さよなら、十夜
その後は案外サクッと進んでいきました。え、どうしてかって、それはね、
十夜が魔人に進化してくれたおかげだよ。進化したおかげでステータスもか
なり高くなってるからね。そして、進んでいった先にあったのは~
「師匠、これって、あれですよね。」
「うん、あれだよ。」
「いきなりですか。」
「いきなりだよ。」
十夜がなかなか進んでくれません。どうしてでしょうか?
「師匠、どうして一階層目からボス部屋があるんですか!」
「何を言ってるのかな。これはボス部屋ではなく、中ボス部屋だよ。」
「変わってませんよ!はぁ、僕死んだかも。」
「大丈夫だって、丸呑みされたら中から食べて行けばいいだけだから。」
「なんですか、その野蛮な戦い方、まぁ、そうですね。愛Tれに食らいつく
勢いで戦います。」
「よし、その調子!では、扉をオープン!」
私は扉を開き中を見ると、そこにいたのは何と、
ガアアアアアアアアアア
「どうしてこんな場所にいるんですか?」
「私に聞かれても~。」
「これってまずくないですか。」
「まずいよね。」
そう、私たちの目の前にいたのは、ドラゴンだった。
「さぁ、我が弟子よ!ドラゴンを倒して来い!」
「どう考えても無理でしょって、何してるんですか!」
私は十夜を持ち上げ、そして、
「いっけぇぇぇぇぇぇぇ!」
「ギャアアアアアアアアアア!」
バクンッ!
「あ………」
十夜は美味しくいただかれました。