引き続きサイボーグ〇の技術について詳しく解説しようかと思ったけどやめた
「グラウゼってさあ。使い魔の猫を実は他国の重要機関とかに潜入させたりしとらんよな」
「ハッハッハ。まさか私がそんな軽率な真似をするとお思いか」
「あー……うん、そうよなあ」
魔界にある魔王城にて。
今まで見たことのない爽やかな笑顔で曖昧な返事をするグラウゼさんと「軽率にはやってないけど慎重にはやってそうやなあ」と察する魔王様。
むしろグラウゼさんが一応現在は味方とはいえ他国の情報を収集していないことなどあるでしょうか。いやない。
「しかし魔王様からそのような話が出てくるとは。大方ウェッターハーン商会の小娘から何か吹き込まれたか」
「なんで一瞬で情報源のあたりがついとんねん恐」
もはや魔界と魔王城は魔王様の居城なのにグラウゼさんのお猫様ランドだからね。
入ってきた情報は全部筒抜けだね。
「じゃあ使い魔を誰でも簡単に使えるようにできないかなあというアイデアも聞いてないけど知っとる感じ?」
「知ってはいるが、私は協力するつもりはないぞ。馬鹿な人間が動物を物のように扱い使い捨てにするのが目に見えている」
「あんた本当に魔族か」
魔王様がつっこむように一見グラウゼさんの倫理観がしっかりしているように見える発言ですが、グラウゼさんの中では基本的に「人間<他の動物」なだけです。
日本生活で丸くなったけど一部の親しい人間以外は見下してるからね。仕方ないね。
「まあ命令を忠実に聞く動物とか、私でも悪用の方法が山ほど浮かんでくるしなあ」
「向こうの世界では昔、爆弾をくくりつけた犬を戦車に向かって突撃させたりしていたらしいな。なんとむごい」
「それ自軍に逃げ帰ったり自軍の戦車につっこんだりして、味方の被害の方がでかかったんやなかったっけ」
ある意味そのおかげで廃れたとも。
今日も異世界は平和です。
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一方高天原。
「そういや魔女の使い魔と言えば黒猫とかカラスだけど何で? どっちも日本ではそんな嫌われないというか、うちの子カラスなのに」
「諸説はありますが、まあ西洋での不吉なイメージのせいでしょうね。カラス自体は日本以外でも太陽と関連付けられていることはありますし」
「あーギリシャとかエジプトあたりでも太陽神の使いなんだっけ」
意外に範囲が広い太陽の使いのカラス。
ちなみに太陽の象徴がカラスであり月の象徴がウサギであるため「烏兎」と書いて月日や歳月を意味したりもします。
「しかしカラスは死肉を食らうため、人が大量に死んだ場所や処刑場などに集まることもありましたからね。そういったところから不吉の象徴と見られることもあったそうです」
「あーそういう」
また某宗教では、鳩が平和の象徴であるのに対し、カラスがちょっと微妙な扱いであるためとも。
何でやカラスも頑張ったやろ。
「他にも家畜がカラスに襲われることもあって嫌われたそうですね。これは狼も同様です。それに対し日本は農耕中心で家畜が少なく、むしろ農作物に被害を出す動物を狩ってくれるので、狼のイメージが良かったという説もありますね」
「あー前にも聞いたような。生活様式で動物のイメージも変わっちゃうんだねえ」
現代ではゴミを荒らすせいでカラスのイメージ悪くなってそう。
でもカラスはよく見ると可愛いし賢いのです。
賢いせいで人の顔もバッチリ覚えて何かやらかしたら執拗に報復してくるけどな!
今日も高天原は平和です。




