↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Private Detective Satomi  作者: 坂上聡美
10.テレビ局

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
28/33

1.吊るし遺体

 ピンポン。

 事務所のインターホンが鳴った。

「はーい!」

 扉を開ける聡美。

 そこには、小坂の姿が。

「小坂さん!?」

「へえ。ここが坂上さんの事務所か」

「何用ですか? とりあえず、中へ」

 聡美は小坂を招き入れ、ソファに座るように促した。

「ちょっとご相談がありまして」

「と、言いますと?」

「僕の恋人の秋山(あきやま) 陽子(ようこ)が、忽然と姿を消しまして」

「秋山 陽子? 女優のですか?」

「はい」

「凄い人とお付き合いされてるんですね。それで? 忽然と姿を消したというのは?」

「番組の収録日に、控え室で化粧を整えていたんです。男性の付き人が表で待ってまして、中に入るなと釘を刺されていたんですが、なかなか出てこないから、しびれを切らして覗いたら、蛻の殻(もぬけのから)になってたそうなんです」

「ほう」

「それで、関係者が手分けして探してたんですが、ついに発見できずで」

「なるほど。では、小坂さんの依頼は、彼女さんの捜索ですか?」

「はい、手伝ってもらえるとありがたいです」

「わかりました」

 聡美は出かける準備をした。

「行きましょう」

 二人は、事件のあった現場である、テレビ局の控え室にやって来た。

 辺りを見渡す聡美。

(ん?)

 聡美は天井の空気孔を見る。その真下には椅子が。

「なるほど」

「何かわかりましたか?」

「全然?」

 その時だった。

「きゃああああ!」

 女性の悲鳴が聞こえて来た。

「行きましょう!」

 二人は悲鳴の元へ駆けつけた。

 そこはバラエティ番組の撮影現場だった。

 現場の壇上には、番組スタッフが腰を抜かして座り込んでいた。

「どうしたんですか?」

 聡美が訊ねると、スタッフが上を指差した。

「……!?」」

「陽子!?」

 天井から、女優の秋山 陽子が、遺体となって吊るされていた。

 スタッフの話によれば、番組のために部屋をセッティング中、頭上から髪留めが落ちて来たため、上を見上げたら遺体を発見したのだという。

「そんな、陽子が自殺だなんて」

「小坂さん、秋山さんは他殺です」

「え?」

「秋山さんは控え室で絞殺され、ここに運ばれたんですよ」

「え、でも、付き人の証言では誰も通らなかったって言ってましたよ」

「天井」

「はい?」

「控え室の天井にあった空気孔の擦れた痕には気づかなかったのですか?」

「まさか、その空気孔から中に忍び込んだとでも?」

「いや、空気孔から縄をおろし、秋山さんの首に引っ掛けて絞殺したんですよ。その後、遺体を引き上げたので、秋山さんが控え室から消えたように見えたのです」

「そんなことが……。犯人は?」

「それはこれから調べますよ。ていうか、早く警察を呼んで下さいます?」

「あ、あ……そうでした」

 小坂が携帯を取り出して緊急通報をした。

 警察が来て、捜査が始まるが、しかし、小坂は私情が挟まるということで捜査から外されてしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。