お隣さんと秘密のお買い物(後編)
カフェから出てくると燦燦と輝く太陽さんと目があった。さて、後ろではどこへ行こうかと作戦会議が始まっている。
と、少し待っていると前を歩いていた私に追いついてきた。
「ねぇ、一緒にここへ行かない?」
そう言って指をさされていた場所は超ガーリー系のゆるふわファッションのお店だった。いざ、そこへ行ってみるとものすごいピンクだった。二人はいろんなものを手に取って似合うかどうか確かめている。私の気持ちはいわゆる女の子の買い物に付き合わされる男子のものだった。
それから、一時間は過ぎただろうか、あの後部屋の隅で小さくなっていたところを二人につかまり、あれやこれや試着させられていた。
というわけで私は全力で疲れています。つい一時間前まで休憩していたはずなのにね。
二人は逆に全力で商店街の中を歩いている。あれだけ力強いと尊敬に値する。
次に入ったのは逆にシックなお店だった。
二人曰く、紅葉はこっちの方が楽しめるんじゃない。?ということだった。はっきり言ってその通りである。
家具や雑貨が並んでおり、すごく落ち着いた雰囲気のお店である。はっきり言って超楽しい。
木製の食器やふかふかの白のソファーなど綺麗なものが勢ぞろいだった。食器ぐらいなら買ってもいいかなと思ったがそう言いだすと永遠に買ってしまうのでやめることにした。
次にやってきたのはファミレスだった。さっき、カフェに行った気がするがよくよく時間を見てみればすでに4時間が経っていた。
ファミレスにつくととりあえずドリンクバーを注文する。それから、サラダと軽い料理を頼む。
「今日はここで食べていく?千幸。」
「りょーかい。そう言うことだけど、碧は食べていく?」
「うん、ご一緒させてもらうね。」
そうと決まったらもう出し惜しみはしない。軽い食事だけでなくピザやパスタなんかも頼んでしまう。こんなに食べて太らないか心配だけど多分大丈夫だろう。なんて考えていたら、二人も少し青白い顔をしている。