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86話 意見交換会

「勝った〜!」


「お疲れ様でした。ランプ」


 はぁ。ナイトと組んでるんだからもうちょっと楽に勝てると思ってたんだけどなぁ…。前途多難な予感…。


「でもここからが本番ですよ。ちゃんと【イヤーエンジェル】さんに人類の危機を伝え、これから私たちがどうするかを聞く。これが私たちの目的ですから」


 黙ってコクっと頷く。そうだ…ここからが本題なんだ…!あれ?でも私じゃなくてほとんどナイトが説明するよね?私いらなくない!?


 そんなネガティブなことを考えているうちに地面からハチミツのポールに縛られた【イヤーエンジェル】が飛び出してきた。さっきまでの堕天?で黒くなっていた服や髪は元どおり白色に戻っていて明るい印象を受ける。


「はぁ。完敗ね。好きになさい」


「今日はボーナスタイムの前に話を聞いていただけませんか?」


「断る権利は私にはないわよ。続けなさい」


「ありがとうございます。少し前に【吸血姫】の情報の提示があったのは知っていますね?」


 黙って聞く意思を示すつもりなのか【イヤーエンジェル】は言葉なく頷く。


「その【吸血姫】の正体は魔道国の幹部でした。彼女は私とランプに取引を申し出てきました。取引の内容は他の幹部の弱点を我々に教えてくれること。私たちの差し出すものはディスポンの命、もしくは無力化」


 それまで黙って聞いていた【イヤーエンジェル】もさすがに肩を揺らして反応した。


「ディスポンを…?なんのために…」


「それに関しては私たちも情報を掴んでいません。続けます。私たちが決めるべきことは『私たちはディスポン。つまり聖王国と協力して魔道国と戦うべきか否か』です。そこで【イヤーエンジェル】さん、あなたの意見を聞かせていただけますか?」


 ・・・本当に私いらない子状態だなこれ。何一つ言葉を発してないんだけど…。

 あとこれだけの情報をたった1分ちょいで伝えるナイトは何者なの!?


「そうね…私は…聖王国と協力すべきだと思うわ。敵に回す必要性が感じられない。それにこの魔法少女の力を使えるのはディスポンのおかげ。もしかしたらあの子のさじ加減で私たちはなんの力も持たない少女として戦わされるハメになるかもしれないじゃない。あとシンプルに、あの子には勝てない。絶対に」


 なるほど…確かに!その発想はなかった!…ん?今ディスポンには勝てないって言った?聞き間違いかな…。


「では敵の情報を得る機会は逃していいと?」


「ふーん、貴女が何を考えているか何となくわかったわ。この話はここで終わりにしましょ?貴重なボーナスタイムもあと半分もないんじゃなくて?」


「そうですね。最後に1つ。このことを他の魔法少女たちに」


「えぇ。それもなんとなくわかってるわ。伝え広めればいいのね。もちろん、ディスポンには内緒に」


「感謝します。その後の情報はここに」


 ナイトが謎の紙を渡している。なんだろあれ。

 それにしても…有能な人同士の会話ってこうもトントン進むんだぁ〜。あー、出る幕ないなぁ…。


「まぁそれはそれとして…」


「ん?」


「何を呆けてるんですか?ボーナスタイムですよ、ランプ」


「えっ!?するの?」


「当然です。あと2分くらいなので急ぎますよ!」


 お、おぉ…本当に「それはそれとして」だなこれ…。

 まぁポイントが必要なのは以前と変わらないことなので…。


「じゃあ、口あけてもらえますか?」


「はい。おええいい?」


 可愛い…口全開で話すから母音しか発せてないし。とりあえず手際よくポールからハチミツを絡め取って…。


「はい、挿れるよー?」


「ふぇ!?」


「じゃあ私も失礼します。おへそ出しますね」


「うぇえぇ!?」


「はい、こっちに集中してねー」


「いい形してますね…レロッ」


「んひゃ!あっ…んんんっ!」


 2人で攻めているからか反応が段違いにいい!やっぱりペア組んでよかったかも!他の女のおへそを舐めているナイトに軽く嫉妬心を覚えてる自分がいるけど。


「じゃあ上顎いくよぉ〜」


「んん!?」


「レロレロ…ジュュッププ」


「んんんっ!」


 上では撫でなれ下では舐められ、吸われで【イヤーエンジェル】の腰は完全に砕けてしまった。それを確認した瞬間、景色が自室に戻った。




≪【ハニーランプ】ポイント更新≫


 戦闘開始前:95pt

 ↓

 戦闘終了後:130pt

≪内訳:戦闘+20pt。ボーナスタイム+15pt≫


≪weapos≫ 『メルヘンロッド』 sub 『スチールソード』


≪skills≫ 『ジャンプ能力向上』『HP+50』『街灯索敵』


≪magics≫ 『インフェルノ』『サンダーウィップ』『ハニートラップ』『サンダーボール』『ショットガンランプ』『ハニーコーティング』『アイス付与』



 まぁボーナスタイムのポイントが低いのは仕方ないか。もともと2人で半分ずつになるのに15pt稼げてるのはもしかしたらいい方かもね。

 それにしてもナイトとの連携、どんどん良くなっていくな〜!乙女心的に嬉しいかも。


 さて…そういえばあとひと月で誕生日じゃん!去年は祝ってもらえなかったけど…今年は期待値は高い!自分で言うのもなんだけどね!

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