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魔法少女が変態でした。  作者: 三色ライト
本編

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39話 煩悩だらけのクリスマス:前編

 12月24日、午後6時...カップルが街を練り歩き、今日という日の締めにどう身を振るかドギマギしてる時間帯。


「輝夜ちゃーーん!」


 私たちの最寄駅である[東星乃川駅]で待ち合わせた輝夜ちゃんと合流した。


「ごめん!おまたせ!」


「いえ。私も先程来たばかりですから」


 濃紺色のロングコートを華麗に着こなし、白いネックウォーマーをつけた輝夜ちゃんはどこか大人びた雰囲気を...つまりエッチな雰囲気を纏っていた。


「じゃあ行こっか! 今日は私のエスコートに期待しててね」


「はい。楽しみにしています」


 電車で4駅の[星乃川駅]に着くと予想通り人でごった返していた。


「うわぁ...輝夜ちゃん、離れないよう気をつけようね」


「はい。じゃあこうするのはどうでしょう?」


「ひょえ!?」


 輝夜ちゃんが私の手を握ってきた!


「これならはぐれませんね?」


「あ、はい...」


 こ、これじゃ本当にカップルじゃん!デートじゃん!

 冬が憎い!冬じゃなければ手袋越しじゃなくてそのまま手をつなげたのに!


「ではまずどこへ行きましょうか」


「まずご飯から食べよ?もう予約取ってあるから」


 というわけで輝夜ちゃんへの誕生日プレゼントを買いに来たデパートへやってきました。8階以上からレストランフロアになっているからやっぱり混んでる。


 なんとか人混みをかき分けて8階へ到着。


「輝夜ちゃん大丈夫?人混みで酔ったりしない?」


「はい、人混みは平気です」


 線の細い子って人混みに弱いイメージがあったけどそうでもないみたいだね。


「予約したところはここだよ!」


「いらっしゃい灯。その子が輝夜ちゃんね。はじめまして」


「ちょ!? お母さん出てきて大丈夫なの? 混雑してるのに...」


「あんたが気にしてんじゃないの!」


「驚きました...! 灯さんのお母様ってシェフだったんですね」


「よくわかったね!」


「そりゃ格好見りゃわかるでしょ。輝夜ちゃん、奥の席取っておいたから座って座って」


「ありがとうございます」


 うぅ...こんなキツいお母さんじゃなくて輝夜ちゃんのママみたいな優しいお母さんが良かった...


「はい! あんたもさっさと座る!」


「はーーい」


 どのレストランも予約でいっぱいだった中でキャンセル入った席を優先して取ってくれたのは助かったけど...


「お母さんを友達に見せるのキツイなぁ」


「素敵なお母様じゃないですか」


 うぅ。天使がいる...


「はい。グラタンセットクリスマス仕様お待ちどうさま」


 ・・・美味しい。ミートソースとブロッコリーでクリスマスカラーを演出したグラタンは母の得意料理の一つ。不味いわけがない!

 でもなんかちょっと悔しいのはなぜだろう。いつかこのレベルの料理を作って輝夜ちゃんに食べてもらいたい。


「すごく美味しいです...こんなの初めて!」


 輝夜ちゃんの敬語が取れるレベルか...!


「灯さん、すごく景色が綺麗ですよ」


「おお〜、本当だ!」


 わざわざ窓際の席を抑えててくれたんだ。そこはありがとうお母さん。


「やっぱり星乃川駅前ならイルミネーションが綺麗だねぇ」


「人がさっきより増えてきましたね。これからどうしましょうか」


 うーーん。本来ならイルミネーションを見ていくつもりだったけど思ったより人が多い...


「もうホテルへ行きますか?」


「うん。そうだね.....ん?ホテル?」


「はい。ホテルです」


 ・・・・・ん?


「あ、あれ?今日はお泊りデートだったっけ!?」


「え? この前の電話からお泊りなのかと...間違えました?」


 何それ!? あっ、ホテル派?家派?のやつか!

 セクハラまがいの質問だったのにお泊りだと勘違いしちゃったんだ! 可愛い。


「困りました...マ、お母さんにはお泊りと伝えてあるので今から帰っても寝ちゃってますし家の鍵も持ってこなかったので...」


「い、いや!お泊りにしよ!ホテル行こう!」


「は、はい...突然元気になりましたね」


「お母さん!」


「仕事中に大声で呼ばないでよ...何?」


「今日お泊りになったから、よろしく」


「よろしくってあんたね...まぁ輝夜ちゃんはしっかりしてそうだし...輝夜ちゃん、灯をよろしくね」


 よしっ!


「じゃ、じゃあ早速行こうか...」


「はい」


 さてデパートを出たのはいいけど...


「こ、このホテルがいいなぁ〜とかはある?」


「結構調べてきたんですけど...難しかったので楽しそうなところを探しましょう?」


 ひぇっ! 楽しむ気だ...。しまった!勝負パンツ穿いてこればよかった...


「ど、どんなのがお好み?」


「お風呂が広めだと嬉しいです」


 一緒に入る気だ!


「それとベッドも大きいと嬉しいですね(寝相が悪いので)」


 そ、そんなに激しいプレイを!?


「あとはパジャマとかたくさん選べたりするところだと...」


 着衣でもするの!? しかも複数回!?


「ごめんなさい。ちょっとわがまますぎましたね」


「全力で探すから待ってて!!」


 千載一遇のチャンス! 微妙なホテルは引きたくないよね!


「ここはどう?『ホテル:スター・フォルテシモ』」


「見せてください」


 めっちゃホテルのことになるとグイグイ来るよこの子!?


「いいですね、ここにしましょう!」


 こうして私たちは予想もしなかったことに聖夜の夜のホテル街へと足を運んだのです。

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