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Private Detective Satomi  作者: 坂上聡美
4.路線事故

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15/33

3.真相

 ベッドの上で目を覚ます裕次郎。

「相島さん、気がつかれましたか?」

「ああ、刑事さんに坂上さん。妻のことはどうなりました?」

「警察の方で調べた結果、事故だと言うことがわかりました」

「事故?」

「ええ。何でも、他の乗客が、落ちてた空き缶を踏んづけて転んだ拍子に奥様にぶつかりまして、それで突き飛ばされる感じになって、列車にねられたようです」

「そう、ですか……」

 そう言ったあと、裕次郎は聡美を見る。

「坂上さんの方はどうですか?」

「どうって?」

「脅迫状の件ですよ」

「知りたいんですか?」

「教えてくれないんですか?」

「科捜研に頼んで指紋を調べてもらいましたが、あなたの指紋しか出ていませんし、手袋痕てぶくろこんも発見できませんでした。あなたが捏造したものじゃないんですか?」

「……………………」

「相島さん、あなたは家政婦の方……トメコさんと言いましたね。デキてますよね?」

「……………………」

「こっそり付き合っていたあなた方は、奥様が邪魔になった為に脅迫状を作り、事故と見せかけて殺害した。違いますか?」

「坂上さん、それは幾ら何でも飛躍しすぎじゃ?」

 宗方が問う。

「刑事さんの言う通りだ。どうやって妻を殺したんだ?」

「ある人物に依頼したんですよ。奥様を殺したいから、事故に見せかけて殺してくれって。殺害方法は、ホームに空き缶を置き、誰かに踏ませ、転んだ拍子に突き飛ばさせる方法です」

「それうまくいくんですか?」

「空き缶を踏んづけたのも仕掛け人です。矢島という探偵が電話で吐きましたよ。彼、殺し屋もやってたんですね。とても驚きました。矢島に関しては警視庁本部にいる知り合いに説明して自宅へ向かわせてあります」

 聡美は一呼吸置いて扉の方を向いた。

「そうなんでしょう? 矢島 トメコさん」

 家政婦が姿を見せる。

「あなたのことは調べさせてもらいました。矢島という探偵はあなたのお兄さんですね」

「もうそこまでわかっているのですね。お見それいたしました」

 裕次郎とトメコが警察官に連行される。

 その後、空き缶を踏んだ人物も、警察によって逮捕されたという。


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