ぼーっとするので熱はあるかもしれない
「男の乳首って何のためにあるんだろう」
「それもしかしてセンシティブな方向に話題転がります?」
フィッツガルド帝国にて。
翻訳のために渡された原稿を見ながら何か言いだしたアズサさんと、この作品が削除されるのではと危惧するミィナさん。
この程度で削除されるならこんな作品が十年以上も続いてるわけがありません。
「いや実際気にならない? 授乳するわけでもないのに何で乳首があるの?」
「寝てないんですか?」
ガバっと振り返りさらに疑問を口にするアズサさんの変なテンションに睡眠不足を疑うミィナさん。
真昼間から女子高生二人で何故男の乳首の話題に。
「というか何でそんな疑問を抱いたんですか」
「いやバトル漫画とかだと、結構上半身裸になったりするでしょ。その時に乳首を描く漫画と描かない漫画があって、実際なくても問題なくないと」
「あー確かに単純な丸だけでも描いてあることはありますけど」
というか昔は女性の乳首もアニメに限らず割とそのまま放送されてたよね。
子供ながらにええんかそれとなっていた記憶。
「男の乳首がなくても問題ないなら、もいでも問題ないのでは?」
「寝てないんですか?」
なくても問題なくても、もぐのは大問題なのでやめてください。
今日も異世界は平和です。
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一方高天原。
「男のち……」
「実際なくても問題ないので哺乳類の中にはオスの乳首がない動物もいます」
疑問を発するアマテラス様と、深堀したくないので即座に答えるツクヨミ様。
下手するとアマテラス様に乳首もがれるかもしれないからね。
今思ったのですがむしろ寝てないのは作者では?
「え? ないのも居るんだ。むしろあるのが珍しかったりする?」
「いえ別に。猫や犬もオスの乳首はありますからね。そのせいで乳首を腫瘍か何かと勘違いした飼い主が病院に駆け込むこともあるそうですが」
「あー」
オスなのに乳首があるんですか!?
おまえにもあるやろがい。
「まあ生物学的な話をするなら、胎児の段階では途中までは男女どちらでもない状態で体が作られ、そのときに乳首も作られます。その後に男女それぞれの体に分化していくわけですが、その時に男なら不要となる乳首が残る種と残らない種があるわけですね」
「何で不要なのに残るの?」
「不要でもわざわざなくす必要もないからだとされてますね。」
「そんな盲腸みたいな」
人間に限らず何で存在するのか分からない部位は割とあるからね。仕方ないね。
「しかし近年は盲腸はいらない臓器ではなかったという説も出ていますよ」
「つまり男の乳首にも何か秘められた理由が……?」
多分ないです。
今日も高天原は平和です。




