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神様(仮)達の日常  作者: 葛葉 シナチク
7月
83/308

幕間 真照ちゃん見守り隊

ですぞ。



これは、彼らの日常から、少し外れたお話。



「くっ…ですぞ。あいつらが『楽雪ちゃん見守り隊』を結成してしまったのですぞ!」


俺は『真照ちゃん見守り隊』会員ナンバー002(第2席)、通称副長ですぞ。

『真照ちゃん見守り隊』はその名の通り、真照ちゃんを見守る集団なのですぞ。


日夜真照ちゃんの事を考え、見守る…。

それが主な活動内容なのですぞ。


掟の中に『真照ちゃんと接触してはならない』という物がありますぞ。

これは『真照ちゃんから話しかけて来ない限り我々自ら接触してはならない。なぜなら我らは見守る事が任務なのだから』という物ですぞ。


この掟を破らない限り真照ちゃんに迷惑がかかることは無いと思いますぞ。

どこぞの黒髪とは違って。


あの黒髪は…俺達とは相慣れない存在ですな。

自身の感情を真照ちゃんに押し付けているのですぞ。

おお、怖い、怖い。ですぞ。


まあ相慣れないと思っているのは向こうも同じだと思うのですぞ。

偶に俺達の拠点に爆発物が送られてくるのですぞ。


大抵解除に失敗して爆発するのですぞ。

とはいっても派手な音が出て爆風が吹き荒れて部屋がぐちゃぐちゃになるだけの人に危害は加えない代物ですぞ。


でも大体その後風紀委員会に追いかけ回されるのですぞ。

多分音で拠点が割れるのだと思いますぞ。


風紀委員会曰く、『個人のプライベートな所まで集団で追いかけ回すなんて言語道断。捕縛対象だ』とのことですぞ。

トップが動く公然猥褻な委員会に言われたく無いですな。


何であれが風紀委員長をやっているのか良くわかりませんな。

自ら風紀を乱しまくっているのですぞ!


それはさておいて、今はこの問題を考える時間なのですぞ。

この問題とは、ズバリ、『楽雪ちゃん見守り隊』についてですぞ。


『楽雪ちゃん見守り隊』は最近新しく出来た隊なのですぞ。

『真照ちゃん見守り隊』や『こころちゃん見守り隊』は彼女達の入学時点から有りましたが、『楽雪ちゃん見守り隊』については見守る対象の鬼神 楽雪が転校して来てから出来たものですぞ。


真照ちゃん、こころちゃん、楽雪ちゃん…。

彼女達は差こそあれど皆美少女と呼ばれる部類の人達ですぞ。

俺達がやすやすと触れてはいけない神聖な者達ですぞ。

だからこその『見守り隊』なのですからな。


ですが、その中にもマナーの悪い者達が居ますぞ。

自ら真照ちゃん達と接触しようとする輩ですな!


大体そういう奴らは除隊されますぞ。

…余りにも多すぎて数が把握しきれないですな。


そういう輩が集まって『楽雪ちゃん見守り隊』が結成されてしまったのですぞ!

楽雪ちゃん自体は悪い人ではないのに、マナーの悪い(ファン)達のせいで悪く見られてしまいますぞ!

あいつら顔が良ければ何だって良いのですかな!?


これは由々しき問題ですぞ。

俺は真照ちゃん推しですが、他の人の心配だってしますぞ。


「隊長!どうするんですぞ!?」

「落ち着け、副長。…オレ達で片ァ付けるしかねェだろ」


バリトンボイスの威厳たっぷりな声で隊長は俺を宥めたのですぞ。

とても高校生とは思えないお方ですぞ!

あ、褒めているのですぞ!貶している訳じゃないのですぞ!


「片をつける、のですぞ?どうするのですかな?」

「決まッてンだろ。注意しに行くン(カチコミ)だ。それでもダメだッたなら…粛正(ケジメ)だな…」


ひゅう。ですぞ。

背筋がゾワっとしましたぞ!

流石ですな!そこに痺れる憧れるゥ!ですぞ!


あ、問題といえば他にもありますぞ!

幸神 万という男についてですぞ!


幸神 万は真照ちゃんと仲良く、こころちゃんとは親戚で、楽雪ちゃんとは同居疑惑のある野郎ですぞ!

貴様はラノベの主人公か!ですぞ!


しかも、しかも!真照ちゃんはその野郎に恋している疑惑があるのですぞ!


許せませんな!

この点で言えばあの黒髪とは同意見ですな。


ぬぬぬ…。羨まし…くはないですぞ!

絶対に羨ましくなんかないですぞ!

ただちょっと妬ましいだけですぞ!


あ、思いついたのですぞ。

幸神 万に嫌がらせをしてみるのですぞ。


あくまで『真照ちゃん見守り隊』は『真照ちゃんに接触しない事』が義務なのですぞ。

別に幸神 万に関しては特筆されていないのですぞ。


くっくっくっ…。ですぞ。

どんな嫌がらせをしましょうですかな。


…結論だけいえば全部回避されたのですぞ。

く…名前に幸と付くだけあって幸神の名は伊達じゃないのですな。

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