小さき妖精龍ーーコガラ
ひさしぶりの付録更新♪( ´θ`)ノ
暗い――はずだった。
けれど、意識は“光”を知っていた。
まだ殻の内。
まだ世界を知らぬはずの命が、それでも何かを“覚えている”。
……あたたかい。
それは、風ではない。
火でも、水でもない。
もっと近くて、もっと深いもの。
心臓の鼓動のように、静かに脈打つ“何か”。
――呼ばれている。
誰に?
わからない。
けれど確かに、そこに“いる”。
遠い場所。 知らないはずの景色。
石造りの部屋。揺れる炎。 そして――黒衣の影。
その男は、こちらを見ていない。
けれど、確かに“繋がっている”。
――この人だ。
理由はない。 言葉もない。
ただ、本能が告げる。
この者は、敵ではない。 この者は、“主”になる存在だと。
胸の奥で、何かが弾けた。
小さな体にはまだ宿りきらないほどの【覇気】が、
殻の内側で淡く揺らぐ。
――行く。
まだ翼もない。 まだ空も飛べない。
それでもーー。
この命は、その者のもとへ行く。
必ず。
たとえ――
違う母に育てられようとも。
違う空を見せられようとも。
この繋がりだけは、断ち切れない。
「ピー……」
かすかな鳴き声が、殻の中で震えた。
それは、まだ誰にも届かない。
けれど確かに――
世界へと向けて放たれた、最初の呼び声だった。
***
「敵じゃないぞ……」
その小さな頭を撫でると、さらに高い声で喜びを表すように鳴いた。
「ピィピィ」
その瞬間だった。
指先に走った、かすかな“熱”。
ほんのわずかな血が滲んだはずの傷口から、
見えない何かが流れ込んでくるような感覚。
いや、違う。
流れ込んだのは――こちらの方だ。
自分の内側にあった“何か”が、
この小さな命へと、確かに渡っていく。
「……?」
ゴクトーは眉をひそめる。
だが、不思議と不快感はない。
むしろ――
どこか懐かしいような、妙な安心感。
その小さな龍は、ゴクトーの指に顔をすり寄せた。
まるで、最初からそうすることが決まっていたかのように。
琥珀の瞳が、ゆっくりとゴクトーを見上げる。
その奥で、微かに光が揺れた。
ただの魔獣の目じゃない。
“見ている”。
もっと深いところまで。
――ゴクトーを、識別している。
ぞくり、とゴクトーの背筋に冷たいものが走る。
だが同時に、彼は確信があった。
この個体は、ただのワイバーンじゃない。
もっと上位の、何かだ。
「……こいつは――」
言いかけた言葉を、ゴクトーは飲み込む。
理由はわからない。
けれど、軽々しく口にしてはいけない気がした。
腕の中で、小さな魔獣がもう一度鳴く。
「ピィピィ」
それは先ほどよりも、どこか柔らかく。
まるで、“答え”のように響いた。
遠くで風が唸る。
ハゴネの山間を吹き抜けるその風は、
まるで何かの誕生を祝福するかのように――
静かに、しかし確かに、世界を揺らしていた。
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【妖精龍 コガラ】
種族:妖精龍(ピクシー・ドラゴン/上級龍種)
性別:不明
年齢:生後数週間
分類:古代龍系(エンシェント・ドラゴンの血統)
鳴き声:「ピー♪」
■血統・系譜
古代龍ガザグ龍王のひ孫。
龍皇一族ピクシー・ドラゴンの長「龍皇ギャラン」の孫でもある。
【龍皇覇気】を宿す特異個体。
■外見
生まれて間もない頃は黒い個体だった。
アカリ・ミシロの覚醒とともに「血脈の契約」を交わした際、
白い個体へと変化を遂げる。
小型の龍(妖精のように可憐な姿)
淡く輝く鱗と透き通る七色の羽。
琥珀色の瞳孔(覇気感知時に鋭く発光)
■性格・特徴
生まれたばかりで無垢・好奇心旺盛。
”コトバ”の模倣能力あり(ノビの訛り、アリーの言葉を真似る)
主人への強い依存と忠誠。
本能的に【覇気】を感知し対象を識別可能。
ゴクトーに『念話』を飛ばすか、
警戒を知らせる高い鳴き声をあげる。
■能力
【龍皇覇気】
上位存在の気配を感知・識別。
対象の格や危険度を直感的に把握。
金色に光るその覇気の威圧は、
ワイバーンを吹き飛ばすほどの威力。
【ブレス】
火炎の息吹(上位龍級)
氷の息吹(上位龍級)
並の物理防御、攻撃・防御魔法では防げない破壊力を持つ。
【機動性スキル】
蜂のような高速飛行。
SS級冒険者でも捕捉困難。
【毒針(尾部)】
微接触でも致命毒を注入。
解毒法は、ほぼ不明(極めて危険)
■特殊生態
妖精龍のメスは産卵後に死亡する。
オスは繁殖後、別のメスを求め旅に出る。
卵はワイバーンの巣に托卵される習性。
(*カッコウの托卵に類似)
■成長特性
小型のまま成長(サイズ変化なし)
成長速度が極めて速い。
知能に於いては龍種の中ではトップクラス。
長寿(数百年以上)
上位個体は千年超(古代龍クラス)
■契約・関係
主人:ゴクトーと従魔契約。
血の取り込みにより「眷属化」した。
■装備・魔導具
【魂環】
ハイエルフ八支族の【ロカベル】の秘宝ーー足輪型魔導具。
効果:精霊加護の付与。
主従の魂リンク強化。
【四宝石(エルフの宝玉)】
緑
森の大妖精ドライヤドシルフィー :風、樹の加護。
赤
炎の大精霊イフリート: 炎、熱の加護。
青
水の聖霊リヴァイアサン: 水・氷の加護。
黄
天地の大聖霊バハムート: 大地・雷の加護。
■総合評価
危険度:SS+(潜在的にそれ以上)
希少性:神話級。
成長後:災厄級存在へ到達可能。
■妄想図鑑より抜粋
■備考メモ
「すぐに、コガラも人化できるさ、なんせオイラが教えるんだから」
ーー叔父に当たる黒龍、クロニクの独白より。
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おまけ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
キャラクターデザインカード!
これもお気に入り♪( ´θ`)ノ
お読みいただき、ありがとうございます。
引き続き読んでいただければ嬉しいです(๑╹ω╹๑ )




