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【改稿作業中】クロ殿下と剣聖ヴェイセル  作者: 夕凪 瓊紗.com
青嵐ダンジョン編

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第772話 クロ殿下とスバル殿下と叫魔と睡魔


―――南部連合王国青嵐県・未踏破ダンジョン内ボスの間


睡魔すいまはどこにいるの?」

聞くと、叫魔きょうま・シズカちゃんが後ろを指さす。

そこには、高い檀のような物があり、その上に誰か・・・寝てる・・・

本当に睡眠してんだけど・・・!!


「睡魔・・・起きて」

シズカちゃんが呼びかけると、睡魔は、ゆっくりと起き上がる・・・。


そしてのっそりと壇上から降りてきたのだが・・・


「あの・・・」

俺は、睡魔にとてとてと近寄った。


「・・・ふわもふ、してもいいかな」


「・・・」

睡魔は、じっと俺を見降ろす。

睡魔は反り返ったようにとがった狼のようなケモ耳に、

水色の毛並みをしており、小さな鬼角が2本生えている。

右目は前髪で隠れているが、

左目は、シズカちゃんと同じく、白目と黒目が反転している。


首元には襟ふわもふ、手足は巨大だが、体毛でびっしり覆われており、

顔とはだけた胸元だけはひとと同じ肌をしている。

つまり、それがわかるような、胸元が広く開いたセクシー大胆な装備に、

肩と腕の部分鎧、フォールズ(鎧の腰のあたりについてるスカートみたいなやつ

※スカートでは決してない)、膝あてなどを身に着けている。

背中からは、一対の巨大な腕が伸びており、後ろからはふわもふ狼しっぽが覗いている。


んと・・・やっぱり・・・初対面だし・・・断られちゃうかな・・・?

そう思ったのだが・・・そっとふわもふ狼しっぽを差し出してくれたので、

すかさずふわもふ。

あぁ・・・結構いい感じの毛並みである。


「・・・御子様・・・」


「いや・・・俺は、クロです。クロで、いいですよ?」


「・・・御子様は・・・クロ?」

う・・・紛らわしいのだが・・・

どちらも“クロ”なのである。


「確かに、御子様もクロですけど・・・俺は、クロって、呼んで欲しいです」


「・・・わかった・・・御子様・・・いや・・・クロ」


「はいっ!」


こうして、睡魔さんとふわもふの時間を楽しみ・・・

クララさんはシズカちゃんとの親睦を深め合い・・・

落ち着いたところで・・・


「あの、あなたも一緒に来ませんか?」

スバルが切り出す。


「・・・一緒に・・・?」


「一緒に、ダンジョン運営をして欲しいんです」


「あのね、睡魔・・・お姉さま、優しい、一緒って言ってくれた。

私たち化け物・・・でもいいって」

と、シズカちゃんがかわいく言ってくれる。

お姉さまとは、クララさんのことだ。

さっき、そう呼ぶようにとクララさんが早速教育していた。

・・・憧れていたんだろうか、その響きに。


「・・・お前が・・・いいんなら」


「シズカ・・・名前、もらた」


「シズカ・・・」


「あの、スバル。ダンジョンの責任者として、睡魔にも名前をくれないかな?」


「え・・・俺が・・・?」


「だって、一緒にダンジョンを運営する仲間なんだから」


「・・・俺でいいの?」


「・・・構わない・・・クロが、いいのなら」


「もちろんだよ!」


「・・・わかった・・・」


「うん!それじゃ、スバル!お願い!」


「あぁ・・・うん・・・えっと・・・どうしようかな・・・

俺と同じ・・・星の名前にしようかな・・・“とろき”はどう・・・?」

とろき・・・?ヴェイセルを見やると、

“とろき星”と言う星があるのだと教えてくれた。

これは、地球の星の和名だが、

この世界にも同じように呼ばれる名前の星があるらしい。


「・・・それで、いい」


「うん、とろき。よろしくね」


「これで役者はそろったから・・・次は、精霊たちの許可だね」

とヴェイセル。


へ・・・?と言う顔をしていたら、

ヴェイセルが補足してくれた。


「半鬼半精霊をよく思わない精霊もいるでしょ?」

あ・・・そいえば、そういうのってあったっけ。

エストレラ王国の精霊たちはスイランやジェルミーを受け入れてくれた。


小国連合では、小国連合を結成する島のひとつである、

ゴソ島の守護精霊であるネズたん耳しっぽの苔の精霊・冬代ふゆしろさんが

不満をこぼした他精霊を一喝してくれて、伊夜いざやさんが受け入れられた。


つまり、せっかく青嵐大祭壇に精霊たちを招いても、

彼ら彼女らが反対すれば、それまでとなってしまう。


「早速、精霊たちにも許可をもらおう!」


「そうだね。クロが言うなら、大丈夫だと思うけどね」

それって、どういう・・・?

まぁ、そんなこんなで、新たな仲間を加えて、俺たちはダンジョンを脱出した。



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