表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソルトン  作者: spright
9/16

キャラの位置が確定してしまったらそこからは中々抜け出せない


第二回目の作戦の開始日。

瞬は遅刻していた・・・。

「遅いわね・・・。この私を待たせるなんていい度胸してるじゃない」

泉さんは何時にも増してドス黒いオーラが出ていた。

今日こそ瞬の奴は死ぬんじゃないだろうか・・・。

その2,3分後瞬は待ち合わせ場所に来た。

「さぁて、遺言ぐらいなら聞いてあげるわよ」

死ぬのは確定でございますか。

「ちょっと待てって、弁解ぐらいさせてくれても・・・」

「駄目よどんな理由があろうと私を待たせたら死刑よ」

「んな理不尽な!」

「それじゃぁ、あなたの遺言は『んな理不尽な!』で良いわね」

「そんな遺言であってたまるかぁぁぁぁぁ!」

「ふぅ、じゃぁ何よ速く言いなさいよ。こっちは殺したくてうずうずしてるのよ」

「俺には生き残るという道は無いのですかねぇ!?」

「ギャーギャーうるさいわね。少しは黙るということを覚えなさい」

「なっ!」

瞬はプルプルと震えながら黙り込んだ。

流石に可哀相なので、俺は遅れた理由を聞いてみた。

「瞬は、何で遅刻してしまったんだ?」

「じ、実は・・・。寝坊してしまって」

何も無かった・・・。深い事情とか何も・・・。

「泉さん殺っちゃっていいですよ」

「そう?ならお言葉に甘えて。フフ」

そしてその周辺では瞬の悲鳴が木霊した。


色々有ったが俺たちは学校に着いた。前回と同様の手段で中に入って行った。

前回と同じポイントで同じ配置で作戦は決行された。

ちなみに瞬は使い物にならない状態になっているので校門の外に放っておいた。

『こちら泉。生徒が2,3人いるけど警戒する必要はないわ。どうぞ』

『こちら瀬野尾。了解。秋野さんの方はどう?どうぞ』

『こちら秋野。木村は大体100mぐらいで廊下に差し掛かるわ。どうぞ』

『こちら瀬野尾。了解。どうぞ』

今回の作戦はとてもシンプルだ。廊下に差し掛かった木村に不意打ちで俺が目にボンドをぶっかけるというもの。だが、この作戦で最も注意しなければならないのは、姿を見られないようにしなければならないことだ。不意打ちといえど一瞬俺を捕らえる可能性は高い。

と、俺が真摯に考えていると、日笠さんが耳元で話しかけてきた。

「あの、姿を見られないように透明マントっていります?」

・・・・・・透明マント?いやいやいやいや、俺の聞き間違いに違いないそうだ絶対そうだ。この世にそんな素敵アイテムがあるはずがない!

「ごめんね。よく聞き取れなかったからもう一度言ってくれるかな?」

「はい、姿を隠すために透明マントを・・・」

「やっぱり透明マントって言ってるぅぅぅぅぅぅ!」

俺は、こそこそ行動しているのを忘れて叫んでしまった。

「へぇっ!?」

日笠さんは俺の叫び声に驚いてひょんな声が出てしまっていた。

「透明マントってあの透明マント?」

「え?はいそうですけど」

「一体そんなのどこで手に入れたの!?」

「自分で作りましたけど?」

「もう、何でもありか!」

前回もそうだったけどこの世には無いものを簡単に作れるとか・・・。

「何か問題でもありましたか?」

「い、いや。何でもないよ。驚きの真実って案外身近にあるもんだよね」

日笠さんは首を傾げていた。


『こちら秋野。ターゲット廊下に出ます。どうぞ』

「はい。瀬野尾さん」

俺は日笠さんから透明マントをもらい覆い被さった。

すると向こうから木村がやってきた。

俺は廊下の真ん中に立ち木村がこちらにくるのをボンドの蓋を開けて待った。1歩また1歩と近づいてくる・・・。

てか、本当にこの透明マント気付かれねぇや。

木村はとうとう1m先まで接近していた。やるなら今だ!

「くらぇぇぇぇぇぇ!」

俺は手に持っていたボンドを木村の目に向けて思いっきりかけた。

「な、なんだぁぁぁぁぁ!」

ボンドは見事三村の目に命中した。

「目がぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「よしっ撤収だ!」

作戦は上手くいった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