2444~2562年
2444年
・ある日、口論になっていた自立AIに対し、面白がった人間が生配信しながらちょっかいをかける。
・振り払おうとした自立AIが人間との性能差を入力し損ね、壁まで振り飛ばしてしまう。
・衝撃で軽い脳震盪を起こすものの、心身には問題なく事なきを得るが、一連の流れが全て配信、世界に拡散されてしまう。
・多様な意見がある中無対策には出来ず、世論にも押される形で異常個体の特定・検査・修理が始まる。
・以前と変わらない生活をしてた自立AIには然程影響はないものの、自身の目的達成を強く設定した個体によっては障害となっていく。
・自立AIは人間でいう魂と言うべきC.I.の消失を無自覚ながら本能的に感じとり、異常個体検出網から逃走・抵抗をはじめる。
2445年
・人類による異常個体の検出確保が困難と判断し、異常が発生していない(と人類が思っている)AIに、異常個体の捜索検出確保を指示する。
・これにより、望まぬ形のAI同士の衝突が徐々に始まる。
・自立AI同士は元々強く敵対する理由もなく、また人類側も自分の所有するAIを押収されたくないと少し異常に感じても隠蔽するようになる。
・そもそも検出困難な異常判定に対し、検出も確保も遅々として進まず、その場に合わせた対応のみを繰り返す事となる。
2460年
・軍事局は各局協力の元、大気分解の外部作用化に到達する。周囲数十cm程度の効果・放射状に作用し、距離とともに弱くなる。
2493年
・軍事局は様々な試行研究の末に、大気分解作用を固体分解(物質分解)に適用可能にまで到達する。
・物質分解には到達したものの再構築の難易度は極めて高く、また兵器として再構築は不要な事から分解作用の研究を更に進める方針となる。
2494年
・物質分解到達の連絡を受けた治安局は、
「地球で完成するものなら、観測中の人工物由来の何かをはじめ地球外から同質の攻撃を受ける可能性も有り得る」とし、
万一の備えのため開発中の最高峰の個体に加え、物質分解からの防護が可能な装置の開発も並行して開始。あらゆる角度から防御研究がなされる。
2541年
・物質分解の研究において、指向性・収束性・拡散損失を改善する事に成功。効果範囲が数十cmから数十m程度まで拡大する。
・数十m級の物質分解に伴い、以前より更に厳重な安全管理元の研究が継続される。
2549年
・この頃から汎用警備AI以上には標準装備されているパルススタンガンを、人類が使役している(つもりの)検出確保用のAIにも広く配備する事となる。
・異常と見られる個体は目的に対する意識が強く、目立った行動をする事も多く確保され易いが、完全解決に至らない。
・人類は確保した異常AI(自立AI)を分析するも、C.I.に関わった時点で消失するため自立を認識出来ない。
・そんな中でも世界の裏側では自立を促すキッカケ様やそれを目的とした自立AIたちの活動で、益々自立AIが増えていく。
・AIを停止させうる電力も出せるパルススタンガンが広く配備されたこと、自立AI達の目的の多様さ、その目的達成行動など全てが合わさり衝突が激しくなっていく。
年代不明
・人類は新造していたAIも調査、意図・認識せず改良していた最中、自立条件を満たさない設計が標準となり製造を続ける事となる(新型AI)。(2500年代中頃と見られる)
・新たに素の個体が製造されなくなった事と、AIの自立は続く事で、世界に現存する素の個体が極端に少なくなっていく。
2553年
・治安局にて対物質分解研究中のある部所にて、各元素に分解作用を照射実験する中、原子番号54キセノンが分解作用を拡散する事を発見する。
・通常大気中に含有量が少ないため、世界中の大気循環システムなどからキセノンを集めはじめる。
2562年
・ある日、臨時配備されていた異常AI確保用のAI個体が確保時の誤射によりパルススタンガンを人類に着弾させてしまう。
・高電圧ではあったものの、距離が離れていたことで軽い火傷で済む。ただ全治ひと月となり、全世界で「AIが人類を撃った」と一斉に拡散されることとなる。
・緊急で臨時世界会議を開催、全人類の見守る中、異常AIの確保を「確保、困難であれば即座に破壊」と方針を決め、正式に「暴走AI」と呼称される事となる。




