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ラブラブ♡人生ゲーム1

いつも読んでくださってありがとうございます!!

ゴリと翔子と埼玉の海に行った次の日、俺は午前中に最近できていなかったエロゲをやろうと思ったのだが、ゴリから連絡がきた。

================================================

『伊織~起きてる、まぁ起きてるよね。多分エロゲをやっている最中だと思うけど(笑)』

『まだやってねぇし』

『これからやるところだったのね・・・』

『あっ』

『語るに落ちるとはこのことよなぁ~』

『お願いです。誰にも言わないでください(土下座』

『ごめん(笑)隣で翔子が見てた(笑)』

『終わった( ;∀;)』

『まあまあ(笑)姉貴も覗こうとしたけど、それだけは防いであげたからさ』

『あなたが神か、あれ?今までされたことが酷すぎて普通のことでも感謝しちゃうぞ?』

『そんな気持ち悪いことはどうでもいいんだけどさ、今からうちに来れる?』

『急だな』

『なんかおふくろが商店街のくじ引きでゲームを当てたらしくてね。今からそれをやるんだけど、姉貴と翔子が伊織を誘おうってさ』

『あ~そういうことね。了解、後30分後に行くわ』

『ちゃんと身体を洗って来なよ(笑)』

『ちげぇよ!勉強を終わらせるんだよ!』

『はいはい(笑)』

================================================

「ったく」

俺はスマホを閉じた。そして、そのままシャワーを浴びに行った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピンポーン

俺はピッタリ30分後にゴリの家に着いた。お隣さんだと一瞬で行けるからこういう時に便利だ。


「おはよぉ」

「お、おう」

「どしたん?」

「いや、なんでもない」


ゴリの恰好がまだ寝巻だったことに驚いた。前にうちに泊まった時と同じく、黒色で半袖よりも若干短い、五分袖のプルオーバーに腿の半分くらいの半ズボンを履いていた。

寝巻でいるとは思わなかったので、若干戸惑いを覚えてしまった。

ゴリにそれを不審に思われたかと身構えてしまったが、


「?まあいいや、伊織が気持ち悪いのは今に始まったことじゃないからね」

「おい」


辛辣な一言で難を逃れた。それにしても久しぶりに後藤家に入った。昔と変わってなかったら、二階にゴリと和葉さんの部屋があるはずだ。ゴリも久しぶりに俺が入ってきたことになつかしさを覚えているようだ。

階段を登りながら、


「にしても伊織が私の部屋に入るなんて5,6年ぶりくらいじゃない?」

「そうかもなぁ~、高校に入ったら全くと言っていいほど来てなかったしな」

「最後の日が姉貴に告白する前日だったもんね」

「本拠地で言うのはやめてくれ。和葉さんに聞かれたら死にたくなる」


そのままゴリの部屋に案内された。


「んじゃ、楽にしてくださいなぁ」

「お、おう」


なんだろう・・・ゴリの部屋なんて昔数えきれないほど入ったのに、めちゃくちゃ緊張する。俺は喉を一回鳴らして、ドアノブに手をかけて、そのまま入った。すると、


「あっ、伊織先~生!おはようございま~す♡」

「伊織君おはよぉ」


そこには天使が二人いた。

花柄のキャミソールに薄手の長ズボンで、申し訳程度に薄手のニットのカーディガンを着ている翔子。

薄いピンクでシンプルなワンピースタイプのパジャマを着ている和葉さん。

二人とも身体のラインがしっかり出ている服装で、鎖骨や胸が若干ちらちらと見えており、端的に言ってエロかった。俺は入口で固まってしまった。


「どしたん?」


ゴリから声をかけられて、後ろを見ると奈落の底(タルタロス)まで通じていそうな絶壁があった。


「ふぅ~助かったわゴリ。なんとか理性は保たれたよ」

「何を言ってんだか全く分からないけど、物凄く伊織を殴りたい気分になったよ」


俺はゴリの言葉を無視して、ゴリの部屋を眺める。にしても随分変わったなぁ。なんか女らしくなったというかそんな印象を受ける部屋に変わっていた。最後に来た面影がないというか・・・別の人間の家に来た感じがしていて落ち着かない。そんなことを考えていると、俺の袖がクイっと引っ張られた。


