プロローグ9
聞くべきか?聞かざるべきか?
よし聞こう。
「夜伽なんですが・・」
4人が顔を赤くして照れた。モジモジしている。
おいサーナお前は青くなれ。
「じゅ、順番は守ってくださいね」と女神が恥ずかしそうに答えた。
順番?
何の順番だ?ああっキスから始めましょうってことか、というか惚れさせてからですという意味だろう。
なら安心させておこう、襲われると思われててもやばいし。
「そこは大丈夫です、そうゆうのを大事にするタイプですので」
2人が照れた、ただユーナが疑いの目を、ミーナが少しガッカリしているような感じだ。
少し気になるが、よしこの話おしまい、
・・実は俺も恥ずかしいから。
「後、サーナの天恵スキルは女神の加護、女神の従神、健康な肉体、癒しの風、闇属性(極)、闇耐性(極)、竈神にえ~とプライド、従属、怖がりでしたっけ?」
あれ?ユーナがすごく悲しそうな顔をしているんだが?
「はいそうです、天恵スキルはその10個ですね」
「多いですね、これあっちの世界行って、鑑定とかされたらものすごくやばいんじゃないですか?」
女神の従神とか完全にばれるんだが、
「まあ、あっちの世界には行くことは無いと思いますが、行くなら行くで別にばれても大丈夫な状況でしょうから」
「えっ?」行かないの?俺一人なの?いや最初は俺一人が行くと思ってたが、世話係にしたから付いて来るとばかり、
「えっ、連れていくつもりだったんですか?」
「はい、世話係にしたから、てっきり連れて行かせるものだとばかり」
「そうですか、じゃあそれなら連れていきます?」
い「行きます!」ユーナが被せて来た。
早ええ、早い早いよユーナさんいやも言えなかったよ。
「なんでそんなに行きたいの?」
「い、いえ、行きたい訳では、世話係として世話するのは、と、当然の義務ですから」完全に目が泳いでますが?
じーっ、
じーーーっ
「そのー、こ、子供に会ってみたいです」恥ずかしそうに言うユーナ
子供いんのかよ・・っている訳がないよな、ああそうか子供好きのスキルの所為か、ユーナには子供好きのスキルがあったんだ、だから子供が好きだから会いたいと納得。
ん?子供好きのスキルがあるから子供好きなのか?
あれっ?それじゃ子供好きのスキルが無ければ子供に会いたいとは思わないよな?
あれあれ?・・このスキル実はやばいスキルなんじゃないの?このスキル洗脳スキルじゃないのか?
例えば普通に子供は五月蠅いって怒る子供嫌いの近所のおじさんがレベル20になって運よく子供好きスキルを手に入れた場合子供好きになって子供が五月蠅くても「元気だね、子供はそうじゃなきゃ」ってなるの?
完全に別人格になってますが?
そうだ、それにサーナ、プライド、従属、怖がり、これ3つとも性格変えるよね?
特に怖がり、サーナがすぐ青くなるのってこのスキルの所為なんじゃ?
そう考えると天恵スキルでもし俺が性格スキルで変なの引いたらその性格になるの?
喧嘩好きとか熟女好きとか引いたらどうしよう?性格変わるわ性癖変わるわで俺じゃなくなる。
そうだ鑑定スキルだ、スキルを鑑定して見よう。・・あれっ?出来ないぞ?
「あの鑑定出来ないんですが?」恥ずかしい。
「はい?・・ああっまだ鑑定スキルは授けてませんが、今使いたいのですか?」
3人が、?って顔をしている、ただ1人ユーナがビクビクしている。
そうだよね、連れていくかどうかの話中に鑑定スキルが使えないとかの話になったら、明らかに鑑定されます、鑑定の結果で連れていくか判断します、って言ってる様なものだよね。
いや正直鑑定するまでもなく連れていく気は無いんだが、そんな異常な天恵スキル持ちとか目立つというか、敵対者出てくるでしょ国家レベルで、
「取り敢えず鑑定スキルだけ授けていただけないでしょうか、スキルの使い方とかも知りたいですから」
行く前に普通の人と同じように天恵スキル付けますから、とか言ってたがマジ要らねえ、性格スキル引きたくねえ、マジ鑑定スキルだけください。
「分かりました、では授けますね」と言って右手を前に出し右人差し指が自分を指して光った。
「はい、授けました」
簡単だなおい、俺が片膝ついて頭を垂れそこに女神が手を翳し、とかじゃ無いんだ。
正直言うと、そこはちゃんとやって貰いたいんだが、なんて言うかその方が気分的に盛り上がるというか、適当に与えた天恵で俺の人生大きく変わったら俺自身がどうでもいいとなる気がするから、まあただの我儘なんだが、テンション下がるから残りの天恵スキル貰う時にそれとなくして貰える様に話しとこう。
よし鑑定スキル使うぞ、その前にちゃんとユーナに確認しておこう。
「今からユーナを鑑定して良い?」
「は、はい」脅えながら答えた、無論連れて行ってもらえるという希望も込めて、
ごめん、期待してるかもしれないけど連れて行かないは確定だから、なんか騙してる感じがして心が痛い。
よし使うぞ、ユーナの子供好きスキル、鑑定!って心の中で叫んだ。
・・何も起こらない・・
「あのすいません、鑑定スキルの使い方分かりません」・・めっちゃ恥ずかしい。