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幼馴染が可愛すぎて今日も片思い中です  作者: 猫の集会


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会話不成立?

 チリンチリーン チリンチリーン

 

 風鈴の音が心地よい。

 

 あぁ、もう夏か。

 

 夏は、やっぱりかき氷が恋しいって…

 

 ならねーよ‼︎

 

 今、真冬じゃねぇかよ‼︎

 

 ガバッと布団から起きあがると、そこには幼馴染の永海なみが携帯を手に持っていた。

 

 そして、その携帯から風鈴の音がチリンチリンと流れていたのだ。

 

 よかったぜ。

 

 携帯をポケットなんかに入れられていたら、この人…からだからチリンチリンなってますよ⁉︎ってなるところだったぜ。

 

 寝起きは、なにかと脳の働きが鈍いからな。

 

 寝起きにびっくりせずによかった。

 

 まぁ、一瞬夏なのか冬なのかバグったけどね。

 

 …

 

「なんだよ…永海、その目覚まし音…やめて。脳みそバグる」

「はいはい、で?」

「なに?」

「もう起きる?」

「あー、うん。起きるよ……てか、いま何時?」

「朝方の十一時半」

「それ…朝方っていうの?」

「しらなーい」

 

 …

 適当だな。

 

 

 …

 

 

「ねぇ、お米の神さまのいい名前思いついたんだけど」

 

 寝起きに神さまのいい名前提案…

 

 

「なに?」

「おーまいゴットん先輩」

 

 …

 

 先輩…

 

 神さまなのに、先輩…

 

 

「あー、うん。いいと思う」

「ねー、あと文房具にも名前つけた」

「なに?」

「ヒントね、いとこの名前はヘンリーさん」

 

 …

 

 いとこ…

 朝から脳をフル活用して考えたけど…

 

 わからない。

 

 文房具のいとことか言われた時点で…もう…

 

 …

 

「えー、わかんねーよ…」

「答えは、ベン・リー選手」

「へえ。すげーな!あー、てかさオレは名前じゃないけど、キャベツに物申したい」

「なんて?」

「重ね着しすぎだろって」

「あー、たしかに!レタスと白菜は、ゴワゴワ重ね着しすぎって思うよね。アイロンかけたら?って」

「うん。あとオクラ」

「え?オクラ?」

「うん、トゲがあるくせにねばるんだよな」

「うんうん」

 

 こんなくだらない会話を日々している。

 

 …

 

 

「今日、雨だな…」

「うん…。雨だね」

「永海は、今日何時に起きた?」

「何時かな」

「今日、晴れだね」

「んー、ね。」

 

 …

 

 ?

 

 なに?

 

 なんか、返しが変だし淡白すぎん?

 

 卵のしろみくらいたんぱくだよね?って思い、永海のほうをみると、めっちゃ集中してゲームをしていた。

 

 あー、そりゃ適当な返事にもなるわな。

 

 しばらくすると、永海が

「昨日さ、わたしフッたんだよね」

 って言ってきた。

 

 

 告白?

 

 永海…

 

 いつのまにか告白されてたの⁉︎

 

 

「えっ⁉︎フッ…た?」

「うん、ブンブンフッたよね」

 

 …

 

 え…

 

 ブンブン…⁉︎

 

 だれかをフッたのかと思ったけど…しっぽかなんかをフッたのかな?

 

 …

 

「あれ…永海って、犬…だった?」

「ううん、なんで?」

「だって…ブンブンふるのって、しっぽしかないじゃん?」

「あるよ、いっぱいあるよ。手をふるでしょ?あとは、旗をふるとかー、あとー頭をふる、首をふ…る…」

 

 …

 

「えっ⁉︎近いよー」

「うん、首をって言い出した時点で絶対首ふるだろうなぁって思って、わざと近くでスタンばってた」

「なんで?」

「んー、なんとなく」

「あー…そうなんだ」

「うん。」

 

 …

 

「え、ところでなにをフッたの?」

「ラケットだよ?」

「あー…」

 

 永海、テニス部だもんな。

 

「よかったね。いっぱいふれてさ」

「うん。あ、サクトって、クッキー好きだよね?」

 

 唐突だなぁ…

 

「うん」

「じゃあ、チョコは?」

「まあまあ好き」

 

 …

 

「はぅっ!」

「え、どうした永海?」

「あ、ううん。こっちのはなし」

「あー…そうなんだ。」

「うん。じゃあ、ラーメン好き?」

「うん」

「ちっ、失敗」

「えっ?なんて?」

「あー、ううん。なんでもないの。」

「そうなんだ」

「そうそう。じゃあ、ケーキ好き?」

「あー、あんまりクリームがなぁ」

「あー…じゃあ、唐揚げは⁉︎」

「好き」

 

 …

 

「きゃーっ!」

「え、どうした?」

「あ、はい。いえいえ」

「なんか、今日へんじゃない?…いつもか」

「ちょっと、それはあたりまえ」

「うん、だな」

 

 …

 

「永海は、アイス好き?」

「めっちゃ好き‼︎」

「牛タンは?」

「好きー」

「じゃあ、ステーキとかとくに?」

「好き‼︎」

「お餅ももちろん?」

「好きっ‼︎」

 

 …

 

「オレのこともめっちゃ?」

「好き‼︎」

 

 …

 

「あ…え、これは…幼馴染としてだよ?まだ若いし、今はまだ幼馴染として…ね。」

「あー…うん。てか、オレも永海がめっちゃ好き。幼馴染としてね、今は。てかさ、一応幼馴染記念でキスしとく?」

「え?そんな記念ないよ?」

「ないならつくりなよ」

「あー。てかそれは今じゃないよ」

「だよねー。今じゃないか。」

 

 …

 

 今じゃない…ってことは、これからなんらかに進化する…のか?

 

 …

 

 そう願おう‼︎

 

 願うよ‼︎

 

「あ、ねぇ永海に問題です!石ってあるでしょ。その石ってどんな顔してると思う?」

「えー、真面目そうな顔…とか?」

「あー、おしい‼︎すっとんきょうな顔でしたー」

「おお、ストーンだからか」

「そう!ところでさ、永海はタイプってどんな感じ?」

 

 一応どんなタイプが好きなのか、把握しとかなきゃな。

 

「え、タイプはもちろん水」

 

 …

 

「み、水…?」

「うん、水タイプ」

 

 …

 

「あー…」

 そのタイプじゃなかったけど…

 

 まあ、きき方が悪かったね。

 

「サクトは?」

「えっ⁉︎オレは…」

「晴れ男だから火とか光とか?」

 

 …

 

「うん…たぶんそうなんじゃないかな…。てか、永海が水タイプならオレたちって…もしかして相性よくない?」

「あー、でもさ水と電気で攻撃すれば感電率倍増じゃない?だから大丈夫だよ。安心してタッグ組もうよ!」

「え、それは…いつだれとたたかうんですか?」

「しらん」

 

 …

 

「しらねーんかい」

「うん」

 

 永海は、なかなかの適当だけど、それがまた落ち着く。

 

 これからも、このままずっとこんな感じで生活していくんだろうなって思うよね。

 

 といいますか、そう願いたい。

 

 バカな会話だけど、ずっとそれでいい。

 

 

 

 続く。

 

 

 

 

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