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神様(仮)達の日常  作者: 葛葉 シナチク
7月
82/308

家具にはセンスが表れる

総PV数1000を超えました!

ありがとうございます!

これからも神様(仮)達の日常をよろしくお願いします!



楽雪が家に来てから3週間位たった頃。

唐突に楽雪は引っ越した。


朝起きたら『引っ越すよ。今までありがとー』と書かれた置き手紙だけ残して居なくなっていたからビビった。


急とはいえ引っ越しは引っ越しなので挨拶に行く事にした。

メンバーは俺、真照、夜神、こころである。


俺が今持っている紙には楽雪の家の住所が書かれている。

どうやら学校近くのマンションに住んでいるらしい。


「ここか?」


マンションとは言っても高さはそんなにないな。

ここの…4階か。


階段を登って表札を見て歩く。

鬼神、鬼神…と。あ、あった。


ピーンポーン、ピーンポーン


チャイムを鳴らす。

中からごそごそと物音が聞こえた。


「はーい。あ、いらっしゃい。皆」


ガヂャリと音がして扉が開く。

中から楽雪が出て来た。


「ほらよ、引っ越し祝いだ」

「わあ!お米だ!ありがとう!」


楽雪は嬉しそうにぎゅっと米袋を抱きしめる。

これだけ見れば美少女が米を喜ぶ図なんだがな。

いかんせん中身が…。


「うん?今失礼な事考えなかったかい?」

「キノセイデス」


楽雪から目を反らしながら答える。

いけないいけない。多分考えた事がバレたら殺される。

ポーカーフェイスだ。ポーカーフェイスを心がけるんだ、俺。


「あたしからはこれよ」


そう言って真照は本を取り出した。


「本?本は食べられ無いなぁ…」

「何でもかんでも食べられるかで判断するんじゃないわよ。ま、よく見てみなさい」


あからさまにがっくりする楽雪にツッコミを入れる真照。

ん?この本は…。


「かたろぐぎふと?」

「ええ、そうよ。カタログギフトよ。その本に載ってる物の内どれか1つ選んだ物が貰えるのよ」

「本当かい!?それは面白いね!どれどれ…あ、食べ物のページもあるね!ありがとう、日神 真照!」

「どういたしまして」


楽雪が顔の周りをキラキラさせながらカタログギフトを見つめる。

楽しそうだな。


「はい、僕からはこれ」

「うん?これは?」

「洗剤だよ。自作の」


夜神お前…洗剤作れるのか!?

夜神はニコリと笑いながら効果を説明する。


「服に血がついた時に使うと良いよ。服の色落ちはしないのは勿論、血がついていたという証拠も残らないから」

「それは…。ふゝゝ、良い物を貰ったよ」


2人で悪い笑みを浮かべながらコソコソ会話する。

夜神お前なんて物を作ってんだ。

これがあれば完全犯罪も夢じゃないな…。


「ん。はい。」

「うん?これは一体?」


こころが取り出したのは四角い箱だった。

包装紙に包まれていてパッケージは見えない。


「これは食器洗い機。この前カレーを作った時片付けしてなかったから食器洗い苦手なのかなって」

「へえ、現世にはこんなものもあるんだ!ありがとう!ボクは食べ物を食べる為なら頑張れるけど食べ終わった後は頑張れないんだよね」


いつの間にカレーなんて作ってたのか。

知らなかったな。


「いやあ、こんなに良い物をありがとう、皆!さ、上がって上がって!」

「「「「お邪魔します(。)」」」」


中は…一人暮らしに丁度いい位の大きさだな。

玄関がからして手前側にトイレ、風呂、洗面所、洗濯機、キッチンがある。

奥の方には洋室が。それからクローゼット。

ベランダもついていて日当たりが良い。

良くこんな所見つけたな。


洋室はゲームグッズが多いな。

某ニヤニヤスライムとか、ピンクの悪魔とか。


あ、本棚がある…と思ったら中に入っているのゲームのパッケージじゃないか!

FPS系が多いがホラゲーやRPGもあるな。

こ、これは…何でギャルゲーが?


テレビは無いがかなり高性能そうなパソコンが設置されている。

それに繋がっているゲームパッドも一目で分かる位には高性能そうだ。


しかし、それらがあってなお女の子らしく見える部屋だな。

カーテンとかイスとか所々女の子らしい可愛さを感じさせる物が設置されている。


普通だったらちぐはぐになりそうな両者だが、上手く噛み合っている。

不思議だ。


意外とセンスあるなと思った。

おまけ

記念の真照のイラストとなります。

挿絵(By みてみん)

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