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プロローグ
「感情機能は、あえて搭載していません」
無機質な声でそう説明されたとき、俺は正直どうでもいいと思っていた。
目の前にいるのは、白いメイド服を纏った人型AIロボット。
整いすぎた顔、揺れない瞳、完璧な姿勢。
——ただの機械だ。
「家事、スケジュール管理、健康管理、対人補助。全て最適化されています」
「へぇ。じゃあ、十分だな」
そう答えたのが
すべての始まりだった。
あのときはまだ、知らなかった。
“感情を持たないはずの存在”が、
人間よりも人間らしくなっていく過程を。
そしてそれが——
世界にとって“危険”と判断されることになるなんて。
【作者コメント】
読みやすさを重視しています。
これからの展開は
「ありきたりっちゃありきたり」
かもしれません。
しかし、そのストーリーの奥深さは現代の科学技術の怖さと、それと共存する人間のあり方を含んでいます。
少しずつ愛おしい存在と思えるAIメイドロボと
メンタルがだいぶぶっ飛んちゃってる主人公の
壮大な物語の幕開けです。




