神様(笑)の日常 ドキドキ☆真照の相合傘大作戦!
今日も今日とてザアザア雨が降っているわね。
梅雨だし仕方ないけれど。
雨は嫌ね。
気分が暗くなるし、髪の毛がくるんとしちゃうわ。
女の子にとって髪の毛は命なのよ!
自分の白い髪の毛を指でつまむと、何時もよりも張りが無かった。
あ、そうだわ!
こころなら何か便利なモノを持ってないかしら!
こころは発明家だから髪の毛の手入れに便利なモノの1つや2つ位作ってあったりしてそうだわ!
あ…でも、こころのあのボサボサの髪の毛を見るとそこまで髪の毛に興味がなさそうね。
あんなに美人なのに…。勿体無いわね。
今は部活中よ。でも、誰も依頼しに来ないわね。
部室は無いから勝手にB組を占拠しているわ。
こころを見ると、頭の上に乗っている鳥の宮が毛づくろいをしていた。
アンタの方が自分の毛に興味がありそうね。
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、学校から帰る事が促される。
最近は日が伸びて来ているから帰る頃暗くなくて助かるわ。
確かもう少しで夏至だったかしら?
万達と昇降口へと向かう。
教室を少し出た所に傘立てが置いてある。
いつもは傘を持って来ていたのだけれど…今日は忘れちゃったわね。
どうしようかしら?
そこでふいにこの前の記憶が呼び起こされる。
『真照さん…。あなたはお兄ちゃんの事が好き?それは、恋人として?』
カッと顔が熱くなる。
なんなのよ急に!なんで今こころのセリフを思い出すのよー!
顔を急に伏せたあたしを万が不思議そうに見る。
ちょっとそんなに見ないでよ、馬鹿ぁ!
「どうしたんだ真照?」
「あ、い、いえ、なんでも無いわよ…」
「いや、絶対何かあるだろ。風邪か?顔が赤いぞ?」
きゃぁあああ!顔が赤くなってるのがバレてる!
風邪じゃないけど!風邪じゃないけど!
万が
「最近雨が降ってるからなー。体調管理には気をつけろよ」
と、ズレた考えをしている。
ち、違うわよ!風邪じゃないわ!
だからその手に持った赤い容器の飲むヨーグルトをあたしに押し付けないで!
遠慮しているわけじゃないから!
い、いやそれはいいのよ!
今問題なのは傘が無い事よ!
傘…誰かに一緒に入れて貰えないかしら。
ふと、そこである考えに行き着く。
〜〜〜
「あ、いけない。傘忘れちゃった!てへ☆」
「ったくしょーがねーなー。俺の傘に入れてやるよ」
「わー、良いの?えへへ…。私達、恋人みたいだね\\\」
「ば、馬鹿な事言ってんじゃねーよ\\\。俺達…もう恋人、だろ…」
「えっ」
トゥンク…
〜〜〜
今一瞬、謎の妄想が頭を駆け抜けたけど、何だったのかしら今のは。
知らない男女が頭の中でいちゃいちゃしてたわ。誰よ。
それはまあともかく、相合傘ね。
我ながら名案だわ。
一度やってみたかったのよね。
思い切って万に声をかけてみる。
「ねっ、ねえ万」
「何だ?」
「よ、万の傘に「おー!幸神ー!」かしら」
あたしの声は、九頭龍に遮られた。
「今から帰るのか!?一緒に帰ろーぜ!」
「ん?ああ、良いぞ」
「おっしゃー!」
く、九頭龍…。あたしのセリフが消し飛んだわよ。
その九頭龍は雨が降る空を見上げた。
「あー、俺、傘持って来てねーよ!晴れろー!」
「ちょ、九頭龍、それは…」
九頭龍が晴れろと言ったその瞬間。雨は止んだ。
あたしはその晴れた星空を見上げて一言。
「な…何で上手くいかないのよぉ、馬鹿ぁー!」
あたしの空しい叫びが校舎に響いた。
☆☆☆
同時刻。叫ぶ真照を見ている人物が2人いた。
1人は智神 こころと呼ばれる絶世の美少女。
もう1人は夜神 月宵と呼ばれるストーカーイケメンだ。
「僕、君のこと嫌いだよ。真照ちゃんにちょっかいかけたりして…」
「そう。嫌われるのは慣れてる。」
そう返すこころの手には、彼女が発明した人の思考を誘導する機械が握られていた。
ボソッ)○ールワン…




