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【全年齢】第三話後編:召喚士団長をお好み焼きで「ライフをゼロ」にさせた話

前半までのあらすじ

・聡介、プリシラとオイがお好み焼きを食べようとしているところに召喚士団長「青眼の決闘士」エクウス・マリヌスが異世界からやってきた。

・エクウスが激辛キムチガーリック入りのお好み焼を食べて「粉砕・玉砕・大喝采」

・「深紅の戦乙女」プリシラがお好み焼きがとエクウスのお好み焼対決(デュエル)スタート。

・プリシラのお好み焼は端が少し崩れてしまい「くっころ」

※高橋和希先生。尊敬しています。ごめんなさい。

※今回は飯テロ要素ゼロです。ごめんなさい。

※後書きまでが本編です笑

エクウスがお好み焼きを焼き始めた。聡介、プリシラ、オイはそれを固唾(かたず)をのんで見守った。


「フィールドにカードをセット!」エクウスは、油を手に取るとホットプレートに塗り、生地を敷いた。


「さらに三体のモンスターを召喚!」豚、キャベツ、中華麺をホットプレートに並べた。


「ふぅん……」エクウスは食材(モンスター)が焼ける様子を眺める。その表情に焦りは微塵(みじん)もなかった。


「マジックカードを使う……このカードを使うことで三体のモンスターを生贄(いけにえ)にささげ、豚玉お(イエロー・アイズ・)好み焼き(オコノミ・ドラゴン)を召喚することができる!」卵を割り、広げるエクウス。


「結構手際がいいですね。普段から料理をしているんですかね」聡介はプリシラに質問をした。


「知らん……私に聞くな」プリシラは興味なさげに答えた。


「ふはははは!見るがいい、幻想などではない。真の最強のお好み焼き(モンスター)の姿を……」エクウスは大げさに両手を広げると宣言した。


リバースカ(お好み焼きを)ードオープン(ひっくり返す)!いでよ豚玉お(イエロー・アイズ・)好み焼き(オコノミ・ドラゴン)!!!!」


エクウスはお好み焼きをひっくり返した。


お好み焼は空を駆ける龍のように宙を舞い回転すると……


キャベツが堤防を決壊させるように四方八方へ飛び散り、ホットプレートの外へと転がり落ちた。


失敗したあああ(滅びの!バースト)ああああああぁ!(ストリーム!)」エクウスは空を仰ぎ、咆哮した。叫び終わると膝をついた。


「はっはっは!なんだそれは!私の時はまだホットプレートの中に納まっていたぞ!外にあふれてしまったではないか!」プリシラは、満面の笑みで手をたたいた。


「甘い……甘いぞ!深紅!」エクウスは、ふらふらと立ち上がると聡介の方を見た。


「召喚術!ヒューマンコントローラー!」エクウスが宣言すると、中空にゲームのコントローラーのようなものが浮かび上がった。


「な!召喚術だと!?」プリシラが机に手を置き立ち上がった。


「魔導皇が精霊術を行使するところを見て、召喚術なら使えるのではと考えたが、読み通りだったようだな。流石は俺様!この負け犬(深紅)とは違う!強靭!無敵!最強ぉー!」


「くっ……卑怯者め……」


「この召喚獣はメンタル力(ライフ)を1000払い、対象を操作することができる!」エクウスが説明するとコントローラーが聡介に刺さる。


「あの、いきなりやめてもらえますか……それに、コントローラーってあなたたちの召喚術の世界観どうなってるんですか……あとメンタル力(ライフ)って何ですかね……突っ込み追いつかないんですけど」聡介は頭をかいた。


「なん…だと…聡介が作ってしまっては勝負にならんではないか…」プリシラは苦虫をかみつぶしたような顔をした。


「ふぅん……深紅ぅ……降参(サレンダー)するなら今のうちだぞ」エクウスは腕を組み、プリシラを見下しながら勝ち誇った。


「まだだ、まだ勝負は終わっていない!」プリシラはギリリと奥歯をかんだ。


「ふぅん」エクウスは腕を組んだまま魔法を唱えた。


(ひっだり)(ひだり)(みぎ)(ひだり)(ひだり)(みぎ)(みぎ)AB」


すると聡介の体が勝手に動き始める。


「うわ……なにこれぇ……体が勝手に動かされる」聡介は意のままに操られてしまい驚いていた。


「はっはっはー!凡骨!俺の勝利(ロード)のためにお好み焼きを焼くがいい!」


聡介は、お好み焼を返す手前まで調理を続けた。


「さあ、決着の時だ!凡骨よ!リバースカ(お好み焼を)ードオープン!(ひっくり返せ!)


