鑑賞
あった…
裏切り者のリョウマとその弟カナタを探して1時間が経った頃ソウが二人の遺体を発見する
いやなかった事にしよう。死んだ後まで体を弄られたくはないだろ
ソウは二人の遺体を近くの湖へ投げ入れる
さよなら
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「久しぶりカナタ」
「リン…!」
死後の世界と言えばいいのだろうか。何もないただ真っ白で広い空間でカナタは思い人リンと再会を果たす。久々の彼女の姿にカナタは気持ちを高めらせるが同時に思い出す…約束を果たせず死んでしまった事を
「あっ……えっと…その………ごめん死んじゃった。約束を守れなかった」
「まぁまぁ…今はそんな事なんて忘れて話そ?」
彼女がそう呟いた瞬間何もない白一色の世界が作り変わり、果てしない宇宙と眼前に見た事ない美しい星が現れた
「ここは私の意識…生と死の狭間。今のカナタは死んでるけど私が無理やりここに止めてるってわけ。この星は今はもう無い私の故郷…まだガルダが来る前だね早速見に行こうか!」
カナタはリンに腕を引っ張られながら星へ降りていった。10分が経った頃ようやく地上へ着いた二人は歩き川と森を横切っていく。優しい日差しと絹のように柔らかい風を浴びながら全身で自然を感じる。正しく平和そのもの…カナタは何処かであの村の生活を思い出していた。突如場面が作り変わり活気あふれる国へと変わる
「見て!リン様よ!」
「お目に掛かれるだなんて!」
声援に包まれながら人集りの中から王族の正装に身を通したリンと護衛を目にする
「リンが二人?」
「これは私の記憶…走馬灯みたいなものだからね」
二人がそんな話をしていると走馬灯内のリンが民衆に向かって手を差し伸べた。手から花吹雪と共に鳩が姿を現す。美しい光景に民衆は思わず拍手し、盛り上がる
「流石歴代随一の″錬金術師″!!」
「どうかもう一度お見せください!」
カナタは人々の声の中で一つ引っかかる言葉があった
「錬金術師…?」
錬金術って大昔に信じられていたやつか?もしかしてリンは今生命を
「そう。私は錬金術師。魔法が無いのにガルダを封印出来たのもそう言うこと。錬金術って本来等価交換が大前提の物なんだけど、私の場合はなんでかそれが無かったんだよね…まぁそんな自慢はどうでも良くて、つまり私が言いたいのは」
カナタはリンの眼を見つめ静かに聞く
「私の命の半分を貴方に上げる」




