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神様(仮)達の日常  作者: 葛葉 シナチク
8月
98/308

神様(?)の日常 人ノ不幸ハ何トヤラ

前回のあらすじっ!

『死神』、事故るっ!

『格闘者(ファイター)』、少年漫画的展開っ!

『臆病風(キャワード)』、本性を表すっ!

以上っ!


♪目と目が合う〜瞬間す〜きだと〜気づ〜いた〜



「♪あなたは今〜どんな気持〜ち〜で〜い〜る〜の〜?」

「許せへんわぁ!」

「デスヨネー」


ギャグの様にすっ飛んでいった…何だっけ?は生きていた。

ただし瀕死の状態で。


怒りのあまり武器である巨大な扇をボクに向けている。

それはボクに対する挑戦と受け取っても良いのかな?


「うちを怒らせた事、後悔させたる!」

「上等だね!」


巨大な扇がボクを襲う。

それをさっと避けて機関銃を構える。


それを察知した…何だっけ?はその場から転がる様にして逃げる。

直後、もといた場所に銃弾の雨が降り注ぐ。


ううん…やっぱりげーむ内だと動きが遅いなあ。

今の動き現実だったらあっさり仕留められたよ。

まあこのげーむ内でも仕留めるけどね!


まだ起き上がれていない…何だっけ?…あ!マイか!に追撃を仕掛ける。

回避は出来ないと悟ったのか、扇で防御した。


キンキンキンと銃弾が弾かれる。

あ、よく見たら扇じゃ無くて鉄扇だ。


マイの装備は中華風だった。

このすてーじにぴったりだね!

だからと言って何かぼーなすとかがある訳じゃ無いけども。


体勢を立て直したマイはまた飛び掛って来る。

扇(近接武器)と機関銃(遠距離武器)という関係上、扇で攻撃する場合はどうしても近寄らなくちゃならない。

だけど、近寄られると機関銃はどうしても不利になる。遠距離武器だからね。


勿論、近づけさせるなんてヘマはしないけれどね!


「はぁっ!!」

「よっと」


叩きつける様に振りかぶった扇を上空に飛んで避ける。

そのまま宙返りをしつつ上空から狙撃。


「死ね(あばよ)」

「しまっ」


マイはボクが後ろに飛んだって気づいたみたいだけれど、反応が間に合わない。

銃弾が弾け飛ぶ。

銃弾は全てマイの頭に吸い込まれて…そして爆ぜた。


えふぇくとがキラキラとばら撒かれ、マイの退場が確定する。

遠くには火の壁…活動範囲を狭める障害物がちょっとずつこっちに向かって来ているのが見えた。


「やっべ」


逃げろ逃げろ。

ボクは痛車に乗って爆走し出した。


☆☆☆


「ぐ…やっぱ…勝てるわきゃ無ぇよなぁ…」

『…そんな事無いんだぜ。あの一手はやばかったんだぜ。立ち回り次第ではヘージは俺様に勝てたんだぜ』

「ああ…そうかい…くく…」

『?』


笑う。嗤う。狂犬はわらう。

自身が少しでも『勇者』を追い詰めたという事実に。

勝て無いと分かってなお挑んでしまう己自身に。


『…さようならなんだぜ』

「…ああ」


ダメージエフェクトが狂犬を包み込む。

ここに『狂犬(クルイイヌ)』のヘージの敗退が決した。


『はぁ…』


後に残ったのは『勇者』のため息のみ。


『『狂犬(クルイイヌ)』…中々に強かったけれども俺様を絶体絶命に追い込む程じゃあ無かったんだぜ…』


落胆の色を含むその声は、空気に溶けて消えていった。


☆☆☆


「不肖、ミヤシロウ…サカキさんを助太刀するっす!まだ勝負はついちゃいないっすよ、キョウ!」

「ぐ…」


拳を構えてキョウを睨みつける人物…ミヤシロウはサカキに駆け寄る。


「大丈夫っすか、サカキさん!今助けるっす!」

「おお…かたじけないでござる…」


ミヤシロウは拳でキョウが発動した魔法、『百の手(ヘカトンケイル)』を殴りつける。

数回殴ると、岩で出来た手はバラバラに崩れてサカキを解放した。


「ありがたいでござる」

「なんて事は無いっす!今はキョウを倒す事が最優先っす!」


サカキはおにぎりを食べてHPを回復させる。

回復エフェクトがサカキからばら撒かれる。


「ぐ…お前ぇ…」


ふらふらと立ち上がったキョウがミヤシロウを睨みつける。

そして杖を構えて詠唱し出した。


「我が願うは五の力、火の「させないっす!!」


魔法の発現を止めるべくミヤシロウはキョウに飛びかかる。


「く…」


ミヤシロウの拳を杖で受け止めるキョウ。

ギリギリと拮抗する音が辺りに響く。


そこへ手裏剣が飛んで来る。

それを避けようとするキョウだが、ミヤシロウの拳と拮抗しているため避ける事が叶わない。


「クソが…っ!」


キョウの腹からダメージエフェクトが漏れ出す。

それに気を引かれた瞬間、杖は真ん中から真っ二つに折れた。


「なあ…っ!?」

「よっしゃっす!」

「キョウから離れるでござる!ミヤシロウ殿!」


サカキの指示に従ってミヤシロウはキョウから離れる。

ミヤシロウが離れたのを見計らったかのように手裏剣が光り出してーー


そして、爆発した。


「ああああああああっ!!」


爆発はキョウを飲み込み、そして消した。

爆発の余波により吹っ飛ばされたミヤシロウは地面を転がる。


「うう…目が回るっす…」

「大丈夫でござるか、ミヤシロウど、の…?」


地面が近づく。

否。自身が倒れる。


遅れてどさりという音が耳に入る。

ダメージエフェクトが撒き散らされ、視界を覆う。


「な、にが…」


自身でも何が起きているか分からないまま視線の先のミヤシロウも驚愕の表情で倒れ伏す。

ミヤシロウからは致死量のダメージエフェクトが出ている。


『んー、おにーさん達もつまらないな♪』

「おま、えは…」


沈みゆく意識の中、ミヤシロウとサカキが見たのはーー


『それじゃ、死ね(バイバイ)♪』


大斧を構えた少女の声をした全身白タイツを装備したおっさんだった。


そして、意識は途切れた(画面が真っ黒になった)。

現在生存者4名、死者6名

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