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プロローグ34

 続いてシヴィのスキルを見よう。

天恵スキルは女神の加護、女神の従神、氷属性(極)、氷耐性(極)、全異常耐性(中)、氷神、冷徹、激情、隠密、暗殺、幻惑、幻影、乙女の13個。

冷徹で激情家なの?何その二面性、

隠密に暗殺に加え幻惑と幻影、アナタ忍者ですか?

無敗は無いけど勝てる気がしないんですが?

戦う気はもっと無いけど、

「隠密や暗殺って何?シヴィはアクティブに殺しに来るの?」

「いいえ、ダンジョンで待ってますよ♪」と嬉しそうに語った

「部屋に入ったら上から奇襲掛けてくるとか?」

「いいえ、普通に部屋の真ん中で待ってます♪」

「じゃあ暗殺って何?」

ちょっと間を置いて、

「ちょっとムカついた人達が居たので殺ったら手に入れてしまっただけです」と笑顔で言った。

怖い、普通に怖い、ただ女神の従神だからちゃんとした理由があるのだろう、

うんそれに期待しよう、

そう思い込まなきゃやっていけないわ。


 ところで、「そんな簡単に手に入るものなの暗殺って?」と聞いてみた、

暗殺なんて物騒なスキル、ムカついたから殺った、で手に入るのか?

「簡単ではないですね」とちょっと声のトーンが暗めで返して来た。

そしたらオルディアが「シヴィは怒ると怖いんですよ、平気で街ごと氷漬けにして滅ぼしますから」と、

さっきの仕返しか、少し嬉しそうに語った、

いや問題点はそこじゃない、

街ごと殺ったのか、

それ暗殺ちゃうやん、殲滅やん、

「何でそれで暗殺付くの?」と聞いたら、

?って顔をされた、

「相手にバレずに殺すという行為を1000回1000人分すれば天恵の暗殺が付きますよ」と教えられた。

ああ町規模なら気付かずに殺されたやつが1000人位はいるだろう、

「そうなの、私達は女神の従神でしょ、名乗りを上げて罪をきっちり認識させてから行動しなきゃならないのにシヴィはいきなり街ごと氷漬けするから暗殺なんて不名誉なスキルが付くのよ」とオルディア、

まあ確かに女神の従神が暗殺者というのは具合が悪いわな、

シヴィが下を向いた、

するとオルディアが「だけど、そういう事もしないといけないこともあるわね」と、

おい、気弱か、

喧嘩売って相手が落ちこんだらすかさずフォローとか、じゃあ売るな、

「大丈夫、気にしてないから」と普通に返した、

演技か、おい、もしかして本当に気にしてないのか?落ち込んだ振りか?

「くっ」オルディアが悔しそうにしている、

オルディア<シヴィか、

まあ素直なと言うか実直なオルディアはおちょくりたくなるわな、

おちょくられるお姉さんか、オルディアが残念な子か、

しかし何となくだが何だかんだで仲が良いのだろうそんな気がする、


 しかし過去に街ごと滅ぼすとか何があったんだろう、気になる、

「その町は何をしたの?」

「何でも無いわ」とシヴィが恥ずかしそうに言った。

それを見たオルディアが食いついた、

「町では無く領です」とオルディアが嬉しそうに言った、

「ほぼ領すべての人間を氷漬けにしました」と、

やべぇ、それはやりすぎってかなぜそんな事に?


 「元々は青い炎って言う冒険者パーティーがいました」とユーナが語りだした。

「その者達が赤竜やベヒモスを倒して名を上げました」

「そして周りの人間達が彼らに集結しとても大きな集団に成りました」

「そしてその周辺の大地を治め国になりました」

すげえな、冒険者が姫を娶って王になったんじゃなく自力で国を作ったのか。

「で、リーダーのクリスが同じパーティーの白魔術師のセリーナと結婚し中央を治め、サブリーダーの騎士アルディラスが西の領土にアルディラス領を、重戦士のベリアルが東の領土にベリアル領を、シーフのリズが南にリズ領、黒魔導師のアルヴィが北にアルヴィ領を作りました」

