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幕間: 祈歌(オリティオ)よどうか光を届けたまえ

挿絵(By みてみん)

★ヴィヴィアナ=オネルヴァ=タンザナイト

前世は享年92歳だが、この世界に5歳の幼女として転生した。

さらりとした張りのある黒髪のウェーブヘアー。内側が青でインナーカラーになっている。

目は濃い目の青(タンザナイトの青)で、微笑みを崩すことはあまりないが、心を許した相手以外の前では目の奥は笑っていない。

色白で精巧な人形のように整った容姿の美少女。(クール系ではなくふんわり可愛い系)

前世で神々に寵愛を受けていた影響か、こちらの世界に来てもちょっかいをかけられる。

フロリアナを何よりも大切にしている。


挿絵(By みてみん)

★フロリアナ=カエリア=アダマンス

死のループを繰り返す王女。

ふわふわの猫毛な淡いハニーブロンドのウェーブヘアー(ウェーブはヴィヴィアナより強め)。

目はペツォッタイト色で瞳に星が散る宝石のようにきらめいている。(暗い所だと光る)

儚い系の美少女。

繰り返しの人生で達観と絶望が心の奥底にあるので、一部の人の前以外では基本無表情。

ヴィヴィアナに出会い、幾数回ぶりに『明日』を夢見るようになった。

 暗く広い空間の中に、歪で不規則な歯車や時計の秒針の音が響く。

 壊れた時計に囲まれるようにうずくまる少女フロリアナは、暗闇の中で輝く瞳の色に反して、その眼には何の希望を宿すこともなく、ただ絶望や失望、諦めの色だけを浮かべていた。

 何度繰り返しただろう。

 何度裏切られただろう。

 何度苦しんだのだろう。

 何度絶望したのだろう。


 死にたい。終わらせたい。

 死にたくない。もっと生きたい。


 相反する二つの感情に心は壊されていく。

 もう何も信じたくない、人形のように目覚めて殺されるのを待つだけの人生。

 今度は楽に死ねるだろうか。

 そう考えるだけの人生は何度目になるだろう。


 絶望して死のうとしても死ねない。苦しみが長引くだけ。

 わたくしはだれかに殺されるまで、死ぬことが出来ない。

 毒を飲んでも、剣で喉を貫いても心臓を貫いても、塔から飛び降りても、海に身を投げても……。

 殺されるまで、死ねない。

 それはもう、呪いのようにわたくしに付きまとっている……。


「もう……疲れましたわ……」


 涙すら枯れてしまったのではないだろうか。

 目覚めて新しい同じ人生を生き始めるたびに、仮面をかぶる。

 いいえ、その仮面すらもうひび割れているのかもしれない。


 歪な音だけが響いていた中、不意に背後で空気が動く気配がした気がした。


「あらまあ、思った以上にくたびれているようですね」


 不意に聞こえた知らない声。いいえ、どこかで聞いたことがある声?

 わからない……。


「……お声が出せませんか? それとも、お話をしたくないのでしょうか」


 今のわたくしと同い年ぐらいの女の子の声。

 振り返る事もしていないわたくしにはその子の姿はわかりませんが、どこか優しさと余裕、そして安心をもたらすような深みのある声に、懐かしさを感じてしまうのはなぜ?


「私、貴女に逢いに来たんです。いえ、連れてこられた……でしょうか?」


 考えながら話しているのか、少し迷うような声。


「けれど、どちらにせよ……逢いたかったですよ。私の、ツインレイ」

「っ……」


 ツインレイ、という単語に喉の奥で痙攣したように動いたのが分かった。

 わたくしのツインレイは……ツインレイであるはずの兄は……わたくしを裏切る存在。

 だから、わたくしは……。


「ツインレイなんて、わたくしにはいませんわ」


 自分でも驚くほど無機質な、それでいて掠れた声……。

 けれど、言われて背後にいる人物は一瞬の沈黙の後にクスリと笑った気配がした。


「貴女の、ツインレイは私ですよ。ただ同じ女から生まれただけの偽物と、一緒にしないでいただきたいですね」


 偽物、という言葉に驚いて思わず後ろを振り返ったけれど、そこにあるのは、わたくしを閉じ込めている闇を否定するように仄かに明かりを灯す青い炎で作られた花の蕾。

 声の主の姿は見えない。


「……その中にいらっしゃいますの?」

「あら? 私からは貴女の姿が見えていますけれど、そうですか……私の姿が見えませんか……」


 少し残念そうな声に聞こえたけれど、気のせいかもしれない。

 だって所詮は夢の中の出来事だから。


「まだ仕方がないのかもしれませんね。貴女が私に心を開いてくれるようになったら、その時は私の姿が見えますよ。だから待ちましょう。それまで何度だって私は貴女に逢いに来ます」


 「忘れないで、私のツインレイ…………」その言葉と共に青い炎の蕾は消え、わたくしはまた暗い空間に一人取り残された。




 青い炎の蕾が消える瞬間、「さいごまでいっしょにいきましょう」と聞こえたけれど、もう何も期待したくない。

よろしければ、感想やブックマーク、★の評価をお願いします。m(_ _)m

こんな展開が見たい、こんなキャラが見たい、ここが気になる、表現がおかしい・誤字等々もお待ちしております。


あ、この作品のPVあります。

見ていただけるとヒャッホーーーーーーーーーイって飛び上がった末の感謝の土下座をします(イマジナリーで!)


↓ こちらです。楽曲もオリジナルです!歌詞頑張りました!

https://youtu.be/lGgzV-qP2d4?si=qfMnJDU_K_SPcavB


↓ 曲 2バージョンあります(歌詞は同じです)

https://youtu.be/0_eG4LgSRxc?si=sVh6MfslAAvzeO6r

https://youtu.be/6nR6zqxGNPY?si=SRqlyHR7kBCSOvNL

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