「ん?」

「そんなにじろじろ見るなぁ///」

「わ、悪い」


俺がゴリの部屋を観察していたことがバレたらしい。それにしてもゴリの仕草がいちいち可愛くなっててドギマギさせられる。

すると、今度は前方から俺のズボンを軽く引っ張られた。


「先生、女性の部屋をマジマジと見るのってどうかと思いますよぉ」

「はいはい」

「あ~全く反省してませんねぇ」

「いやいやマジで反省してるって」

「これだから童貞は・・・」

「どどどどど、童貞は関係ないやろ!?」


朝から目の覚める一発をもらう。やれやれとしている翔子を分からせたく・・・いやこれ以上思考するのはやめておこう。最近、ゴリも翔子も俺の思考を読むのがどんどんうまくなってるしな。


「伊織君!」

「はいっ!」


いきなり大きな声を上げられたので、直立不動になってしまった。なんだなんだと和葉さんの方に視線を向けると、


「私を無視しないでほしいなぁ~」


あざといくらいに口を膨らませているが、この人は天然だろうな。てか可愛すぎるよぉ


「お、おはようございます」

「ん、おはよ~う、えへへ」

「可愛すぎかよ」


俺は普通に声が漏れ出た。ちくしょう!もう割り切ったというのにこの人は罪な女だ。俺は萌えから膝から崩れ落ちた。

すると、俺の肩をポンと叩く誰か。振り向くとゴリがいた。


「どんまい・・・」

「ゴリ、マジで同情しないで。一番きつい・・・」


ゴリは聖母のようなまなざしで俺を見ている。ゴリは俺が未練を断ち切ろうとしているのを感じ取っていたのだろう。またフラれた話はしていないが勘づいたんだろうなぁ。

ただ、普通に同情されるくらいならいじってほしかった・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「それじゃあ、始めましょうかぁ~」

「「「お~」」」


和葉さんの音頭に俺たちは間延びした声で答える。


「それでどんなゲームなんですか?」

「それなんだけど、ちょっと大きいから私の部屋に置いてあるんだぁ、来てもらっていい?」


か、和葉さんの部屋だと!?ヤバい!一度も入ったことがないから、ドキドキが止まらねぇ!


「伊織先生、鏡を見てきてください。普通にキモイですよ」

「伊織ぃ~もうやめとけって・・・」

「翔子、お前はもうちょっとお口のナイフの切れ味を落としてくれ。それとゴリ、本当につらいからやめて」


翔子とゴリが俺の思考を読んでくる。マジで理解力が高すぎて碌な隠し事もできない。俺たちは和葉さんに連れられて部屋を移動した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「こ、これは!」


桃源郷!!かと思いきやそこら中に脱ぎ捨てられた衣服、散乱した読みかけの漫画。一言で言ってダメ人間の部屋だった。


「姉ちゃん・・・」「和葉さん・・・」


ゴリと翔子がダメ人間を見るように見ている。まさか和葉さんにこんなダメなところがあるとは・・・

和葉さんは目を泳がせながら、


「掃除をしようとしたら、昔読んだ漫画が出てきてね。休憩ががてら読んでたら、全部読みたくなっちゃって、つい・・・」

「それでこの有様と・・・衣服の方は・・・?」

「畳むのがめんどくさくて、てへ☆」


いちいち仕草が可愛い。俺は心臓がえぐられそうになったが、なんとか耐える。


「伊織君はだらしない私は嫌い・・・?」

「ぐっ///」


捨てられた子犬のような瞳で俺を見つめてきた。ズルいぞこの人!!俺が否定できないのをいいことに!


「とりあえず姉貴の部屋じゃ何もできないから、私の部屋に例のブツを持っていこうよ」

「そ、そうだな!それが良い!和葉さん、ゲームってどれですか」


マジでゴリナイス!最高のフォローだ。愛してるぜ!


