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【朗報】幼馴染をチャラ男に寝取られた俺、寝て起きたら爆速レベルアップできる能力で1年後には人生奪還できた模様〜大バズりした復讐配信がきっかけで世界を救う事になりました〜   作者: 霞杏檎
第一章 屑男断罪編 覚醒と始まり

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第21話 【削除覚悟】特別企画!! ぴよこの暴露配信『本配信及び葛嶋茂の真相をお話しします』①

 ぴよこは自身のスマホを床に立てて、カメラから距離を取る。


 ぐちゃぐちゃに崩れたメイク、沢山泣いて腫らせた目、埃だらけでボロボロの服、糞尿が漏れた汚い足、今のぴよこの全てがカメラに映るようにポジションを整えていた。


 “一体何が始まるんだ!?”

 “伝説の配信の瞬間”

 “きたねぇ女”

 “噂を聞いてやってきました”

 “世界が注目している”

 ”炎上確定“

 “同接1000万以上はやばすぎ”

 ”ぴよ、こ!?“

 “面白くなってきた”

 “誰だこの臭そうな女”

 ”拡散する準備はできた”



 配信のコメント欄はもう既に荒れ狂っていた。


 今までのへらへらとしたぴよこの態度とキャラから打って変わり、目のハイライトは消えた様に重苦しい雰囲気とふざけの無い姿でカメラの前に立つ姿を見たファンたちも困惑している様子である。


 しかし、そんなコメント欄など見向きもせずぴよこは話し始めた。


「現在、配信をご視聴しているみんな。初めましての方は初めまして、私はDチューブでダンジョン配信をして活動している火喰鳥ぴよこです。コラボ配信の途中ですが、配信を見ている1000万人のみんなにぴよこから言わなくてはならないことがあります。配信の内容がころころ変わって驚かせてしまいごめんなさい。でも、これはどうしても今……みんなに言わなきゃいけない緊急事態なの。今日はファンもアンチも野次馬も関係ない、だから私たちの話を聞いてほしいです」



(遂に……始まる)



 俺は画面に映らないように静かに横へと逸れて、ぴよこのことを見ていた。


「私が話したい事、それは今日のコラボ相手であるギルド”アスモディ”のS級探索者『葛嶋茂』の悪行についてです。私はDチューブのインフルエンサーとして多額の金を積まれて今回のコラボを承諾しました。しかし、コラボ前の打ち合わせでも葛嶋は『篠原美香』と言うパートナーが居ながら、私の身体を触ったり、身体の関係を求めてきたりなど……プライベートで沢山のセクハラを受けてきました。逆らえば『配信活動をめちゃくちゃにするぞ』とか脅迫まがいなことを言ってきて、私は彼に従うことしかできませんでした。私だけではありません、葛嶋茂の近くで働いていた探索者達にもひどいパワハラをしているところも私、見ていました。それがこの証拠です」


 ぴよこは自身が映る配信画面の横に沢山の写真と録音された音声が流れ始める。


 個室でぴよこに言い寄る葛嶋の音声が流れ、鈴木を殴っている写真や東雲姉妹に叱咤している動画などが配信画面に映る。


 恐らく、この動画や音声、写真はさっきまでぴよこがこの配信の為に編集したものだろう。


(葛嶋……こんなことまでしていたのかこいつ……)


 でも、俺は不思議と知らなかった初出し情報を聞いても特別驚くことはなかった。


「これはコラボが終わってから私だけの為に暴露しようと思っておりましたが、今公表したのはある方を私が救いたかったからです。その方とは今回のダンジョン探索に同行してくださった探索者であり、私たちの命の恩人である『小川圭太』様です。圭太様はこれまで、葛嶋茂によって根も葉もない悪評を周囲に流され、圭太様の生活に多大な支障を与えられてきたのです。それだけではなく、何と葛嶋茂は圭太様をダンジョン攻略の為に命を落とさせようとまでしました。これがその証拠映像です」


 ぴよこ目線のカメラは葛嶋が故意に俺を穴へと落とした様子をしっかりととらえていたのである。


「あの時、配信を停止したのは葛嶋に指示されたからです。私は嫌な予感がして、サイレントモードに切り替えて撮影を続けていたところあのような惨事が起こりました。でも、彼は生きていました!! みんなも見たでしょ!? 彼の素晴らしい戦いを!! 彼は1人でダンジョンの裏ボスを倒し、今度はダンジョンボスも倒して、私たちの命を救ってくださいました!」


 俺の話になった瞬間にぴよこの表情が一気に明るくなり、顔が高揚して、言葉が早口になる。


 まるで、自分の推しをみんなに教えるオタクの様な素振りを見せ始めたので、脱線しない様に脇から睨みつけてやった。


 俺の目に気がついたぴよこは、本題からそびれるのをぐっとこらえて話に戻った。


「こほん……私から言えるのはここまで。ここからは私だけで無く、葛嶋茂の近くにいたギルドメンバーの方々にも登場して、話をしてもらいます!」


 ぴよこはそんな台詞を言った後、画面の隅に移動するとギルドメンバー3人へ向けて手招きをしてきた。


 ここまでの出来事を見ていた3人は流石に事の内容を理解した様子ではあったが、お互いが顔を見合わせる。


 鈴木と妃兎絵はまだ躊躇している様子があり、状況と気持ちが追いついていない様だった。


「俺は今、お前らにチャンスを与えている。ここで素直に全てを話すか、恐れに負けて止まるか……いずれにせよ、世界がお前らに注目している。出演に順番などない、行ける奴から行け」


 俺の言葉を聞いてすぐ飛び出して行ったのは二多恵だった。


 二多恵はカメラの前に立つと深呼吸をして呼吸を整えてから目線をカメラへ向けて話し始める。


「私だって……私だって言うぞ!! 葛島っ!!」


 二多恵の感情が昂り、声が張り上がる。


 俺はその様子を見て口角が上がった。


 これまで強者に抑圧されて来た弱者がいざ解放すると、無敵な力を発揮する事があるのだ。


 ここぞと言わんばかりに憎い奴を潰そうとする。


 そして……1人が立ち上がると行動は連鎖されるのだ。


 二多恵の心の底からの叱責を聞いた2人は、釣られるように配信画面に入っていく。


 さぁ、次は関係者達の証言と行こうか。


最後までお読み頂きありがとうございます!

この作品を読んで


「面白い!」


「続きが気になる!!」


「これからも続けて欲しい!!」


もし、以上の事を少しでも思ってくださいましたら是非評価を『☆☆☆☆☆→★★★★★』して頂く事やブックマーク登録して頂けると執筆のモチベーションに繋がります!!

それでは次回まで宜しくお願いします!

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