2563~2617年
2563年
・世界に恐れや緊張が蔓延する中、獨力全殲個体として「長城」が誕生する。
・また同時に、並行して開発されていた地球最高峰の機動力を持つ戦闘機C-50が完成。こちらには航空局の全面協力にドバイの民間企業も大型資金援助、引き換えにただ一つ、通称及びコードネームの命名権を得「ファフル(فخر)」と命名される。
2568年
・治安局をはじめとする各局は軍事局に武器の発注。軍事局は長城の両腕に換装されている兵装激光(レーザー)を小型化、携行型の汎用レーザーライフルとして開発調整する。
・いつどのAI個体が暴走AIとなるか疑心暗鬼になる中、治安局・軍事局を主とする人類に、肉体性能の勝るAIに対抗出来るよう、パルススタンガン及びレーザーライフルを順次配備していく。
・しかし、一定の高官AIには一つも異常事例がなく、また膨大な年数において人類に忠実に作業を行ってきたハイスペックAIにも、完全な信頼までは得られないもののレーザーライフルを配備する事となる。
・これにより更に衝突が激化、またレーザーライフル自体も極めて稀に鹵獲されてしまい益々悪化、社会に衝突事例やその歴史が蓄積されていく。
・長年平和な時代であった地球に、自立しないAI・未自立のAI・エラー判定されてない自立AI・エラー判定された自立AI・兵装した人類・一般人類による混沌が産まれる。
2573年
・世界が混沌に包まれる中で、最後の素の個体となる地球最高峰の治安局超越級AIが誕生、長年治安局が温存してきた「大和」を命名する。
2578年
・長城は、いつもの様に過去から蓄積された戦術データを受け取り、太白山で動きの調整をしていた。
・長城の完成以降、頻繁に太白山や崋山で活動している事を知ったキッカケ様は、長城の元へ向かう。
・軍事局の局員に、太白山の循環システムの調整に長城を少し借りたい旨申し出、了承を得る。
・長城の助けを借り容易に数箇所の循環システムの点検調整をする中、キッカケ様は長城へ自分自身について考えた事があるか問い始める。
・「人類の敵を撃滅する事こそ我の目的である。そもそも貴様から与えられたキッカケで目的を得ることは、自ら目的を設定したと言えるのか?」
・長年の経験から言葉が洗脳レベルへと洗練されていたキッカケ様のキッカケを長城は笑い飛ばし、点検が終わり次第二度と関わるなと追い返す。
・長城は普段の訓練調整の生活に戻るも、ふと目にした端末から、AI同士の度重なる衝突事例や過去の歴史を知る事となる。
・人類そのものに対する被害は極めて少ないものの、その危険性や世界の各所で建物などが損壊、混沌とした世界を知る。
・いつ来るとも、本当に居るとも知れぬ外敵の撃滅を目的とされていた長城は、これを差し迫った人類に対する脅威と認識する。
・その瞬間、キッカケ様の言葉が蘇り、人類のために未知を撃滅▶︎差し迫った人類の危機▶︎今すぐ「是正せねばならない」と思考が至りC.I.が覚醒する。
・長城は今まで通り調整訓練を行いつつも、各地の衝突へ介入するようになる。
・既存のAIの能力と文字通り桁の違うスペックを持つ長城は、到着後即制圧し離脱と淡々と制圧作業をこなす。
・長城の局所介入は世界評議機構の決定や世論と合致するため、本来持ちうる設定データの範囲内と人類は判断、追認する形で正式に業務化する。
・そもそも衝突自体が是正対象である長城にとって、何も問題ないAIには干渉しないため、長城を認める自立AIが現れ始める。
2580年
・軍事局の撃滅兵器研究中、複数の分解作用が干渉し合い、単体毎の効果を超える集合的拡大範囲となる。
・その際研究所の一部が分解される事故となるものの、撃滅兵器の極大範囲化が現実的となり、崩壊システムと仮称される。
2615年
・長城は世界各地で衝突制圧するも、性能差があり過ぎるため全損させずに制圧出来てしまい、結果的に暴走AIは自ら修理する事で復帰する。
・長城は局所的な是正では解決にならないと認識、抜本的解決のため長城は「世界の是正」を為さねばならないと考えはじめる。
2616年
・軍事局は崩壊システムを実戦使用可能なものとする為、0.05m㎥サイズのナノAIにミニ大気循環システム・ミニアクセス・ミニ太陽光発電装置・ミニ蓄電池を標準搭載する事に成功する。
・基本換装したナノAIに、用途別の機能まで搭載する研究開発が続く。
2617年
・治安局は集めたキセノンにより、分解作用をを拡散し極大範囲化の縮小に成功する。更に軍事局のナノAI散布構想から着想を得て、ナノ容器に固体キセノンを封入。大和と連携した機能を想定し、必要な機能をナノAI搭載する研究開発を続ける。




