エピ9 デジタルがいっそう身近なものなります。
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デジタルがいっそう身近なものなります。マルチメディアとかのブームです。
1980年代は時系列でリストアップしてみます。いえ、面倒くさくなった訳ではないですよ。
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1982年 CDとCDプレーヤーが発売されました。デジタルオーディオです。
1983年 日本語ワープロソフト「松」が発売。1985年には「一太郎」が発売。ともに PC-9801 用。1978年頃からワープロ専用機がありましたが、現在はパソコンのアプリですね。
1983年 ファミコン(ファミリーコンピュータ)が発売。
1985年 電子辞書のCD-ROMソフト「最新科学技術用語辞典」(三修社)が発売。和英独三ヵ国語でした。
1985年 実用的な初のDTPアプリ「PageMaker」(アルダス)が発売。Macintosh 用。
1987年 DAT規格が制定。デジタルオーディオな磁気テープなのですがDATは短命でした。
1988年 CD-Rが開発されて、1989年に発売。太陽誘電です。
1988年 世界初のDTM製品「ミュージくん」(ローランド)が発売。MT-32。のちの「ミュージ郎」。
1989年 CD-ROMドライブを標準搭載したパソコン「FM-TOWNS」(富士通)が発売。マルチメディアパソコン?
1990年頃 デジタルスチルカメラ(デジカメ)が発売。「FUJIX DS-X」(富士フイルム)、「MC-200」(東芝)など。デジタルですね。
1992年 MDの録音再生機「MZ-1」、録音用ディスク「MDW-60」、音楽ソフトが発売。不可逆圧縮だけどさ、録音可能な円盤ってイイよね!
1993年 ビデオCDが登場。あまり普及しなかったけど。
1994年 「Acrobat Reader」が無償配布。PDFは普及しましたね。
1995年 DV規格の家庭用ビデオカメラ「DCR-VX1000」(ソニー)が発売。ビデオカメラがデジタル化。
1996年 DVD-Video のプレーヤーとメディアが発売されます。「SD-3000」(東芝)、「DVD-A100」(松下)、「DV-P1」(日立)など。DVDのDはデジタルです。
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音楽、書籍、写真、映像(映画)それからゲーム、とコンテンツがデジタル化。
記録媒体上のデータだけではなくて製作時からデジタル化していて、録音・録画の時点でデジタルだったり、編集にもデジタル技術が活躍。
コンサートやライブでは、マイクやミキサー、アンプ、スピーカーは全てアナログかな? マイクなしで生声や生音を聴くなら別だけど。
機材がデジタル化されていたり。楽器はMIDIで接続していたり、というか電子楽器だったりしたらデジタルでしょう。会場で皆なと一緒になるのはライブでしか得られないからライブなのだけど。会場が広いとスクリーンに写った映像を見ていたり。
映画館はデジタル化されていてデジタルシネマらしい。大きなスクリーンで見る映画は家でDVDで見るのとは違うけどね。
絵や書などは流石に昔のままだよね。CNCで彫刻できるだろうけどやらないよね? 画集として販売したり、記録のためにスキャンすることはあるかもだけど。
え? フルカラー3Dプリンタで作品を出力するの? 構造色も可能とか最新のは凄いから。
漫画やコミック、イラストは、...手書きしてもデジタイザ? 最初からタブレットを使う方も。ホワイト沢山な原稿とかスクリーントーンが散らばっているとか今は無いよね。電子書籍も増えたし。
書籍や雑誌は1970年代頃から電算写植システムの導入が始まっていて、現在はデジタル編集なのでしょう。原稿用紙に手書きする作家さんもいるかもですが、ワープロのほうが多いのではないかな。
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この後、アナログとデジタルという言葉の使い方が変質していく気配を感じました。
アナログなコンテンツ、...という表現が適切かは置いておいて、...が希少になって、身の回りがデジタルで一杯になって、それはそれで便利であって。
次いでネットの普及でコンテンツはダウンロードする様になって、デジタルも形を失う。
やがてアナログという言葉の本来の意味も人々の記憶から消え去ったのではないかと。
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現在は。
デジタルXXな方は、たいだいデジタルなものを指している感じです。でもデジタルXXではなくて電子XXというべきものも混じっていそう。デジタルと電子の区別できてる?
これに比べてアナログXXな方は、ちょっと把握しきれない感じです。デジタルではないもの、あるいは電子的ではないもの...、物理的なものを...、アナログと言ってるんじゃないかな?
ニューメディアやマルチメディア。工業社会から情報社会へとか、デジタル社会とか言われてさ。
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2025.9.10 微推敲。