表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/75

くちづけ

 んだったら、肩でももんでくれない?

「お、いいよ、もちろん」


 小窓からは心地よい日差しがさしこみ、椅子に座る俺の肩をやさしくなでてくれる。

 ゆったりとした刻の中。なんだか、この世界には二人だけしかいないような気がしてきた。

「あのさ、ノブナガ」

 どうした。

「この世界って、寿命とか、あるのかな」

 さぁ、どうだろう。年齢って概念はないから、この世界がある限り、もしかしたら永遠なのかもしれない。

「この世界がある限り、ね」

 地球だって一緒さ。地球が無くなったら、誰も生きていけない。

「そしたら、宇宙に行けばいいじゃないか」

 同じことだろ。宇宙が無くなったら。同じことさ。

「そっか。そうかもな」

 ありがとう、ひとみん。

 俺は肩に掛かったひとみんの手をそっと握る。

「ん……」

 そして彼女を引き寄せて、口づけをした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