「で、それからどんどん領土を広げました、ちなみにシルフィー姉様とシヴィ姉様は彼らに負けてます。シヴィ姉様の初めての敗北が彼らです」

かっけえ、シヴィに勝ってるんだ、無論手を抜いてるんだろうがそれでも勝ちは勝ちだ。

「それから500年ほど経ちました、北のアルヴィ領の領主が西のアルディラス領に戦をしかけました」

「で、氷漬けにしました」

おい、それで領全部氷漬けかよ、やりすぎってレベルじゃないぞ。

「違うわよ、それだけで氷漬けにした訳じゃないわよ」とシヴィが怒っている。

「どういう事?」

「うっ・・」と目をそらせるシヴィ、


 「実は戦が始まる前から色々としてたんです」とユーナが、

ユーナお前分かっててやってるだろう、

「数年前から作物が寒波で採れないと噓を言ってアルディラス領から援助して貰ってました」

「嘘なの?」

「ええ、いつもより豊作くらいです、仮に不作だったとしても魔法石を売ればいいそれで食料を買えばいいだけの話です」

「魔法石って?」

「魔力を持った石です、または魔石、魔鉱石、マナクリスタル、リズルス鉱」

「違うわよアルディルス鉱よ」とシヴィが怒りながら言った。

「どういう事?」とシヴィに聞いた。

「うっ・・」シヴィは答えなかった。


 「その話は置いといて先にアルディラス領とアルヴィ領の戦争を話しますね」とユーナ、

「アルヴィ領は魔法石が取れるのを中央にもアルディラス領にも教えず、まして不作でも無く豊作なのに不作の振りをしてアルディラス領に援助を求めました」

「そして数年に渡り食料をだまし取り、ついには寒波で凍り付いた村々を救うためにと言ってアルディラス領の領宝炎の剣と炎の盾を借り、次の年に不幸にもアルディラス領が不作になった時にアルディラス領に攻め入ったのです」

「で、氷漬け」

うわっ何それクズ領だな、


 しかしだからと言って領民全部はやりすぎだろう、


 「いや、言いたいことは分かるが流石に領ごとはやりすぎなんじゃないのかな?」

「流石に一部のトップが屑で国民全員というのは・・」

「違うわ、国民全員が屑なのよ」とシヴィ、

「どういうこと?」

「アルディラスとアルヴィは兄弟だったのよ」

「で、弟のアルヴィの子孫がアルディラス領に嫉妬してたの」

「向こうは兄の領、こっちは弟の領って具合に」

ああっそういう事か、500年経てば昔は兄弟だったとしても今は関係が無い、

ただ残るはアルディラス領が兄の領でアルヴィ領は弟の領、ただ下に見られるだけにしかならない。

「でも国民全員が弟の領であることに不満があったって訳じゃないんでしょ?」

「違うわ、弟の領なんて国民全員思って無かったのよ」

「どういう事?」

「アルディラス領やアルヴィ領に分かれて100年も経たない内にその時の領主が言いだしたの」

「アルディラスは兄では無い、我が家の家来だったものだと、父を騙してアルヴィの弟として養子にして貰っただけだと、年上だから兄だと言い出したただの嘘つきだと」

うわっ事実を捏造したのか、

「勿論アルディラス領も中央も他の領もそんな馬鹿な話は無いって言ってたわ」

「だけどアルヴィの領主が自領の領民に言い続けたの、で違うという者達を処刑したりしてそれを正しいにしたの」

やばい、やばい国家、いややばい領になってっている。

「で更に200年経った頃にはもう無茶苦茶、自分の先祖がリーダーで北にいる魔女シヴィを抑える為にこの不毛の大地で守りについている、部下達だった者、クリス、セリーナ、アルディラス、ベリアル、リズは逃げ脱した臆病者とか、自分の先祖はルナの夫だった私は女神ルナの血を受け継ぐ者だとか、ルバム姉は先祖の乗り物とか」

うわっ、行きつくとこまでいったな、


 「で、ルバム姉がキレて半殺し」




 ルバムお前もか~い

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