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因縁の相手
ピピー、では、今から十夜救出作戦を開始したいと思います。では、開始!
まず、『見通すもの』で、十夜の位置を確認。
そして、モンスターの体から引っこ抜く!
しゅーりょー
「十夜~大丈夫かい?」
「うぅぅぅ、大丈夫じゃないですよぉ。」
「それにしても、驚いたよ。まさか、入り口でモンスターが待機してるなん
て。」
「それ、僕も食べられた後に思いましたよ。」
「まぁ、過ぎたことは忘れよう。さぁ、この階層を探さ、く、だ………」
私は今頃になってここがどんな階層かわかった。そう、この階層は、
「あ、あの、師匠?」
「やったぞぉぉぉぉぉ!ついに、ついについについに、この時が来たぁぁぁ
ぁぁぁぁぁ!」
「ど、どうしたんですか!?」
「ふふふ、この階層をよく見たまえ。」
「え、見ろって言われても、なんか、四季が混ざったような階層ですね。」
「はい、そこ重要。君に教えてあげよう。この階層には私の因縁の相手がい
るのだよ。」
「そ、それはいったい…」
十夜がそういったとき、
ドスン、ドスン、
「ほ~ら、来たよ。」
何かの足音が聞こえ、それと同時に木々が倒れていった。そして、木々の中
から現れたのは、
ガアアアアアアアアアア!!!
「久しぶりだなぁ。虎野郎。」
あの時の虎だった。




