5章
94/199

模擬戦−プロローグ−

プロローグだけ別に作成したので、同時更新とさせていただきます。

プロローグのみなので、短めです。

『司会役の人間がどこぞに転移されてしまったので、ここからは冒険者ギルドのギルドマスターである私が司会を務めさせてもらう。……では、選手に入場願うとしようか!1試合目は響谷旭君とレーナ君による模擬戦だ!』


 ギルドマスターのアナウンスを受けて俺達はコロシアムに向かって歩いていく。

 模擬戦の進行上、ギルドマスター()()アナウンスはこちらにも聞こえる様になっている。

 聞こえないといつ始めたらいいのか分からなくなるからな。

 ちなみに、俺にだけは観客の声も姿もすべて視認できる様にしてある。

 俺は別に緊張していないからと言うのがいちばんの理由なんだが。


「じゃあ、レーナ。最初だから緊張しているかもしれないが……手加減はしないからな?」


「パパが観客の声と視界を遮ってくれたんだから、緊張はしていないよ?それよりも……パパの方こそ油断しないでね?……絶対にご褒美をもらってやるんだから……!」


 俺は緊張しているだろうと思ってそう声をかけたんだが……レーナはやる気に満ち溢れていた。

 リラックスできているのはいいことだが、そこまでしてご褒美が欲しいのだろうか。

 ご褒美云々の話はあえて聞かないようにしていたので、何をご褒美に設定しているのかまでは知らないが。

 ……これは全試合で足元をすくわれない様にしないといけないな。


『旭君とレーナ君の入場だ!ちなみに今回の模擬戦は旭君が出会った順番となっている。レーナ君は旭君がこの世界に転移してきて最初にあったエルフだ。今は亡き悪徳奴隷商人ダマスクから救い出した経歴があるな。かわいらしい見た目とは裏腹に、強力な魔法を操るぞ!』


「えへへ……。パパ、わたしかわいいって!あのギルドマスターさんも分かってるね!」


「確かにレーナはかわいいな。……その後の言葉はどうかとおもったが」


 ギルドマスターから褒められたレーナは、両手を頬に当ててクネクネと体を揺らして喜んでいる。

 その仕草もかわいい……のだが、ギルドマスターがレーナについてどう思っているのかを後で確認する必要がありそうだ。


『さて、今回の模擬戦のルールを発表しよう。この模擬戦では旭君は、禁忌光魔法【聖域】しか防御魔法を使えないことになっている。勝負の勝敗についてだが、旭君の女の子達が【聖域】を打ち破る……もしくは旭君にかすり傷をつけた時点で女の子側の勝利となる。旭君の勝利条件は女の子達をギブアップさせるか、マウントをとるかの二択だ。旭君に対しての制限は召喚魔法と神霊光魔法【聖断】の使用禁止のみ。女性陣に対しての制限は、一部を除いて特に設けないものとする。それでは……準備ができたら模擬戦を開始してくれ!!」


 ギルドマスターは大声でそう宣言した。

 俺に対しての制限がいつの間にか増えているが……ハンデとしてちょうどいい。

 無詠唱で【冥府の神】、【四神】を召喚して回復要員として四隅に召喚した後、レーナに向き直った。


 四神とハーデスを召喚した瞬間、会場がざわめきに包まれたが……無視だ無視。

 今回の彼らの役割は回復要因。

 戦闘では活躍しないのだからただの演出に過ぎない。


「じゃあ、レーナ。俺達の本気の模擬戦……観客に見てもらうとしようか!」


「うんっ!わたしも本気で行くから……覚悟しておいてよね!」


 お互いにそう宣言した俺とレーナはお互い向かい合う。

 さぁ……ウダルの観衆に俺達の力を見せつけてやるとしよう。

 ……レーナ達がどれくらい強くなったのか……今から確認するのがとても楽しみだ!

いかがでしたでしょうか?

全員の模擬戦でバランス良くするための調整回でした。

次回の更新は変わらず5/14or5/15の予定です。

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