第8話 「で、この王立学園はどのようなことを学んでいるんだ?」
王立学園。
この王国の最高峰の教育機関らしい。
日本でいうと、大学に該当する機関みたいだ。
通っている人間は貴族の子弟がメインらしいが、他国からの留学生、村などの有力者の子弟の中でも優れた人間も通っているらしい。
「で、この王立学園はどのようなことを学んでいるんだ?」
私は質問をする。
もちろん、質問している相手はよく私の部屋に入ってくる官僚のユースケだ。
「ここで学んでいるのは政治学や算術などがメインですかね。まあ、政治学といっても官僚としての働き方みたいなものを学んでいるだけ」
なるほど。
王政の国だからこそ国民に深く政治を学んでほしくはないのだろうか。
官僚として働けということか。
こういう部分も改革していかないと。
日本も様々な教育に問題があるが、この国の教育の問題も解決していきたい。
「では、ここで集められる人材には限界があるんだな」
「まあ、そうですね。ただ、それ以外の国民は識字率が悪いから学を持っていない。あまり他の国民から人材を集めることに期待はできませんよ」
「……」
本当にそうだろうか。
ユースケが言っているように、一般の国民には学がないのだろうか。どんな人間でも何かしら才能があるはずだ。この国の発展のためにも身分に関わりなく人材を集める必要があると思う。
「どうかしましたか、宰相殿?」
「いや、何でもない」
人材集め。
なかなか大変になりそうだ。
だが、まずはこの王立学園で私が求める人材を集めなくてはいけない。
その前にこの国で今問題になっている諸問題について簡単に話していこうと思う。
そう、この国である問題とは何かというと。
それは、日本でも関わりある重要な問題……財政問題である──




