13日の金曜日なアレはチェーンソー使ってない
「私漫画の過激派ファンから刺されないかな?」
「いきなり何言ってんですか」
フィッツガルト帝国にて。
翻訳を頼んでいた漫画の原稿を取りに来たら、アズサさんが突然命の心配をし始めて逆にある意味心配になるミィナさん。
むしろ刺されそうなのはミィナさんじゃないかって?
ミィナさんは悪辣と見せかけて最終的に双方が納得する結果に持っていくので意外に恨まれてません。
なお相手が悪人だと判断したら反撃できないように徹底的に叩き潰す模様。
「いや、ローマンからスマホもらったから色々調べてたんだけど」
「ああ。異世界でも通じるトンデモスマホ」
「海外では漫画とかゲームのローカライズの時に、翻訳者が自分の思想を入れて原作の意図を捻じ曲げることがあって、凄い反感を買ってるみたいなんだよね」
「あーなんか聞いたことはありますけど」
詳しいところは触れるのもめんどくせぇので興味がある人は調べてみよう!
逆に日本特有のギャグとかを全部通じるようにローカライズできる翻訳家の人マジですげぇ。
「一応私も目を通してますけど、別にアズサさんは翻訳元歪めたりしてないと思いますけど」
「いや。私にそのつもりがなくても解釈違いで激怒する熱烈なファンが居る可能性が……」
「考えすぎです」
しかしそうとも言えないのがリアルに恐ろしいところだったり。
この作品の作者レベルでもたまにそっ閉じするお便りが来るので、プロの人たちはもっと凄いんだろうね。
「というかフィッツガルド帝国の監視……管理下にあるアズサさんを害せる人間そうは居ませんって」
「今さらっと監視って言った?」
してるかしてないかで言ったら確実にされてるであろう監視。
まあローマンさん辺りは安全確保のためにやってるだろうし。
「え? もしかして自室も見られてる?」
「ローマンさんは紳士なので基本的にはやらないと思いますよ」
「基本的にはって何!?」
必要があれば倫理観とか投げ捨ててやるであろう、ある意味信頼の男ローマン。
おまえ昔は必要なくても覗くキャラだったろうがどうしてそうなった爆発しろ。
今日も異世界は平和です。
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一方高天原。
「最近はコンなんとかが厳しいからね」
「コンプライアンスです姉上」
何故か神妙な顔で頷いているアマテラス様とつっこむツクヨミ様。
特定の単語が物語の展開上必要な場面でも制限されることなどが発生しており、割と切実な問題です。
「でも動画とかで『死』という漢字すら伏せてるの馬鹿らしくない?」
「それは一時期実際に過剰に規制されたことがあったからという話もありますが、そこで4の字をあてるのがある意味原点回帰と言いますか」
死と同じ発音だから不吉だとされてたのに本当に死の代わりに。
ちなみに以前も書きましたが、日本だけではなく中国でも死と四は同じ発音なので忌み数です。
さらに香港などではそれに西洋の忌み数である13が加わる上に、4だけでなく14や24も避けられるため、ビルによっては13階と14階が連続で存在せず12階の上が15階な場所もあったりするそうです。
「それは流石にややこしすぎない?」
「普通に不便なので12.5階や12A階などにすることもあるそうですね」
「それはそれで……いや丸々飛ばされるよりはまだ……?」
ないよりは代わりでもあった方が分かりやすいからね。仕方ないね。
今日も高天原は平和です。