「あ、ええ~とそこに置いてあるやつかな」

「あっ!はい!それじゃあ、ゴリ!持って行っておくからな!」

「りょ~」


俺はテンパりながら例のブツをもってゴリの部屋に戻る。あれ以上あそこにいたら俺の理性がぐちゃぐちゃにされそうだった。


「あはぁ、先生テンパりすぎぃ」

「う、うるせぇ///」


翔子が俺の後を付いてきた。そして、和葉さんとゴリだけが、部屋に残った。


「姉貴・・・?」

「ん、なぁに?」


純粋な瞳でゴリを見てきた。そして、


「いや、何でもない。とりあえず戻ろ」

「はい、はあい」

「それと、後で掃除はきっちりやるので」

「そ、そんなぁ」


ゴリは和葉の様子がおかしいことに何となく違和感を覚えたが、すぐに気のせいかと和葉を連れて部屋に戻った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「それで、これは人生ゲームですか?」

「そうそう、お母さんが当ててきたらしいの」


タイトルが『ラブラブ♡人生ゲーム』とあるが、すでに頭が痛い。


「タイトルはあれですけど、中身は普通の人生ゲームと違うんですかぁ」


翔子が当然とも思える疑問を聞いてくる。


「まぁ待てって、今説明書を読む」


『ラブラブ♡人生ゲーム』

ルール

1、所持ポイントが一番多い人が優勝

2、人数は最大8人まで

3、ルーレットを回して出た目の数だけ進む


「ここまで聞くとと、ただの人生ゲームだね」

「ですねぇ~、ラブラブの要素が全くないような・・・」

「ん~じゃあ普通に人生ゲームをやるだけなのかなぁ?」

「いや、なんかここからがちょっと特殊らしいですよ」


4、マスの指示には絶対に従うこと(従わなかったらその時点で最下位決定)

5、勝者は最下位に対して、なんでも一つお願いできる(破ることは許しません)

6、修羅場展開は創作者冥利に尽きるので、どんどんお願いします(笑)


「え~と、随分挑発的な内容だね」

「マスの指示には絶対に従うことって・・・こんな注意書き初めてみました・・・」

「修羅場展開ってなぁに?」

「さ、さあ。にしても勝者は最下位に対して、なんでも一つお願いできる・・・かぁ・・・」


俺はルールブックから視線をずらし、3人を見上げた。すると、目が合ったゴリから


「伊織、変なこと考えないでよ・・・?」

「は、はあ~別に何も考えてませんが!!!///」


とんでもない誤解だ。テキトーなことで俺に言いがかりをつけてくるなんてなんてやつだ。けしからん。


「伊織先生、エロゲみたいなことをここでやろうとしたら本気で軽蔑しますよ☆」

「だ、だから考えてないっての!///」


俺は誤解だということを証明するために、最後の頼みである和葉さんに視線を送る。


「伊織君がエロゲが好きなのは莉奈ちゃんから聞いてるよぉ。ただそんな妄想したらメッだぞ?」

「もう殺してください・・・」


元想い人にこういわれるのが一番きついな・・・俺はうなだれていると、突然隣に翔子が来て、耳元に


「ここでは無理ですけど、後で個人的になら聞いてあげてもいいですよぉ♡(ボソっ」

「・・・///」


ウィスパーボイスで囁かれた。俺は顔を上げたら真っ赤になっているとバレてしまうので、顔の火照りが冷めるまでやり過ごすことにした。


「翔子ちゃん、伊織君に何かしたのぉ?」

「いえいえ、お気になさらずぅ、ただ伊織先生が大丈夫かなぁって声をかけただけですよ?」


翔子は小悪魔のように息を吐くように嘘をつく。ゴリはしびれを切らしたのか、


「さっさと始めようよ、ほら伊織もさっさと起きろや!」

「グへ!」


俺は無理やり顔を上げさせられた。


「あれ?伊織君、顔赤くない?」

「いえ///なんでもないでう」


噛んだ死にたい・・・そして、元凶の犯人(翔子)を見ると、舌をちょっと出していたずらが成功した少女のような顔をしていた。


「ああ~もう始めるわよ!」

「「「おお~」」」


ようやく『ラブラブ♡人生ゲーム』が始まった。


しかし、この『ラブラブ♡人生ゲーム』。のちに俺たちは遊んだことを死ぬほど後悔することになる。


『重要なお願い』

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