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32.キミたちに決めた!



 次の日、俺は迷宮都市の外に来ていた。


 ギルドに貼られているクエストボードからとある依頼を受けた。迷宮都市の冒険者達は基本的には迷宮攻略を主にしており、殆どの人が依頼を受ける事はない。


 それでも時には都市周辺部の魔物を狩るようにギルドから全員へ一斉発信される事がある。簡単に言ったら、毎日お部屋を掃除するのではなく年末にまとめて掃除するような感覚だ。


 まぁそんな訳で、クエストボードに閑散と貼られている依頼を幾つか受けた。正確には2つの依頼だけど。



巨大殺人蟻(キラーアント)、10体討伐】

巨大殺人蜂(キラービー)、10体討伐】



 2ヶ月前…俺が冒険者になる少し前に、ギルドから冒険者へ都市周辺の魔物狩りが命じられ今はかなり都市周辺は穏やかな状態だ。

 つまりまだ魔物の数が少ない。




「おりゃ!」


 俺はキラーアントを切り裂いていった。虫系の魔物は数が多いのが特徴だが、流石に2ヶ月で手に負えない程増える訳ではないみたいだ。



「虫系の剥取りってどうするんだ?」


 どこの部位を持って帰ればいいか聞くのを忘れてしまったので、取り敢えず丸ごと収納魔法に仕舞い込んだ。体長1メートルくらいありそうなアリを収納魔法に仕舞うのは骨が折れた。


 すると別のキラーアントたちが現れた。


 基本的には討伐数以上を狩る必要はないが、襲われた場合は仕方ないので返り討ちにする。



「さてと…」


 もし、幸運剣ラッキーの恩恵がまだあるのならそろそろお目当ての魔物が現れる筈。使役Lv5に毒耐性が手に入った時点で、今の俺が迷宮攻略をスムーズに進めるための選択出来る数少ない道だと思ってる。



「いた!」


 キラーアントの群れの中にそいつはいた。黒い体躯のキラーアントだが、そいつだけは体が赤色だった。



巨大女王蟻(クイーンアント)



 魔物の出現方法は未だに分かっていない。どこから現れるのか不明だ。迷宮の魔物との違いも分かっていない。魔石があるかないかの違いしかわからない。

 それでも分かってる事も少しある。それは迷宮外の魔物の中には、繁殖や分裂などで増える種族があるそうだ。


 そしてコイツもそうらしい。前にルナの持っていた本にそんな事が書いてあったのを思い出した。

 使役出来る魔物の数には限度がある。レベル数に応じた数しか仲間に出来ないそうだ。俺が使役出来る数は5体。だがもし、女王の特性でそれ以上を操れたら…


 そう考えながらキラーアントの群れを蹴散らした。残るは女王アリのみ。俺は女王アリに向けて手を翳した。



「使役!」

「⁉︎」


 その瞬間、女王アリの動きが止まりジッとこちらを見ていた。俺は目を逸らさずそのまま見つめ返した。何故か目を逸らしたらいけないと感じた。1分くらいそうした状態が続いた。すると突然女王アリは奇声をあげた。



「ギギギ……ギギー!」

「え!」


 女王アリは俺の足に擦り寄ってきた。



「仲間に、なったのか…?」

「ギギー」


 なったっぽい。



「俺の言ってる事分かる?」

「ギギー」


 ?

 どうなんだ?

 取り敢えず命令してみた。



「えっと…じゃあ、取り敢えず…そうだな…あ、キミが命令できるキラーアントを呼んで」

「ギギー!」


 その瞬間、転移してきたかのように突如5体のキラーアントが現れた。



「おお! すげー!」


 ヤバイ!

 これってチートじゃね?

 レベル数だけ、俺で言えば5体しか使役出来ないルールを早速ぶち壊してしまった。

 俺は1番近くのキラーアントの頭を撫でようとした。



「ギ」

「えっ?」


 頭を撫でようとした俺の手を払われた。

 どうやら、女王アリの言うことしか聞かないみたいだ。



「ま、まぁ女王アリを通して命令すれば操れない事もないし……まぁいいや」


 決して泣いてない。

 部下の部下が言うことを聞かないからってショックだった訳ではない。



「…まぁ気を取り直して、このままキラービーの討伐に行きますか」



 俺達は巨大殺人蜂の討伐へと向かった。



 もの凄い数の蜂に襲われた。


 流石に数が多すぎてキラービーの毒針が何度か体を掠めた。毒耐性を持っていなかったら結構ヤバかった。キラーアントも毒持ちではあるが、空を飛んでる魔物がこれほど厄介だとは思わなかった。


 なんとかキラービーを撃退し、女王殺人蜂(クイーンビー)を使役する事が出来た。コイツも操れるキラービーは5体だった。そして直接命令しようとしたら威嚇された。


 これで俺は、女王蟻と女王蜂の2体の魔物を使役し、動かせる10体の魔物を手に入れた。おまけにこの10体は普段は好きな所にいてもらい、女王の命令でいつでもそばに転移させる事が出来た。超有能、超便利。


 ただ2体はどうしようも出来ないので今後の課題となった。常に側に置いておくのはちょっとな…と思っていたが、迷宮都市を見たら意外と魔物使いはいるらしくスライムや犬系の魔物を連れている冒険者もいた。


 職業スキル魔物使いも、レベル数に応じた魔物を仲間に出来るが職業スキルはレベルが上がらない。スキル使役はレベルが上がる可能性があるから、職業スキル魔物使いは不遇職扱いされているみたいだ。まぁ使役を覚えれるか俺みたいに技能書が手に入ればの話だけど。



 何はともあれ、これで労働力はゲットした。明日からの迷宮攻略が楽しみだ。

ステータス


【名前】

ユーマ

【職業スキル】

冒険者5 、勇者王5、大魔王5

【固有スキル】

半魂

【スキル】

剣術4、速読2、剥取り2、罠師2、研師2、採掘2、縮地2、天駆2、身体強化1、弓術1、鑑定5、大魔術5、地図1、空切1、使役5、毒耐性1

【魔法】

ライジングテンペスト、アイテムボックス【小】

【装備】

十握剣、ナトゥリエルの弓、冒険者の服、雷火のマフラー

【十握剣】

7、遊戯世界・幸運剣ラッキー

9、大和世界・草薙剣ムラクモ

【使役】

・巨大女王蟻

・巨大女王蜂

【収納魔法内】

剥取りナイフ、罠道具、砥石、子供用採掘道具

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