歩み寄る影
短いけど許してくれ・・・
「じゃあな、くそったれ共!」
アキラがそう言って飛び降りるのをヘラは見ることしか出来なかった。
「アキラさん!!」
ヘラが叫ぶがもう遅い。掴まれていた腕を魔法で強化して振り払いアキラが落ちた窓へと向かう。
「勝手に動かれては困ります。」
高速で不意打ち的に飛び出したのにその速度を追い越し、カミュがヘラを止める。勿論ヘラは抵抗しようとするが、それを察知したのかカミュが手刀でヘラの意識を刈り取った。
「お前ら!絶対に捕まえろ!!何ちんたらしてる早く捕まえてこい!!」
それと同時にヌノの怒号が響く。
「ヌノ落ち着きなさい。あの高さから川に落ちても運は悪くない限り死にはしません。それに例え死んだとしても死後1時間であればぎりぎり人としての機能だけは復活させることができます。肉の器だけは取り戻せるので、我々にはそれだけで充分。何より今は捜索隊を派遣し早急に発見する事が最優先です。何より貴方はいつもこういう時にはつくづく使えない。沸き散らす前に冷静な判断を・・・」
「うるせえぞカミュ!今のお前の説教の方が時間のロスだよ、人のふり見て我がふり直せってんだよ。おい、すぐにあの器の捜索を。」
近くにいた兵士にヌノがそう告げる。そしてヌノはカミュに再度目を向けると、
「それとカミュ私はあの方と契約した唯一の人間だ。それを忘れるな。」
「いい気になるなよ、小娘が!」
そう言いながらも、カミュは地面を蹴るのみでこれ以上何も言ってこなかった。
暫くして、アキラは穏健派魔族の村に匿われていることが分かった。
「なるほど、生きていたのか。まあ死んで貰っていた方が、こちらとしては楽だったのだが・・・おい、そこにはカミュを向かわせろ。穏健派程度の奴らならカミュで十分だろ。殺しても構わないと言っておけ。」
こうして、アキラと村に大きな災厄が近づくこととなった。
次回更新は未定!ごめんなさい!




