第八十九話 忍び寄る何者か
私はお仕事終わりに急いで帰宅し、再び約束の木の下で千尋、今となっては彼氏の千尋と一緒に会う約束をしていた。
「ちょっと、祷また彼氏さんと遊んでくるの?いいなー!羨ましーわー!!」
円香は寝っ転がりながら、おやつを食べてそう言った。
「彼氏のことはこの部屋以外のみんなには内緒ね!あと今度私の彼氏紹介してあげるから許して」
「良いよ〜〜、別に。ていうか、私この部屋以外で喋れる相手いねーし」
「アハハ…そ、そうなんだね。じゃあね円香!私行ってくるよ!」
付き合って最初の頃は楽しすぎてお仕事もせずに毎日のように会って遊んでいたけど、一ヶ月ほどしたらお仕事と恋愛も一緒にできるようになっていった。
というか、千尋が結構そこが優しくて私の事情に合わせて遊んでくれるからそのお陰かもしれない。
陽々葵さんの仕事以来、私と円香は別々で仕事をすることが多くなったから最近はあまり一緒にいれる時間はないけど、それでも円香は私の恋愛を応援してくれてありがたい…
私は走って彼との集合場所まで到着した。すると、千尋は元気よく私のことを迎えてくれた。
「祷〜〜〜!早く早くーー!」
「待ってー!もう少しで着くからーー!」
私は千尋と出会うとすぐにでも抱きつき、挨拶の接吻をした。誰にも見られてないから良いよね…
なんだかそれは私も着実に大人の階段を登っていると感じられる行為であった。
そして私と千尋は夜の街の中へと入っていくのであった。
「ねぇ、今日は何する?」
「今日は、とりあえず美味しいものでも食べたいかな…明日はお仕事入ってないし」
このことをずっといつ伝えようかとずっと思っていたけど、もう私も千尋も付き合ってから一ヶ月ほどが経過したのでそろそろ大丈夫だろうか?
「あー後さ…」
「ん?なんかした?宿でも泊まっちゃう!?」
私は顔を真っ赤にしてそれを否定する。宿ってホテルって意味でしょ!それは違う!
「違うよそれじゃないってば!それは、この前行ったばっかりじゃん…あのさ私、千尋にずっと言いたかったことがあるの。今はまだ心の準備がし終わってないから後で話すよ…」
すると、千尋は私のことをギュッと抱きしめた。相変わらず千尋が私を抱きしめてくれると、なんだか心の底から安心できるな。
「そんな心配すんなって!俺はお前がなんであろうと一生愛し抜くって決めたんだからさ」
そして、平穏な空気を乱す何者かが私と千尋の後ろを追いかけていることに私はまだ気がついていなかったのであった。
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