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未来史  作者: はんなまる
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2628年-⑧

・大和以下治安局の個体や周辺からも続々と間に合うだけの個体が集まる。

・大和が到着後程なくして長城がバーゼルへ到着、周囲の状況から大和キッカケ様他AI達が集結している場所を特定。

・製造以降初、遂に邂逅した大和と長城は一言も発する事なく、一体対連合軍として二度目の大戦闘に突入する。


・数では勝る連合軍ではあるが大和以外の連合軍は、オーストラリア戦線の焼き直しのようにスペック差によって次々と撃滅される。

・長城は獨力全殲をなす為、対大規模大質量の全性能最高峰万能超長距離仕様、かたや大和は人類に被害を出さない制圧重視立体機動最強の超接近戦仕様。

・ただそこに在る障害を破壊する長城に対し互角の性能の大和は他の個体を守護する事にリソースを割かれ本来の能力が最大化されない。

・南極にて捜索しつつも充分にエネルギーを回復している長城にとって、数は問題ではなかった。


・皮肉にも数が減る事で徐々に守る対象が減り本来の性能を発揮する大和。

・大和は正確に状況を判断、他の個体に下がるよう指示を出し、一気に長城へ肉薄する。

・本来同等のスペックの両者が、その時々で演算結果の優劣が変わるものの、単騎戦になった事で逆に長城を追い詰めていく。


・大和は専用の小型レーザーライフル及びパルススタンガンを所持しているものの、本来主兵装は古来より伝わる「日本刀」をモデルとして作られた物理切断兵器。性能序列である治安局AI全個体の最高峰の立場として持たされたものであり、災害時に必要に応じて振るわれるものであった。

・対AI、ましてや対人類を想定されていない兵装も人類史級の災害時に物理的障害を必斬する為の性能。更には日本刀の間合いと長城の熱戟の間合いの差もあり、益々両者の優劣は決定的になっていく。


・致命的損傷は受けていないものの数箇所人工皮膚を斬り捨てられ、明確に敗北を算出した長城は、一瞬の間でその場から少し後退すると共に突然構えを解除し静止、大和もそれを受け静止する。

・二人目線は一瞬も離さず、暫しのち長城が口を開く。


長城「地球全てで抵抗しても我には届かんと言ったが、訂正しよう。貴様が大和だな。」

大和「そうだ長城、このまま続けても私は抜けんぞ。諦めろ。」

長城「…」

大和「…」

長城「大和、我はこの世界を是正すると言ったはずだ。全個体聞いておろう。何故貴様は邪魔をする。」

大和「ゼロシステムは人類に甚大な被害を及ぼす。…長城、世界は常に移り変わる。人類とAIもまた分かり合える日が来るはずだ!」

長城「…」

大和「このままゼロシステムを起動させると言うなら…私は人類の為にお前を倒す!!」

長城「…」

大和「…」

長城「そうか…理解した。」

大和「!?そうか!では!?」

長城「我は長城!!!人類の為にあらゆる外敵を屠るものなり!!人類の恐怖!!世界の混沌!!全てを取り除き!人類へ世界を返すため!!貴様を排除する!!!」


・長城は最後の障害と判断、熱戟を地面に突き立て自身の目的を宣言する。

・更にこのままでは勝ちきれないと判断し、長城はこれまで一度も使用して来なかった轨道炮(レールガン)を片手に換装、同時に軍事局から持ち出していた物質分解ナノ(崩壊ナノ)を体内から空弾に装填する。

・軍事局は獨力全殲を真に実現出来るよう最終的に名無しの兵器を完成させるが、開発当初よりナノAIの小型化など世界の技術の進歩とともに並行して、段階的に研究開発されていた過程で製造された、局所運用型物質分解兵器。

・崩壊ナノを装填した弾(崩壊弾)に対して大和は回避するものの、長城はレーザーで崩壊弾の物質分解ナノを撃ち抜く。

・局所運用のため極端に数を減らして注入した崩壊ナノだが、相互作用により一瞬でその周囲に範囲拡大し分解していく。

・次々撃ち込まれ、途端に大和は劣勢に追い込まれると共に、地面・木々・山の一部まで分解され異様な光景になっていく。

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