シュッという軽快な音とともにお好み焼は宙を舞い、そして、ホットプレートの横に落ちた。


エクウスは大きく息を吸うと咆哮を上げた。


また失敗してして(アルティメット!!!)…………!!!!!」


しまったぁあああああ(バーストストリーム!)!!!!!」


エクウスは叫び終えると机に突っ伏しうなだれた。


「まあ、操作してるのはエクウスさんなんで、そうなりますよね」聡介は冷静に返した。


「青眼……いいヒントをくれたな……」プリシラはそうつぶやくと、手を頭上に掲げ叫んだ。


「召喚術!戦乙女の加護(ヴァルキリー・ソウル)!」


羽の生えた9人の戦乙女が舞い降りると、それぞれが虹の七色、白色、黒色の光の玉に変わった。光の玉はプリシラの掲げた手の平に収束した。


憑依合体(オーバーソウル)戦乙女(ヴァルキリー)!」


プリシラは、そう叫び、光の玉を体に取り込むと、辺りにまばゆい光が広がった。光が消えたとき、プリシラは、両肘、両肩、両膝、両胸、そして腹に鳥の嘴のようなものがついた白銀の軽鎧を身に着けていた。


「あれは……深紅が得意とする憑依合体(オーバーソウル)式召喚術じゃ。あれはその中でも魔法特化のモード百口ビャッコウ……九つの嘴と、本人の口、全部で十の口を用いて十の魔法の同時詠唱が可能じゃ……」オイは顎を撫でながら説明をした。


「オイさん、説明ありがとうございます。プリシラさんもグレートなスピリットを持ってたんですね。あと……あ……やっぱりいいです……」聡介は突っ込みたいことが山ほどあったが無駄だと思いやめた。


説明が終わるころには、プリシラの口撃が始まった。


「散々勝ち誇っていたのに失敗するとは哀れだな!」プリシラの言葉が刃のようにエクウスのメンタル力(ライフ)をえぐる。


「ぐぁあああ!」エクウスは、膝をついた。


「泣きの一回で失敗し醜態(しゅうたい)を重ねる始末!」プリシラの言葉の刃は止まらない。


「ぐぅうううう!」エクウスは、机に顔をつけへたり込んだ。


「得意の召喚術すらもうまく行使できず!」止まらない。


「ぬぅうう……!」エクウスは、地面に横たわった。


「凡骨と侮る聡介が準備した貴重な食材を無駄にしてしまう!」聡介はプリシラのその言葉にうなづいた。


「ぬわーーっっ!!」エクウスは、おおきく いきを すいこんだ。


「この世界において、貴様は凡骨(聡介)以下だ!」聡介はプリシラのその言葉を聞いて眉をひそめた。


「ぬわーーっっ!!」エクウスは、ただジッと、たえている!


「バーカ、アーホ、お前の父ちゃんでーべーそー!」そこには騎士の矜持などなかった。


(ユーザン)はでべそではない……」エクウスは、横たわったままそうつぶやくと意識を失った。


「ああ、ずっとプリシラのターンだ……あと、地味に俺のメンタルにもダメージ与えるのやめてもらっていいですかね」聡介は呆れるようにプリシラを見た。


「まだ私のターンは終わっていないぞ!」プリシラはさらに言葉の刃を続けようとした。


「深紅よ!もうやめるのじゃ!エクウスのメンタル力(ライフ)はゼロじゃ!」オイが精霊術を行使して十の口をふさいだ。


「離せっ!離すのだ!」プリシラが首を振ってそれを拒んだ。


聡介はゆっくりとプリシラに近づくとプリシラの肩をたたいた。


プリシラは振り向いた。聡介はプリシラの頬をつねって広げた。


にゃにをひゅる (何をする)……しょうしゅけ(聡介)……」プリシラは我に返ると元の姿に戻った。


「エクウスさんへの罵詈雑言(ばりぞうごん)が聞いてて不快ですし、俺にもさらっと暴言を吐いたので罰として飯抜きですね」聡介が突き放すようにプリシラを見てそう告げると、手を離した。


「な……今なんといった。聡介……私に空腹で死ねというのか……」プリシラは頬をさすりながら、わなわなと震えていた。


「一食くらい抜いたって死にはしません。反省してください」聡介は冷たい目でプリシラを見据えた。


「く、食えぬのは死ねというのと同じだ!ああ!なぜ私は怒りに任せ、騎士としての矜持を捨て、人道に背くような言葉を浴びせてしまったのだ……騎士失格だ。あまつさえ、その罰として昼餉(ひるげ)を抜きにされてしまうとは……くっ!殺せ!いっそ殺してくれーーーーーっ!」


深紅の戦乙女の慟哭(どうこく)が響く横で、青眼の決闘士が横たわっていた。


※なお、失敗したお好み焼は、聡介が後で焼き直してオイが美味(オイ)しくいただきました。

次回予告!


聡介の家に現れた謎の邪神教教祖!


「新世界の神になる」と告げるその男の手に握られるは、死の巻物(タナトス・コデックス)


聡介に……死の宣告が下される……!


聡介は無事生き残ることができるのか!?


次回!『騎士団長は料理の魅力にあらがえない』


第四話「凡骨(そうすけ)、死す!」


デュエル!スタンバイ!

―――――――――――

・筆やすめなので不定期更新です。ご了承ください。

・武井宏之先生もごめんなさい。尊敬してます。

・作者は遊☆戯☆王もシャーマンキングも大好きです。

・もちろん、次回のオマージュの作者の方も尊敬してますし、作品も大好きです。

・本文中にもう二つとあるマンガ・アニメ・ゲームのオマージュにかかわるネタが隠されてます。わかった方はコメントください。

・本作は各作品へのオマージュ・パロディを含みます。権利者の方でご不満がある場合はご連絡ください。

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