神様(?)の日常 人生ト言フ物、合縁奇縁ナリ
eスポーツ大会みたいなもんだと思って下さい
(19.7.14)『臆病風』を訂正しました。
正しくはキャワーでは無くキャワードでした。
時は流れ、大会当日。
鬼神 楽雪の監視対象たる幸神 万は家でごろごろしていた。
「あー、幸せー。家で毎日ごろごろ出来るなんて…。あ!そろそろ真照の叔母さんの家に行く準備をしないとな…」
いそいそと立ち上がろうとした彼の耳に、『ピロン♪』と通知音が届く。
「なんだ?FPSの大会の実況中継…。ああ、楽雪が出る奴か。…一応見ておくか」
そしてまた、彼はごろごろし出す。
ああ、楽雪の居ない生活がこんなにも心が休まる生活だったとは。
鬼の居ぬ間に心の洗濯とはまさにこの事なのかもしれない。
☆☆☆
『さアさアやって参りましたっ!FPS大会決勝っ!』
この人体育祭の時も大食い大会の時も居なかったっけ?
一体誰なのさ?
『今回は各地区から総勢10名集まって貰いましたっ!ではまず関東Aブロック代表『死神』のラセツさんっ、自己紹介をお願いいたしますっ!』
『うぇっ、ボク?』
急に振らないでよ、驚いたなぁ。
マイクを通した声はなんだか奇妙に感じられる。
ボクが思ってる声と耳から入る声が違うんだよね。
『ええと…ラセツだよ。よろしく?』
わーわー、やんややんやと会場のあちこちから歓声が上がる。
何処からか『『『ラセツちゃーんこっち向いてー!』』』と聞こえた気がしたけれど気のせいという事にしておこうそうしよう。
あの人達学校でボクに触れた瞬間骨折した人達だ…。
骨折で済んで良かったね。
『では続いて関東Bブロック代表『賢者』のキョウさんっ、自己紹介をお願いいたしますっ!』
キョウと呼ばれた20歳位の男性に光が当たる。
何だっけ?すぽっとらいとだったっけ?
『キョウです。絶対に優勝します』
途端、どよどよと話し合う声が辺りを満たす。
その言葉は思いっきり注目を集めた。
おお、強気な発言。
それだけ自信があるのかもしれないけれど、ボクにはふらぐにしか聞こえ無いなあ…。
南無南無。
しかしそんな事は気にせず司会はぷれいやー紹介を進めて行く。
『おおっ!これはすごい自信ですねっ!私もワクワクして来ましたっ!それでは続いて北海道ブロック代表『忍者』のサカキさんっ!自己紹介をお願いいたしますっ!』
サカキと呼ばれた会社員っぽい男性が一歩前に出る。
少し影が薄そうだね。
『サカキでござる。某も負けない様に頑張るでござる』
ござる?
あー、ろーるぷれいって奴かな?
良いね、忍者っぽいね!
『おおっ、二つ名の『忍者』っぽい話し方ですねっ!続いて東北ブロック代表『格闘者』のミヤシロウさんっ、自己紹介をお願いいたしますっ!』
ミヤシロウの見た目は…ボクくらいの大きさだね。小さい。
でも筋肉ムキムキだね!格闘技でもやってるのかな?
『ミヤシロウっす!精一杯頑張らせて貰うっす!』
何だかな。みんなみんなきゃら濃いね。
この人は暑苦しそう。
『ミヤシロウさんはなんとっ!縛りプレイをしている方ですっ!』
縛りぷれい?
『そうっす!オレは拳一つで敵を倒すっす!』
え、銃という遠距離武器をワザワザ捨てるの?
馬鹿なの?
『凄い方ですねっ!続いて中部ブロック代表『魔術師』の神州さんっ!自己紹介をお願いいたしますっ!』
ミキと呼ばれた少女は前に出る。
見た目は…小学校高学年くらい?
片目に眼帯をつけていて、腕に包帯を巻いている
その包帯の上に魔方陣っぽい模様が描かれている。
厨二病っぽい。
『ふっ…我が名はミキ!本当の名はミケーネ・マニーニャ・キングリッチャー!!!黄金の力をこの腕に宿し、全てを薙ぎ払う者…。…くっ!ぐぅっ…!またか!暴れるなっ!…ふぅ、ふぅ…。危ない所だった。危うくこの目に封じた大悪魔が封印を破る所だった…。私の前から去るが良い…この力が暴走する前にッ…!!』
はいはい厨二厨二、ワロスワロス。
っていうか何言ってるか分かんないよ。日本語で喋って?
『はい、ありがとうございましたっ!なんか凄そうですねっ!続いて近畿ブロック代表の『芸妓』のマイさんっ!自己紹介をお願いいたしますっ!』
すっと音も無く前に進み出たのはニコニコ顔で表情が固定されている美人な女性だった。
きゃら被ってる!殺さなきゃ!
『マイどす〜。みなさんよろしくお願いしはりますわぁ』
台詞まで!
真っ先に殺そうそうしよう。
『京都の方ですねっ!続いて中国ブロック代表の『臆病風』のエンさんっ!自己紹介をお願いいたしますっ!』
自信なさげにビクビクしながら前に進み出た少女は震えた声でマイクに向けて話し出す。
『ふぇええ、エン、ですっ!頑張りましゅあ痛』
あ、噛んだ。
きゃわーど…臆病者?それって馬鹿にされてない?
でも決勝まで来るって事は強いんだよね。多分。
『ありがとうございますっ!続いて四国ブロック代表の『自由人』のスイナさんっ!自己紹介をお願いいたしますっ!…スイナさんっ!?』
『…ん?おはよう?』
『寝てたんですねっ?』
『ん』
りべらと呼ばれた萌え袖の白衣を着た25歳位の男性は目をこすりながら前に出る。
『スイナです。おやすzzz』
『ちょ、寝ないでくださいっ!スイナさーんっ!!』
なるほど確かに自由人だね。
司会が振り回されてる。面白っ。
『で、では気をとりなおしてっ…。続いて九州ブロック代表の『狂犬』のヘージさんっ!自己紹介をお願いいたしますっ!』
ヘージと呼ばれた男性…いや、少年?はぱっと見不良にしか見えないね!
目がギラギラしてる。おー怖。おー怖。
『おうおうおう、ヘージだゼェ…!負けねぇぞオラァ…!!』
外見だけじゃなくて中身まで不良だった。
本当にげーまー?
『ヘージさんっ、ありがとうございましたっ!それでは最後に紹介するのはこの人っ!』
あれ?なんでここにあんでぃーが?
近づいてみる…すると向こうも気づいたみたい。
『16歳にして全米制覇っ!!二つ名『勇者』で通るその人物の名はーー』
「やああんでぃー。3日ぶりだね。応援に来てくれたの?」
『いや、俺様は…』
そこであんでぃーにすぽっとらいとが当たる。
『アンドレアス・H・バグショットだぁあああああっ!!!』
「へ?」
あんでぃーも出場者だったの!!??
アナウンスの人、一体誰なんでしょうね(本当に何も考えて居ない)




