第19話:決着の行方
勝負が始まりもう大分経つ
俺は虚ろな目をしながら立っていたがあまり傷がなかった
業鬼は先ほどと違いもうボロボロだ・・・
業鬼「まさか・・・闘神がこれほどとは・・・」
そう先ほどまで笑っていた業鬼は恐怖を感じていた
業鬼「これが恐怖か?
俺が恐れているというか?
そんなの認めん!」
と魔法を唱えるが簡単に弾かれる
しかし弾かれた魔法が発動して俺のアチコチに傷を作るが
俺は無表情のままだった
業鬼「痛みがないのか?
お前は一体なんなんだ!この化け物め!」
俺はその言葉にピクッと反応した。
俺「命を物のように扱うお前の方がよっぽど化け物だ!」
と刀で傷を入れる
その度業鬼が痛さのあまりに叫ぶ
業鬼「なんでだ・・・俺には生も死も痛みも何もないはず・・・
なのになんでだ!」
俺「痛みをしらなかったのか?じゃぁいい機会だ
今感じている物こそ痛みだ」
俺が少し動くたびに
チリン・・・
と音がする。
その音が聞こえる度にビクッと業鬼の体が動く
業鬼はもう理性が崩れ
魔方陣が暴走を起こした。
そして業鬼はもう堕天使でも人間ですらない
何かの異形なモノになってしまった・・・
業鬼「うぉォォォォ〜〜〜」
何かうめき声を上げながら俺に攻撃をしてくる
俺は紙一重でかわし反撃をする
業鬼「グるォォォォォ〜」
更に悲鳴をあげる
そして俺は大きく振りかざし
俺「懺悔は終ったか?じゃぁ・・・消えろ!」
そう言って縦に切った。
チリ〜ンと大きく音が響きながら
異形の者は跡形もなく消えた。
そして俺は
俺「闘神・・・
彼の者天の法則に縛られず生を狩る・・・
彼の者魔の法則に縛られず死を狩る・・・
彼の者世界の法則に縛られず全てを・・・無へ」
伝説の文を言い俺は刀を落とした・・・
俺「ちきしょう・・・仲間も守れず何が力だ」
俺は大切な友も大事な人も失った・・・
そして俺の涙はポタッと俺の刀へ落ちた。