第20話 高田城の戦い(後編)
1518年10月
高田城を攻めて1ヶ月が経過したが高田城は落ちなかった
天然の堀を中心に守りの方い高田城と名将・尼子経久、さらにお家を守りたい牧・三浦の諸将の奮戦もあり連合軍はいたずらに死傷者を増やすだけとなっていた
そんな連合軍はここ最近毎日の様に酒宴を行い厭戦気分になっていた
宇喜多能家はそんな軍を見てマズいと思っていた
「殿!」
宇喜多能家が浦上村宗に迫る
「なんだ…騒々しい」
「この体たらくはなんでありましょうか!?1ヶ月も高田城を落とせぬばかりか昼間から酒や博打など…こんな厭戦気分では尼子軍の奇襲に対応できませぬぞ!」
そう言う宇喜多能家に対して浦上村宗は笑う
「ワッハッハッ…これは面白い…我々が負けるとは…」
「何がおかしいのですか…」
「これをみよ能家!」
そう言うと1枚の書状を渡す
「?」
能家はそれに目を通す
そこには三村家に対して今撤退すれば備中を全て任せると言う内容だ
「これは…」
「三村だけでは無い。宍戸のところにも同じようなものが届いたそうだ」
「…」
「それだけではなく尼子軍は出撃したが羽衣石で動きを止めた。我が軍の数に恐れて助けに来られんのじゃ」
「ですが…」
「まだあるぞ!波多野に対しては一色を攻めるの手伝うから停戦しろとか言ってきてるらしいし赤松宗家には大内義興経由で講和を願い出てきている」
「…」
「尼子政久など恐るるに足りん。大軍をみて恐れて各所に停戦したいと言うやつなど…相手にもならぬ」
「…」
「分かったら自陣にでも戻っておれ!」
そう言われると能家は何も言えなくなってしまった
せめて自軍だけでも動けるようにしておこう
そう思うのだった
~~~~~~~~~~
攻勢から1ヶ月あまりが経ち、ここ1週間は攻勢がなかった高田城の尼子経久は月を見ていた
「時は満ちた」
「は?」
牧尚春は首を傾げる
何を言ってるんだ?この人は
なにも戦況変わってなどいないのに…月を見て時は満ちたなど…
戦いすぎておかしくなったのか?
そう思っていると…
「牧尚春、今宵打ってでるぞ」
「は?」
尚更わけが分からなかった
打ってでる?例え厭戦気分とはいえ相手は4万、こちらは2000…さすがに夜襲が成功するわけが無い
「なんのためにですか…?」
「もちろん謀の為じゃ。この戦…勝ったぞ!」
そう自信満々に言う尼子経久に連れられて牧尚春は敵に悟られず準備させるのであった
モデルは…わかりますね?




