表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【改稿作業中】クロ殿下と剣聖ヴェイセル  作者: 夕凪 瓊紗.com
青嵐ダンジョン編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

764/919

第777(ラッキーセブン)話 クロ殿下と見習い司祭のお仕事


―――シュテルン州タイタン領タイタン祭壇


見習い司祭と言えど、普段精霊たちが過ごす祭壇のお掃除は必須。

ただでさえ、だだっ広いタイタン祭壇の中を、

リディアさん、いつき、たつきさんが3人で切り盛りしているのだ。


ここは、俺たちもお掃除に協力しなくては。


今回は、タイタン祭壇の講堂のお掃除だ。


西方魔王国との一件の際に、期せずしてこちらに転移してしまった時は、

朝だったので極寒でぶっちゃけやばかったが、今は暖房を入れて、ぬっくぬくである。


ヴェイセルは台所で料理の準備をしているので、

俺は一緒に実地研修でやってきたリョクタと

ついてきた紅消、タイタン祭壇の光の精霊士であるいつきと早速、お掃除をしている。


お掃除のさなか、とてとてとかわいらしいちび精霊たちが駆けてくる。


「遊んで欲しいの?」

お掃除のさなかと言えど、精霊たちのお世話も重要なお仕事だ。


「クロ、わふたん」

盾の精霊・リヴィは、掃除が終わった場所に座っている

黒いふわもふ天人族の姿の鎮守の精霊・シズメさま、

赤毛のわふたんの姿の酵素の精霊・エンジーさんと

黒狼族の姿の破壊の精霊・玻凛はりんさんの方を示している。


「黒い、わふたん。わふわふ」


「ひょっとして・・・黒い毛並みのわふたん精霊の・・・

玻凛さんの毛並みをふわもふしたいのか?」


「・・・う、わふたん」

どうやらそうらしい。

さすがはふわもふわふたん精霊同士だ。

そして、玻凛さんは類まれなるアニキ性質。

ちび狼精霊の心も鷲掴みである。

かわいらしいなぁ・・・。


「玻凛なら、いつでもふわもふさせてくれるっすよ。無口なだけで、優しいっすから」

と、リョクタがリヴィを抱えあげ、そのまま玻凛さんの元へと向かう。


「ほら、玻凛のふわもふしっぽっすよ」

リョクタはリヴィを玻凛さんのふわもふしっぽの前におろす。

リヴィはキラキラした目で玻凛さんを見上げる。


「・・・ん」

玻凛さんが頷くと、リヴィはぱあぁっと顔を輝かせ、

盛大に玻凛さんのふわもふしっぽに顔をうずめた。


「ロータも!」

リヴィと双子精霊の槍の精霊・ロータも、

リヴィの後に続いて、玻凛さんのふわもふしっぽに顔をうずめる。


『きゅきゅきゅい!』

そして、温泉の子竜精霊・リュー花ちゃんとリューマくんまでやって来て、

玻凛さんのふわもふに顔をうずめる。


おぉ・・・っ!

大人気だな。


「ちったい頃の・・・クロ、思い出す」

と、シズメさまが目を輝かせる。

まぁ、リヴィはちったい頃の俺にそっくりだかんな。


「今日は玻凛のふわもふがお気に入りか?羨ましいぜ」

と、エンジーさん。


「・・・ん・・・めんごい」

相変わらず無口な玻凛さんだけど、ほんのり頬が赤らんでいる。


「玻凛はちびっ子・・・割と好きなんすよ。

碧狼族のちびっ子たちもよくじゃれてるっすけど、随分とかわいがってるっすよ」

碧狼族のちびっ子とは、『碧狼の精霊宿し編』で

南部連合王国で保護した、碧狼族のちびっ子たちのことである。

あの子たちは、保護した後、クォーツ州クリスタ領で暮らす、

リョクタ、リョウヤアニキたち碧狼族のアニキたちに預けられ、

のびのびと幸せに暮らしているのだという。


「へぇ・・・さすがは黒狼アニキズって感じだね」

強面で無口なのに、ちびっ子にモテる。

それが黒狼族のアニキこと黒狼アニキ。

そして、その中でも、その黒狼アニキの血を受け継いだ、

黒狼系猫族のクォーツ祭壇の闇の精霊士である黒猫アニキはもっとモテる。

何故なら最強の黒猫耳しっぽを有しているからである。


「ふふふ、皆かわいい」

いつきもその光景に、つい笑みがこぼれている。


「うぐっ!いつきくん・・・かわゆす・・・ぐほっ」

やっぱり相変わらずだな・・・ヴェイセル。

てか、いつの間に。


「そろそろご飯ができたわよ。あら・・・ちび精霊ちゃんたちはご就寝かしら?」

あ、リディアさん。そしてたつきさんもやって来た。

ヴェイセルはご飯ができたから、呼びに来た訳ね。


「せっかくだから、ここでご飯にしちゃいましょうか」


「そうだね。お弁当みたいにして、皆で、ここで食べようか」

それはそれで、

ピクニックみたいで楽しそうかも!


「お掃除も大体終わったから、こっちは平気」

そんなこんなで、かわいいちび精霊ズを眺めながら、

お昼ご飯を食べていると、食べ物の匂いにつられてか、

リヴィたちも目を醒まして、こちらにとてとてと近づいて来る。


「ほら、あ~ん」

リヴィに小さくちぎったサンドイッチをあ~んしてあげると、

はむっとかわいらしく食べる様に、思わずキュンとしてしまう。


いつきも真似して、他のちび精霊たちにあ~んしている。


そんな光景を見てリディアさんが目を輝かせているのはいいとして、

ヴェイセル!まずは鼻血ふけ!!

全くもう・・・。


まぁ、タイタン祭壇での実地研修は、

順調にスタートして何よりなんだけどね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