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神様(仮)達の日常  作者: 葛葉 シナチク
8月
97/308

神様(?)の日常 事故ハイツダツテオキルノサ!

前回のあらすじっ!

『忍者』、忍ばずっ!

アンドレアス、ファンシーわんこに襲われるっ!

以上っ!


作者が勘違いで臆病風(キャワードをキャワーとしてしまっていた為訂正。



その頃、『死神』は。


「わふーい」


1人だけ別ゲームの世界にいた。

くねくねした道を痛車でドリフトし、タイムを短くしている様は異様としか言いようがなかった。


それを見ていた人物が1人。

竹林の影からじっと様子を伺っている。


ところが、『死神』は途中で飽きたのか安全圏(目的地)を目指して車を進行方向の竹林に向けた。


その竹林は、『死神』の様子を伺っている人物がいる竹林だった。


「え?」

「ん?」


目と目が合う瞬間、好き…ではなく隙だと気づいた。

お互いがお互いに


(あれ?このままでは轢かれはる?)

(あれ?このままじゃ轢くのでは?)


と思ったが時既に遅く。


気づいた時にはギャグのようにすっとんで行った『芸妓』のマイと、呆然とした『死神』のラセツがいた。


☆☆☆


「くっ!バレたでござるか!」

「お前は…『忍者』か」


光を反射する程鋭いクナイを飛ばした人物は、『忍者』のサカキだった。


ダメージエフェクトが出ない、という事は即ち避けたという事。

キョウは少し悔しそうに舌打ちをした。


「ならばここで仕留めるまででござる!」


手裏剣、クナイ、…様々な攻撃がキョウを襲う。

それらを全てひょいひょいと避けていく姿は流石トッププレイヤーとしか言いようがない。


サカキのキャラクターの装備は『忍者』の二つ名に相応しく忍者のような格好だった。


「ぬ、ならば…」


効かない事を悟ったサカキは手で印を結ぶ。


「二ノ型、火遁ノ術!」


サカキが技名を叫んだ途端、火の玉が複数現れてキョウを襲う。


魔法の中には長い詠唱をしなくても発動出来る物がある。

その中でも代表的なのが『忍術』だ。


印を組むだけで詠唱と同じ効果が得られるのだが、当然デメリットも存在する。

印を結ぶ時に両手を使うので迎撃、それから攻撃が出来ないのだ。

それから操作が難しいというのもある。


その忍術で生成された火の玉をキョウは持っていた杖でバッター宜しく跳ね返す。


「嘘!?」

「『ござる』が抜けてるぞ」


これまたかなりのテクニックである。

キョウは操作において天才的な才能を持つプレイヤーだった。


「我が願うは四の力、土の巨人。

 強大な力よ、敵を封じる為に手を貸せ。

 主神を助けしその力。

 今は我が為に!

 我が願いをもってここに力を示せ!

 百の手(ヘカトンケイル)!」


そして、予想外の自体に頭が追いついていないサカキを岩で出来た手が捕まえる。


「く…」


ギリギリと力強い土で出来た巨人の手がサカキを締め上げる。

ダメージエフェクトが溢れ出し、そして消えていく。


手が塞がれている為風前のともし火となったHPを回復させる事は叶わない。


「もはや、これまでか…」


諦めかけたサカキをキョウが嘲笑う。

だが、その笑みは、すぐに崩れる事となる。


「おらぁっす!!!」

「ぐっ!?」


キョウの顔面が歪に歪む。

力に耐え切れなかったからだ。


それは何の力?

いや、誰からの力?


答えは。


「不肖、ミヤシロウ…サカキさんを助太刀するっす!まだ勝負はついちゃいないっすよ、キョウ!」


己の拳のみを信じて戦う縛りプレイヤー、ミヤシロウだった。


☆☆☆


『死神』が前方不注意で事故を起こしていた頃。


置物と、2丁銃を両手に構えたプレイヤーが竹に囲まれた空き地の中にいた。


2丁銃を構えたプレイヤーは『自由人(リベラ)』のスイナだった。

開拓時代の様なカウボーイの装備に身を包んでいる。


そんな彼が興味を示しているのは置物だった。

否、正確には置物では無く置物の様に全く動かないプレイヤーだった。


「なにこれ?」

「……」


プレイヤーキャラに表情という物があったのなら、泡を吹いて気絶している様に見えただろう。

中の人…『臆病風(キャワード)』のエンもあまりの怖さに気絶していたのだから。


「どうしよ?」

「……」


臆病風(キャワー)』をつんつん(つつ)く『自由人(リベラ)』。

反応は無い。


「ううん…まあやる事は一つだよねー」


このゲームにおいてやる事。

それ即ち相手を倒す事。


「悪く…思わないでね」


2丁銃の引き金をゼロ距離でひく。

パン、という音と共にドサリとプレイヤーキャラが倒れ伏す音がする。


だが…。


「え…?」


倒れ伏したのは、『自由人(リベラ)』だった。

ダメージエフェクトがキラキラと空気中に溶けていく。


『あはははは…♪今、殺そうとしたね!ゼロ距離で!ゼロ距離で!!』


その声は最早おどおどした頼りない声では無い。

かと言って、信念の通った硬い声という訳でも無い。


むしろ何処か楽しさすら感じている様な声が辺りに響く。


『じゃーね♪』


ドカッ!!


何処からとも無く取り出された大斧が『自由人(リベラ)』の頭をかち割る。

過剰な量のダメージエフェクトが彼女の勝利を祝福するかの様にばら撒かれる。


彼女は『臆病風(キャワード)』。臆病者の小心者。

だが、その実態は二重人格者。

人格が裏返った時、『臆病風(キャワード)』は『殺人鬼(キャワード)』となる。

現在生存者8名、生死不明1名、死者1名


アメリカでは銃で無差別殺人をする人の事を

"Coward"と言うそうな。

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