第1話 屑人生が始まった瞬間
三作目ですね、昨日の今日ではありますが、こっちはちゃんと続けていきますので、御安心を!
この作品は、作者の体験談に少し脚色を加えたものを。と、思っているので材料は腐る程あります。
「好きです」
その言葉を考えるのに、どれほどの時間を掛けただろうか。
その言葉を伝えようとするのに、どれほど苦悩しただろうか。
その言葉を口に出すのに、どれほどの勇気を振り絞ったのだろうか。
分からない。思い出したくない。
次に発せられた言葉で俺の恋は終わりを告げる。
次に発せられた言葉で俺の心がグチャグチャに踏み潰される。
次に発せられた言葉で、いや、その後の彼女の行動によって俺の未来が闇に覆われる。
「はあ?キモ」
彼女はその一言を僕に告げると、俺に背を向け何処かに走っていってしまった。
急な事で俺は気が動転するが、悲しい気持ちを抑え込んで後を追う。
彼女の周りには沢山の人の姿がある。皆が皆、彼女の言葉に耳を傾けている。
聞こえない...。ただそれが、無性に嫌だった。何故と問われても分からない。ただ、俺は彼女が話すその内容が知りたかった。
「ねぇ?キモイでしょ!?
あ、皆見て!ほら、私に告白した挙句振られて落ち込んだ。気持ち悪いヤツの登場!」
「うわあ」「可哀想に」「おもしろ」
耳を疑った。
彼女は何を言っている?俺が何をした?
俺はただ勇気を振り絞って告白しただけじゃないか。なのに、どうして?
周りの人間から、哀れみや面白がる声も聞こえてくる。コイツらは俺をいつもゴミのように見ている奴等。俺に対して「ムカついたから」と言って、よく暴力をしてくる奴等。
二重の気持ちが俺を、この場所から離れさせよう、と頭の中に警告を鳴り響かせる。終わらない警告が延々と鳴り続ける感覚に俺は貶められる。
「あれぇ?何か言いなさいよ!私がおかしい異常者だと思われちゃうじゃない!
キモくて頭が逝かれた屑はアンタだけで充分なのよ!ねぇ皆?」
「「「「ぎゃあはははははは」」」」
「早く何か言いなさいよ!
負け犬が!」
―――バチンッ
頬に鈍い痛みが感じられる。
あれ?どうしたんだ?
視界が段々とボンヤリしてくる。あぁ、目から涙が......止まらねぇ。
「あ?こいつ泣いてんのか?」「嘘だろ!?」「流石にこれ以上はもう腹筋痛いっての!」「笑い過ぎてな!」「「「ぎゃあははははは」」」
逃げたい。
いや、逃げよう。
振り返ろうとした時、背中を押された。
俺は無様に地面にキスをする。鼻から血が出てくる。唇も切れて砂利の味がする。なんなんだよ!
俺が一体何したって言うんだよ!
「はぁ?何よその目!キモ過ぎるのよ!
腐り切ったような死んだ魚の目をして、ああ汚らしい!私の事、見ないでくれる?
気分が悪くなってしょうがないのよね」
ぇ?
彼女が先程以上に罵詈雑言を吐いてくる。やっと俺の頭が今の状況に追い付いてきた。
あ、また目から汗が出てくる。いや、涙か。
「ああ!きっも!
ねぇ、皆。もうやっちゃわない?」
「「「「了解」」」」
この後に起きた事は話したくない。
俺はその後、1年間不登校になった。
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その後、俺は高校一年生として久しぶりに家を出て。
新しい学校で一年前の記憶が蘇る、ある出来事に巡り会うことになる。
体験談と言いましたが、決して作者は引きこもったことはありません。てか、現役非リア高校生ですから。




